2021年6月5日にデビュー。そして、今年の11月13日に初優勝を飾りました。女子レーサーとして初の10代での優勝。佐藤摩弥選手(川口31期:佐藤摩弥選手)の最年少記録(20歳10ヶ月3日)を大幅に塗り替える19歳8ヶ月29日(271日)で優勝。さらに、益春菜さん(川口:引退)の女子レーサーデビュー初優勝最短記録(1年6ヶ月1日)を塗り替える最速V(1年5ヶ月9日)となりました!初優勝のことや今後の目標、シルクカップのポスターモデルなど、いろんなことを話していただきました。
(取材日:2022年12月11日)
インタビュー / AKI
AKI:デビュー初優勝おめでとうございます!今お気持ちいかがですか?
新井:ありがとうございます!!ホッとしました。いろんな方に応援してもらっていたし、「2級車のうちに優勝しないと!」という周りからの雰囲気もあったので、やっと優勝出来たという感じ。ホッとしています。
AKI:優勝した節のエンジン状態どうだったんですか?
新井:良かったと思います。けど、優勝戦の試走は跳ねてしまって。「あ、これはやばいかも。」と思っていたんですが、レース前に雨が降ってきて。自分は雨の降り始めや、雨が止んで走路が乾き始めた時は好きというか、外のコースが効くのと、他の選手が躊躇するので「チャーンス!」と思っています(笑)以前も降り始めで良い着がとれて良いイメージがありました。さらに、タイヤも掘っていないタイヤで「もしかしたらいけるかも...」と思って臨みました。
AKI:いざ、スタートラインに立った時はどんな気持ちだったんですか?
新井:あの時はなぜか過去1緊張しなくて。雨が降ってきてよしっと思った反面、メンバーもメンバーだったし「どうせ来るんでしょ?」と思っていました。けど、ラスト2周でくらいでモニター見たら自分しか写っていなくて。「待って!誰もいない!?」となって一気に緊張しました(笑)
AKI:そのままぶっちぎりでゴールしましたが、ゴールした瞬間はどんな気持ちでしたか?
新井:「え!!?待って??嘘でしょ!?これは予選ですか!??」という感じ(笑)とにかくびっくりの方が大きかったです。その後、モニターを見てたらスローが流れて「え!1番だよね?」っとなってそこで「優勝かー...」となりました。その後、玲衣(川口35期:伊藤玲衣選手)と抱き合って「良かったねー!」と言ってもらえて嬉しかったですね。後は、凄い選手ばかりだったので、このメンバーで勝てたというのは凄く嬉しかったです。
AKI:初のウイニングランはいかがでしたか?
新井:いっぱいお客さんがいてくれて緊張しちゃいました。「なんか、凄い...」という感じで余裕なく終わりました(笑)
AKI:その後、連続でアフター5ナイターとなりましたが、初優勝の余韻には浸れましたか?
新井:その日は優勝できたと思っていたけど、次の日にはレースで優勝したことを忘れるくらいでした(笑)それに、アフター5ではとにかくハネが酷くて。成績も悪くて「あれ?自分って優勝したんだっけ??」となりました。またリセットされちゃいました(笑)その後は落車して立て直して。ハネも少しは軽減するも完全には治ってなくてちょっとやばいです。後は、まだ腰回りが合ってないですね。最終日に少しやって良くなったので、後は青山さん(伊勢崎31期:青山周平選手)に聞いてみようと思います。
AKI:その青山選手は、新井選手が初優勝の時2着まで上がってきましたね!
新井:そうなんです。ワンツー取りたくて意地で上がったと言っていました(笑)けど、本当に青山さんには沢山指導してもらっていて。自分はバイクのことを知らず、高校生から選手になって社会に出ることなく、縦社会も経験していなくって。もちろん青山さんの指導は厳しいんですけど、そんな自分のために厳しくしてくれているのが分かるので、自分も頑張ろうと思えます。私はまだまだガキなんで素直に受け入れられない時もあるんですけど本当にありがたいです。その他の先輩方にも良くしてもらって環境は最高だと思います。
AKI:初優勝は女子レーサー最短優勝記録、女子レーサー10代初の優勝など記録も更新しましたね!
新井:記録のことは何も知らなくって。レース後に言われて知りました。記録を作れたことは嬉しいですね!
AKI:年明けから1級車に乗り換えとなりますが、1級車の練習はどうですか?
新井:パワーが凄すぎて止まりが良くハネがすごいです。フォーク周りをしっかりやったらだいぶマシかなという感じはあるんですが、亀井さん(伊勢崎28期:亀井政和選手)に練習を見てもらったときは「あれくらい走れれば大丈夫だよ。」と言ってもらえたので頑張りたいですね。ただ、基本的にハネ持ちなのが心配です。後はスタートですね。2級車はパワーがない分思いっきり行っても浮かないんですが、1級車は思いっきり行くと浮いてしまうので苦戦しています。
AKI:整備に関してはいかがですか?
新井:エンジンとか扱ったことがなかったので、最初はミスばかりでした。今も整備はあまりできる方ではないし周りの先輩にも「整備が出来ないと速くならないよ。」と言われてるので頑張っているところです。ただ、タイヤ交換だけはプロ並みの速さです(笑)
AKI:今の1番の課題はなんですか?
新井:捌きですね。いろんな選手がいて、走り方の癖があって、それをさっと捲っていかないといけないじゃないですか。そこを、もっと早く捌いて先頭に立つことですね。今の2級車だと1周回2コーナーから3コーナーにかけて捲っておかないと厳しいと思っています。
AKI:目標はありますか?
新井:励くん(川口35期:佐藤励選手)が凄いじゃないですか。試走も上がりタイムも。でも、同期に負けなくないんです。励くんはロード出身でバイク経験者ではあるけど、オートレースを始めた時期は一緒。だから、バイク経験者だからといって負けたくないし、同期としても負けたくないです。なので、2級で走れるのは後1節なんですが、自分も上がりタイム3.3台を出したいです。
AKI:1月にはすぐに1級車でのグレードですね!
新井:ポスターに起用していただいたんですが、これで8着ばっかりだったら気まずいんですよ(苦笑)まずはシルクカップで活躍すること。プレッシャーはありますが一生懸命頑張ります。
AKI:ポスター撮影はどうでしたか?
新井:前検日に撮影をしたんですが「こんな顔で大丈夫かな!?」と思っていました(笑)けど、カメラマンのえりなさんが凄く上手く撮ってくださって。「すごっ!!!」ってなりました。本当に嬉しかったです。頑張ります!!
AKI:ケンミンショーの取材をたまたま受けてというところから選手になり、デビュー前から注目度が高かったと思いますが、その辺りの意識はあったんですか?
新井:ケンミンショーに出たから特例じゃないですけど「そんな感じなんでしょ?」と思われることが多くて。けど、思われたら凄く悔しくって。なので、めちゃくちゃ頑張りました。とにかく練習して、同期よりも1回でも多く練習に行こうと心掛けていました。自分はとにかく負けず嫌いすぎて自分でも嫌になっちゃうんですよ。レースなのでどうしようもないコンディションの時もあると思います。それも受け入れられないというか、とにかくレースで負けたら嫌です。悔しすぎて泣いちゃう自分も嫌です。けど、その悔しさがあるから練習に行こうと思います。
AKI:バイク経験なしで選手になったわけですが、養成所の時を振り返るとどうでしたか?
新井:養成所は最悪の最悪すぎました。A、B、C、Dの班に分けられるんですが、自分は1番下のD班。エンジンもかけられないし発進もできない。発進できたと思ったらエンストして。みんなが走っている中、自分は発進すらできなくって。養成所に入る前は「グリップを開けて閉めればいいんでしょ?」くらいに思っていたんですが、全然できなくって本当に最悪でした。病み期到来です(笑)乗れるようになってからも怪我が多くて。一つ上の班に上がっても基本走行で前と離されて、「待って!なんで!?」と。青山さんや清太郎さん(伊勢崎29期:早川清太郎選手)の乗り方を研究したり紙に書いたりして少しずつコツを掴んでいきました。集団走行もあるんですが、その時は励くんと同じグループになってめちゃくちゃ置いて行かれて恥ずかしかったです。このままデビューして大丈夫かな?と不安がありましたね。養成所の時は本当に本当に最悪でした(笑)
AKI:その最悪な養成所からのデビュー戦はいかがでしたか?
新井:デビュー戦はハネが半端なくって。やばかったです。けど、デビュー戦って人生に1回しかないじゃないですか。だから、レース後は最悪なスタートと思っていました。2日目もダメだったんですが、3日目に跳ねが直って4日目に1着が取れました。試走タイムを上手く出せなかったんですが、緊張することなく本走は走れて「よし!1着!」と思っていました。デビュー節には1着を取りたくて、ピットの中でも今日しかないなと考えていました。
AKI:デビューして1年半が経ちますが、ここまでどんな1年半でしたか?
新井:めっちゃ早いですね。後輩も入ってくるし。早すぎる1年半でした。ロッカーでは33期の田崎さん(伊勢崎33期:田崎萌選手)や絵莉子さん(伊勢崎33期:高橋絵莉子選手)。正真さん(伊勢崎33期:伊藤正真選手)と仲良くさせてもらっていて、何かあったら話とかも聞いてくれたりして、周りの環境は本当に凄く良いです。家族もストーカーの様に応援してくれていて(笑)最近では家にシルクカップの特大ポスターを飾り出して、嬉しいけど恥ずかしいですね(笑)
AKI:それでは最後に読んでくださった方にメッセージをお願いします。
新井:年末のガールズ王座決定戦に出場することになりました。まずはスタート残して良いレースができるように頑張ります!そして、一走一走一生懸命頑張りますので応援よろしくお願いします!
(写真は伊勢崎オートSNSより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
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今年の夏に脳と脊髄の腫瘍摘出の為に休場を余儀なくされました。ファン、関係者が心配する中、11月の飯塚GI開設記念で復帰しそのまま優勝!GI初制覇となりました。そして、その次の節には浜松のGIIオートレースメモリアルでも優勝!!とにかく驚かされた2節間。どんな状況だったのか、年末に向けてのお話もお聞きしてきました。
(取材日:2022年12月5日)
インタビュー / AKI
AKI:大病から復帰節のGIで優勝!そして、GI初制覇!おめでとうございます!お気持ちいかがですか?
加賀谷:ありがとうございます!!いやー、とにかくびっくりです!
AKI:復帰節、まず1走した感触はいかがでしたか?
加賀谷:最初の1レースは"まずはちゃんと走れるのか"というところを確認する感じでした。なので、レースを見てもらったら分かると思うんですが外しか走ってなくて、とにかくレースに参加しようと思って走っていました。けど、走っていくうちに「もう少し大丈夫かな?もう少し行けるかな?」と思って走っていたらどんどん進んで行っちゃって(笑)そのまま進んでいくと「あれ?これ行けんじゃね!?」と思うようになって完全にレースモードになっちゃいましたね。「勝てるかも、勝ちたい!」という思いに変わっていきました。最後はタイヤを滑らしたけど、滑らしたということは全力で勝ちに行っているということだからゴリゴリ行っていましたね。
AKI:レース後の周りの反応はいかがでしたか?
加賀谷:とりあえず走れて良かった!と言われましたし、復帰初日とか関係ないね!とも言われました(笑)走る分には何も問題はなくて本当に良かったです。エンジン自体も悪くなく、もう少し伸びてほしい感じはあったけど、乗り味は良かったです。
AKI:2日目には1着を取りましたが、その時の気持ちはいかがでしたか?
加賀谷:2日目も、初日に1着取れているからとは言え冷静に行こうと思っていたんですが、思った以上にスタートが切れて。あれ?と思った時には同ハンの選手が前にいなくレースモードに切り替わりましたね。「もしかして...?」と思って走っていくうちに先頭に立っちゃって(笑)落ち着いてまずは完走と思っていても、走り出しちゃうと勝ちたいモードになっちゃいましたね。
AKI:そんな中、準決勝戦まで進んでいきました。
加賀谷:復帰節のGIで準決まで進めて満足という気持ちもあったけど、準決はスタートが物凄く切れたんです。1回目のスタートは別府選手(飯塚23期:別府敬剛選手)がフライングを切って再発走に。自分は1回目スタートで浮いてしまって失敗。仕切り直して落ち着いて行こうと思ったら好スタート!2番手、3番手まで切れちゃって。なんか、流れが良かったですね。
AKI:優勝戦は得意の雨予報で走路が濡れるかもしれない、という中でしたがどういう気持ちで過ごされていましたか?
加賀谷:いつもだったら優勝したい!とか思うんですが、やっぱり復帰節で気持ちはまずは無事完走。なので、勝ち上がって優出してもここまで来れたことが凄いことだし、雨予報でも良くて掲示板と思っていました。走路が濡れている方が着はよくなるだろうなぁとは思っていましたが、優勝できるなんて考えてもいませんでした。試走も1番時計でしたが、周平(伊勢崎31期:青山周平選手)もいたし、連に絡めれば!くらいの気持ちでした。常に謙虚な気持ちでいました(笑)
AKI:ただ、優勝戦はぶっちぎりというレースになりました!!
加賀谷:まずはスタート、空回りさせないようにと思って切ったので外枠の選手には先行されるという想定までしていました。けど、先行されず。少し外の選手が見えて「ここで引いたら行かれる」と思い2コーナーで突っ張りました。そこで展開がよくなり「あれ?これはチャンスだな。」と思っていたら先頭に立っちゃって。「あら!?」と。
AKI:その後、ぶっちぎりの競走になりました!
加賀谷:あれだけ離れていたら音は聞こえないはずなんだけど、なんとなく聞こえてる気がして。追われてる!と思って自分で自分に鞭打って必死でした。誰も来てなかったけど(笑)周回も長く感じましたね。
AKI:ゴール線を切った時はどんな気持ちだったんですか?
加賀谷:「え?まじ?まじ!?嘘でしょ?なにが起こったんだ?」と驚きが大きかったです。けど、レース後に先輩、同期、後輩とみんなが祝福に来てくれて実感しました。嬉しいもありましたが「みんなにありがとう。」という気持ちが強かったですね。みんな本当に心配してくれたし。やったーよりも感謝の気持ちでしたね。
AKI:しかも、この優勝がGI初制覇でした!
加賀谷:20年どんなに頑張っての獲れなかったのに、このタイミングかよ!!となりましたね(笑)ここ!!?って(笑)
AKI:表彰式では涙もありましたね。
加賀谷:ウイニングランで走路に出てきた時点で「あぁ、ちゃんとまた自分のレースが出来るんだなと」と思ったら涙が出てきて。お医者さんには「最悪、麻痺が残ったり今まで通りレースが出来なくなるかもしれない。」と言われていました。なので、またレースが出来たんだなぁと思ったらもう。嬉しい涙というよりホッとした涙、安心した涙でしたね。お客さんも沢山心配してくれていて、SNSでも沢山応援の言葉も貰っていて。表彰式ではファンの方を目の前にしたらまた涙が出てきました。本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。
AKI:その表彰式が終わった後、また雨が降ってきて驚きました!!
加賀谷:いやーびっくりしましたし凄かった!雨予報もなかったのに飯塚オートから出る時に土砂降りになって。もうね、大輔(飯塚27期:故重富大輔選手。今年の4月に病気のため逝去。)が応援してくれていたとしか思えない。準決勝のフライングの時から大輔がいてくれたと思う。優勝戦の日の雨が伸びたこともそうだし。帰る時の雨も祝福の雨みたいでした。一瞬で止みましたし「何、今の雨?」という感じ。絶対に大輔はいたと思います。
AKI:その感動から、浜松のGIIオートレースメモリアル優勝です!!
加賀谷:こんなの出来過ぎだから、また悪いことが起きないように気をつけないと、と思いながら浜松に入りました。冷静にと。そんな中、エンジンはまずまず、変わらずもう少し伸びが欲しい感じがあるも悪くはないかなという感じ。2日目は試走タイムは出たけどタイヤが低すぎて失敗してしまいました。3日目はタイヤからドドドがきて。けど、なんとか準決には乗れて当日は雨。実は、もう一つ奇跡があるんです。雨は製造されたばかりのタイヤを使うことが多いんですが、休んでいた分タイヤを買っていなくて新しいタイヤがなかったんです。タイヤも困るなと思っていたんですが、スーパースター用のタイヤがGIの時に送られてきていて新しいタイヤで挑めたんです。これも巡りあわせですね。そして、GIIの準決勝戦でも新しいタイヤで勝負ができました。
AKI:優勝戦はGIの時とは違い晴れの良走路になりました。その辺りはいかがでしたか?
加賀谷:走路もそうだけど、ハンデの位置も金子(浜松29期:金子大輔選手)よりも外でだいぶ厳しいなと思っていましたし、着を落とさないようにしっかり走ろうという気持ちでした。最近はスタートの切れが良くなってるとは思っていたけど、まさかあんなに良いスタートが切れるなんて。上がりタイムも3.345が出るとは思いませんでした。トップスタート切った後も頑張って走っていたけど、周りは早い人ばかりだし「いつ来るんだ?いつ来るんだ?」と思いながら一生懸命でした。後からリプレイ見て「こんなに離れてたんだ!」となりました。また自分1人で焦ってました(笑)
AKI:ゴール線を切った時はどんなお気持ちでしたか?
加賀谷:GIの時と同様に「え?嘘だろ!?」と驚きました。けど、GIIの時の方が嬉しいという気持ち、やったー!という気持ちが、優勝できて信じられないという中でもありました。
AKI:年末も出場できるのかな?と心配されていた方も多かったと思います。
加賀谷:そうですよね。自分自身、復帰戦の結果だったりでスーパースターは出られない可能性も考えていたので結果が出て本当に良かったです。摘出した腫瘍も結果良性で。年末もレースができるメドが立って本当に安心しました。
AKI:今年のスーパースターは消音マフラーでの開催となりますが、消音マフラーに関してはいかがですか?
加賀谷:最初は苦手だったんだけど、今は苦手意識はないですね。消音マフラーはエンジンとの相性が大きいと思います。今は消音マフラー用の"コハク"と通常マフラー用の"ビックボス"を使い分けています。以前、成績が良い車で消音マフラーを付けてレースをしたらボロボロで。その後、消音マフラーでダメだったのでちょこちょこ扱ったらエンジン自体が崩れてしまったんです。なので、消音は消音と切り離して考えようと思い車を分けるようにしました。コハクで乗るようにしたら消音に合ってくれて上手く走れるようになりました。ただ、今回また別に新車を買ってあって。まだデビューしてないんだけど"プログレス"という車です。プログレスは「進歩」という意味。手術してまだこの歳になっても上を目指していくぞ、という意味を込めています。名前の響と意味が今の自分にいいなと思って付けました。まずは新車に乗ってみて年末どの車で走るか決めます。
AKI:色々あった2022年だと思いますが、ここまで振り返っていかがですか?
加賀谷:本当に色々ありましたね。レースではSGで2度優出して、川口のGIでも2度優出して良いことがあったと思ったら、今後の人生どうなるか分からないような状態、どん底まで叩き落とされて。けど、、復帰節でGI初優勝からグレード連続優勝と波はとにかく激しかったですね。少し首が曲がりづらいとかはありますが、レース感ももう大丈夫ですし、本当に沢山の方の言葉に助けられた1年でした。
AKI:1年の締めくくりがスーパースターとなりました。意気込みをお願いします!
加賀谷:前回は初めてのスーパースターで「こんな凄い人たちと走るんだ。絶対勝てないじゃん。」と気持ちから負けていてただ参加するだけという感じ。けど、今回は2回目で少し落ち着いているし良い流れが来ているので、王座決定戦まで残って良い結果を残したいなと思っています。GIとGIIで鈴木圭一郎選手や青山選手に勝てて「五分に戦えてたぞ。」という気持ちで臨んでいけるのが大きいですね。欲が出てきました。前回とは全然違いますし、楽しみです。スタートも凄く向上していて。実は、SGオールスターの3節前くらいに黒川(川口33期:黒川京介選手)にクラッチのセッティングを聞いて、丸々そのセッティングにしてみたんです。切り方も変えてみて。最初は上手く切れなかったけど、だんだん切れるようになってきて自分のものなったと思います。今は凄く切れるようになって、ある程度切れば勝負できるぞと思えるようになっています。なので、スタートからしっかり切って勝負したいと思います。
AKI:それでは最後に、ファンの皆様にメッセージをお願いします。
加賀谷:感謝の気持ちでいっぱいです。病院にいる時、凄く辛い時に応援の言葉を見て支えになりました。この感謝の気持ちをしっかり走って結果を残して恩返しをしたいと思っています。期待してくださっている方の為にも年末で良いレースをできるように頑張ります!
(写真は、飯塚オート、浜松オートより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
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11月3日に飯塚オートで行われたオッズパーク杯SG日本選手権オートレース。青山選手が夏のSGオートレースグランプリに続いてSGを連覇!9月にはGIムーンライトや特別GIプレミアムカップ優勝など勢いが止まりません!どんな状態でレースに臨んだのか、優勝した時の気持ちなどお話ししていただきました。
(取材日:2022年11月16日)
インタビュー / AKI
AKI:SG日本選手権優勝おめでとうございます。
青山:ありがとうございます。
AKI:節間の勝ち上がりインタビューではなかなか満足のいくような状態ではなかったような感じがありましたが振り返っていかがですか?
青山:そうですね。エンジンは悪くはないんですが、一つ二つ足りないような。なんかなぁという感じが続きました。エンジンが合っていなくてナイターの割にタイヤが食いつかない感じでした。初日の方が試走タイムが出ていたけど、最終日が1番感触がよかったです。ただ、「んー。」という感じの一節間でした。
AKI:優勝戦は4枠になり、優出インタビューでは「残念」というお話をされていましたよね。
青山:だいぶ残念でした(笑)予備抽選があるのを忘れていて、2番目に抽選して選択順が4番目で。「4枠かぁ...残念」と。けど、決まったスタート位置は変わらないので、スタートに集中しないといけないと思いました。ただ、切れはムラな感じ。どこからでもトップスタートいけるという自信はありませんでした。
AKI:そんな中、鈴木圭一郎選手(浜松32期:鈴木圭一郎選手)に続く2番手スタートでした。
青山:まずまず良い位置につけられました。けど、先頭では1コーナー回れなかったなぁという感じ。これまでのSGのようにトップスタート切って勝つという展開にはならないということはレース前から分かっていました。難しいなぁと。その後、序盤では仕掛けられそうかな、入れるかなという雰囲気はありつつも余裕はありませんでした。捌くときもいっぱいいっぱいでコーナーも曲がれてなかったし。「あー曲がれない」という感じ。結果的に先頭に立てたけど、後半はタイヤにも負担がきていたし厳しいレースになりましたね。
AKI:その辺りの気持ちが表彰式でも出ていましたよね。
青山:出ていましたね。審議になると思っていたし、自覚もあったので素直に喜びづらい状態でしたね。審議も長かったので「これはもしかしたら...。」という気持ちもありましたし、レースもレース後もいっぱいいっぱいでした。
AKI:だた、審議の結果が出た後、優勝が決まってから撮った同期との写真は良い笑顔が出ていましたよ!
青山:安堵した瞬間ですね。反省するところは大いにあるけど、とりあえず優勝が決まってホッとしました。
AKI:SGの前になりますが、9月には伊勢崎のGIムーンライト、浜松の特別GIプレミアムカップ優勝と沢山のタイトルを獲ってきましたね!
青山:理由は分からないですが、8月くらいからすごく良くなりましたね。夏に部品を替えてそれが1番の要因だと思うんですけど、調整が難しいエンジンです。前回優勝できたから次も動くというような状態ではなく、整備の幅が狭いというか、時間をかけて良いところを探して最終日にやっと調整が合うという感じでした。なんとか間に合ったなぁという感じです。なので、飯塚SGの時もそんな感じで、エンジンを扱うもよく分からなくて。仕方なく最終日にガラリとセッティングを変えてみたらそれが1番良かったという感じですね。時間がかかっちゃうエンジンですね。だいぶ扱いづらいです。なので、合わなかった若獅子では全然ダメでした。けど、その時の環境、コンディションに合ってくれたら凄く良い状態になるエンジンという感覚ですね。それこそ、ムーンライトではスーパーハンデで勝てちゃうくらいのエンジンですね。
AKI:ムーンライトの優勝は本当に嬉しいというコメントを見ましたが、凄いレースでしたよね!
青山:すごいレースでしたね。なかなかスーパーハンデで凄いメンバーを捌き切っての優勝は出来ないし、レース前もいけて連絡みかなと思っていたので。やっぱりスーパーハンデはキツイですよ。もちろん名誉もあるけどリスクが大きい。際どいところも行かないといけないし、いつも綱渡り状態です。もう大変です(笑)けど、出るからには諦める訳にはいかないし、負けたくないという気持ちがあるので走り始めると目の前の人を捌いていこうという気持ちだけになります。
AKI:ムーンライト優勝戦では、高橋貢選手(伊勢崎22期:高橋貢選手)と荒尾選手(飯塚27期:荒尾聡選手)が先頭争いをしているのを後ろからどのように見ていましたか?
青山:パッと見たら貢さんが早い段階で前の方に出ているのが見えて「あ、もうダメだな。」と思っていました(笑)けど、そこから頑張って走っていたら3番手になっていて「あれ?俺3番手だ!」と気づきました。それくらい無我夢中に隙を狙って走っていました。3番手についてからすぐに荒尾さんの後ろにつくもなかなか捌けず、なんとか捌いて、最後貢さんのところもなんとか届いた感じでした。
AKI:ゴール線通過して、表彰式まで嬉しさ爆発していましたね!
青山:めちゃくちゃ嬉しかったですね。相当価値のある優勝でした。順位をつけるのは難しいけど、今まで優勝したレースの中で3本の指には入る嬉しい優勝でしたね。
AKI:年末のスーパースターも近づいていますがどういうお気持ちですか?
青山:スーパースターのことを頭に入れながら残りの何節かを過ごさないといけないと思っています。けど、新走路で消音マフラーなのでどうなのかな?という感じ。消音マフラーに乗る機会も少ないので予想がつかないです。いつもだったらこの辺りまでエンジン状態を持っていけたら戦えるなぁというとこがあるんですが、ましてや新走路でタイヤの減りも早いからどうしたらいいか。いろんなことが未知数です。12月の頭に新走路で走れるので様子見ですね。それに、消音マフラーでグレードを優勝したり結果は残っていることが多いんですが、毎回整備に苦戦するので困っています。けど、みんな条件はそんなに変わらないし考えても仕方がないので、まずはしっかり練習して臨みたいと思います。
AKI:話は変わりますが、指導をされている新井日和選手(伊勢崎35期:新井日和選手)が同じレースを走って初優勝を飾りましたがどうご覧になっていましたか?
青山:悔しいです(笑)レースで負けたことは悔しいし、走路状態を即座に感じ取れなかった自分に悔しいというか、反省点があったけど、日和が優勝して場内も盛り上がっただろうし良かったかなと思います。近くで教えている身としても、派閥としても最高の結果だったと思います。ただ、優勝して結果を出してくれたのは嬉しいんですけど、まだまだ若いし可能性は沢山あるから勘違いはしちゃダメだぞという気持ちもあります。ハンデを貰って勝てるし、あの状態だから勝てたんだぞと。若いしチヤホヤされるわけじゃないですか。選手としてというより人として浮つかないか心配?というか。余計な心配ですけどね。優勝という結果は本当に素晴らしいんですけど、そういう面でもいろんなことを理解してくれたらいいなと思っています。気合と根性が凄くて練習も沢山するし、見習うとこもたくさんあるんですけど、周りの助けがあって自分があることを理解してくれたらそれだけでいいです。教える立場としては危ない職業なのでキツイ口調になったりして指導は難しいですが。年末はガールズ王座にも出られるので摩弥ちゃん(川口31期:佐藤摩弥選手)の凄さを感じて欲しいですね。簡単な世界じゃないぞと。そして、自分も次は負けないようにリベンジします。初優勝が1着1番時計は何も言えないですよね。パンチありました(笑)ハンデ分考えても自分は2番なのでそれは凄いです。次は負けないように頑張ります。
AKI:それでは最後に読んで下さった方にメッセージをお願いします。
青山:いつも通り一走一走、目の前のレースを全力で走ります!これからも応援よろしくお願いします。
(写真は飯塚オート、伊勢崎オートのSNSより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
川口所属の35期。10月10日に山陽オートで行われたGII若獅子杯争奪戦でデビュー初優勝を飾りました。さらに、デビュー最速グレードレース優勝記録を更新!今後が楽しみな新人レーサーが登場です。若獅子の時のお話や、今後の目標などお聞きしました。
(取材日:2022年10月31日)
インタビュー / AKI
AKI:GII若獅子杯でデビュー初優勝!!おめでとうございます。優勝を決めたお気持ちはいかがですか?
佐藤:ありがとうございます。初優勝を決めた時は実感があまりありませんでした。もちろん嬉しい気持ちもあったんですけど、本当に優勝したのかな?と実感がなさすぎて。これまで味わったことがない喜びでした。ゴールした瞬間不思議な感じでした。
AKI:節間を通して安定した着取りでしたが、エンジンの状態はいかがでしたか?
佐藤:初日はセッティングが全く合っていなくてぎりぎり凌いだ3着でした。このままじゃまずいなという感じだったので、2日目からセッティングを変えてそこから段々日を追うごとに噛み合っていった感じでしたね。同期からアドバイスをもらったり、先輩に相談したりして今までやったことがないセッティングを試しました。天候にも恵まれたんですけど流れが変わって噛み合っていきました。
AKI:準決勝からハンデ重化もしましたよね?
佐藤:厳しいなと思いましたね。最近、最重ハンから30m前での戦い方が分かってきたというか、先輩と張り合えるくらいになってきた中での重化だったので正直不安しかなかったですね。準決勝は湿走路に助けられた感じでした。
AKI:準決勝をクリアして優勝戦に進みました。優勝戦へ臨む気持ちはどうでしたか?
佐藤:特に緊張することもなくて。仮に0m単騎とかだったら緊張していたと思うんですけど、林さん(伊勢崎30期:林稔哲選手)と並んでいて先行できないだろうなという気持ちがありました。そういう面からむしろ緊張はしませんでした。考えすぎることもなく、展開がどう恵まれるか分からなかったので"身を任せよう"という感じでした。
AKI:スタート後にはすぐに先頭に立ちましたいかがでしたか?
佐藤:スタートは良く切れました。後ろの藤本さん(伊勢崎32期:藤本梨恵選手)がスタートで叩いてこないか心配だったんですが、林さんと同じくらいで出られたかなと思えるくらい出だしが良くそこで「行けるかもしれない!」という感じでそこから展開が良い方向に繋がっていきました。
AKI:試走の段階でエンジンの状態はいかがでしたか?
佐藤:試走は風があってうまく対応出来ず1〜2コーナーミスする感じで、タイムはそんなに出てないだろうとなぁという中での3.39。まぁまぁ妥当かなという感じでした。レースでは風のことも考えながら走っていたんですが、エンジンもレースの時間に合ってくれて。試走の時よりもバシッとハマってくれて、風の中でもエンジンが持って行ってくれました。
AKI:先頭立ってからの8周回はどうでしたか?
佐藤:8周戦は長いなと思っていたんですけど、最後まで集中して毎コーナ全力で走れました。長いと感じながらも意外とあっという間の8周回でした。視野も広く見えて本当に集中していました。かなり良いメンタル状況で挑めたと思います。
AKI:集中している中、ゴールした瞬間というのはどんな感じだったんですか?
佐藤:視界がいきなり明るくなったというか。なんか、すごく不思議だったんですよね。ゴール戦を通過して、緊張から解き放たれたのか集中から解き放たれたのかは分からないんですが、視界が明るくなって不思議な体験をしました。レース後走路を回っていくうちに不思議な感覚から達成感が少しずつ出てきて噛み締めていました。「よっしゃー!!」という感じでした。
AKI:すぐに同期や先輩も集まってきましたがどうでしたか?
佐藤:最高でしたね!グループの兄貴、先輩も駆けつけてくれて。若獅子の前から本当にたくさん助けて頂いていて"先輩に恩返ししたいなぁ"と思っていたので、先輩のところに戻ってきた時は物凄く嬉しかったですね。先輩も喜んでくれて本当によかったです。
AKI:写真撮影では師匠の阿部剛士選手(川口27期:阿部剛士選手)がされるポーズをされていましたよね!
佐藤:ちょっとジャスティスを(笑)先輩にも「ここしかないだろ!」と言われて「やるしかない!」と自分も思って振り切ってやっちゃいました(笑)
AKI:師匠の阿部選手からはどんな言葉をかけられたんですか?
佐藤:「よくやった!」と師匠も喜んでくれて。ジャスティスも喜んでくれました(笑)よかったー!と思いました。振り切ってやった甲斐がありました!
AKI:デビュー最速グレードレース優勝記録を更新しましたが意識はありましたか?
佐藤:記者さんから言われていたと思うんですが、その辺りは何も考えてなかったですね。ただ"優勝したい"ということだけでその辺を意識することはなかったですね。多分記録を意識していたら優勝できてなかったと思います。気づいたら記録もついてきた感じです。
AKI:若獅子の前に2度の優出もありました。若獅子を優勝するまで"優勝"へはどんな思いでしたか?
佐藤:2級車って限られた期間でしか乗れないですし、限られた人しか優勝できないので、"2級車で絶対優勝したい"と思っていたんですが、その気持ちが空回ってしまって焦る部分もありました。なかなか優勝できないし、優出もできなくなって。けど、今回若獅子で優勝できて肩の荷がおりたというか、一つオートレーサーとしての目標をクリアできたんで素直に良かったと思っています。
AKI:となると、次の目標は?
佐藤:まだ2級車に乗っているので、優勝はもちろんですがこのハンデ位置で優勝戦に乗るというのが今の目標ですね。2級車でもう一度。その中で優勝がついてくれば良いなぁと思っています。優勝するためにはまずは優出しないといけないので。なので、一つ一つのレースをコンスタントに勝っていくところも目標です。先々よりも、まず今出来ることを限界までやりたいです。
AKI:若獅子優勝した後は浜松のGIスピード王も走りましたが、GIの舞台はいかがでしたか?
佐藤:GIは独特の雰囲気でした。GIは地元で練習参加とかはしていて大体の雰囲気は分かっているつもりだったんですが、正選手になると周りの選手の見え方も分かってきますし、自分の中でもGIを意識するところがあって盛り上げたいなという気持ちもありました。良い経験になりましたね。2日目に1着も取れて戦えているという感覚はありました。ハンデ30m前でとにかく苦労して、その苦労が今のハンデ位置で活かされていると思います。苦労した甲斐があったと今実感しています。
AKI:どの辺りで苦労した甲斐があったと感じますか?
佐藤:40m前だと1級車とレースで絡むことってほとんどないんですけで、30m前になると先輩と同ハンでスタートしたり、後ろからスタートすることもあって。その辺の1級車との絡みが良い経験になり、今のハンデ位置で活かされていると思います。GIの後の浜松開催でも2着が取れたり、準決にも行けたので少しずつ成長出来ていると思います。
AKI:その準決では試走3.29が出ましたよね!!
佐藤:そうですね。試走3.29を出すことができました。試走を走った感じ決まったかなと思っていたらしっかり29出ていて。エンジン状態も若獅子からずっと安定して良いので上手くいけば良い試走タイムも出るんじゃないかなと思っていました。
AKI:オートレーサーになる前からロードレースと言うバイク競技をされていましたが、オートの世界に入っていかがですか?
佐藤:共通するところはもちろんあるんですが、バイクに対しての力の伝え方とか抑え方とかは全然違います。ロードの経験を活かしつつオートにアジャスト出来るかということが大事な気がしています。全く違う競技と考えちゃいけないんですけど、自分の中で整理してオートレースに順応していくのが大事かなと考えています。デビューしたての頃はロードの乗り方で。グループの兄貴分に青木治親さん(川口29期:青木治親選手)から「ロードの乗り方じゃだめだよ。」と教えていただいて。腰回りとかもアドバイス頂いてようやく形になった感じですね。若獅子優勝から流れもだいぶ変わってきてくれたと思うので、この良い流れをどう維持できるのかが課題だと思います。良い時があれば悪い時もあるじゃないですか。なので、今の状態をどう維持して、今よりも良くしていくかを考えながらレースに取り組んでいる感じですね。
AKI:それでは最後に皆様にメッセージをお願いします。
佐藤:これからもレースが続きますし、12月からは川口オートも再開して新走路でスピード戦になると思うので、2級車での迫力を見せられるように頑張ります!なので、川口にもお越しいただいてたくさん声援をいただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします。
(写真は山陽オートFacebookより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
2022年10月23日に浜松オートで行われた"GⅠスピード王決定戦"。佐藤貴也選手が優勝を飾りGⅠ6個目となるタイトルを獲得!レースだけではなくパフォーマンスでファンでも盛り上げる佐藤選手。スピード王の時の状態をお話しして頂きました。
(取材日:2022年10月25日)
インタビュー / AKI
AKI:GIスピード王決定戦優勝おめでとうございます!
佐藤:ありがとうございます!
AKI:優勝戦のレース後にはすぐにガッツポーズが見られましたが、振り返ってどんな思いがあったんですか?
佐藤:獲りに行くレース獲れたので喜びが溢れましたね。
AKI:スピード王の節を振り返るとエンジンの状態はいかがでしたか?
佐藤:ここ最近の浜松、暖かい時期のエンジン状態は良かったんですが、スピード王の時はギリギリ暖かく状態は良かったと思います。真夏がすごく動いてくれていましたね。スピード王が終わってからは冷え込んでいるのでのもう少し時期が遅かったら厳しかったかもしれませんね。スピード王でも気温が低くなるにつれて動きが怪しくなって2日目には4着でした。「あれ?」という感じがしたので下回りをバラしてロット交換をしました。それをやってから少しずつセッティングを扱って状態が上向いた感じですね。2日目が1Rでレース後に時間があったのも良かったですね。その後は日に日に良くなった感じで、準決から優勝戦はリング交換程度、セッティングは扱いませんでした。
AKI:準決勝では凄いスタートも決まりましたよね!
佐藤:あのスタートはちょっと危なかったですね。周りが上手く対応してくれてなんとかなりました。スタート切れすぎてひやっとしましたね。前回のインタビューでもお話ししたんですが、オールスターで落車をしてからスタートは本調子じゃないです。それなりに速いスタートも出るんですが、ガッツリ良いスタートが切れるかというとまだハテナ?な状態ですね。なので、今もクラッチのセッティングや切り方を変えているところで、まだそれに自分が慣れていない感じ。もともと、セッティングと切り方は独特な方だったんですが、今はノーマルな感じで切るようにしています。少しずつ良くなってきて、今はそれなりには切れるようになっています。準決の時は切れすぎて上手く対処ができなかったというところがまだまだというか、おっかなびっくりな感じ。抜群に切れていた時はスタートも抜群に切れて、前の選手の対処も出来ていたのでその辺りがもう少しです。
AKI:エンジンは準決勝の段階で手応えがあったんですか?
佐藤:そうですね。若井さん(川口25期若井友和選手)に捌かれたんですけど、捌かれた後に若井さんがコーナー張ってて。若井さんってそういう張り方をする人じゃないんで、逆に好印象でした。若井さんがあんな走りになるということは、自分のエンジンが良いということだろうなと捉えました。
AKI:そんな中で迎えた優勝戦。まずは4枠という位置はいかがでしたか?
佐藤:めちゃくちゃ良い位置でしたね。ただ、内枠に速い選手が揃っていたので、自分が行けたらそれが一番ですけど行かれた時の事も想定しながらスタートをしました。なので、外は気にしないようにして内のスタートを意識しながらという感じでした。
AKI:いざスタートを切ってからはどうでしたか?
佐藤:想定では宏和選手(浜松32期鈴木宏和選手)がトップと思っていたんですが、佐藤摩弥選手(川口31期佐藤摩弥選手)が先行して、鈴木宏和選手、自分というスタート順になりました。序盤は上手く良い位置に付けられたかな、と思っていました。
AKI:摩弥選手を追っていく展開になりましたが、エンジンの感じ、比較はいかがでしたか?
佐藤:先月のプレミアムカップ準決勝戦の時にも、摩弥選手の後ろに付けてその時は抜けなかったんですが、スピード王優勝戦の時はプレミアムカップの時とはだいぶ違う印象。自分の方がエンジン強めでした。なので、チャンスを伺いながら後ろに付けていました。落ち着いて走れましたね。後ろに誰かいるのが分かっていながら、前を捌いていくことができたので良かったです。
AKI:佐藤摩弥選手を捌いて先頭に立ってからの気持ちはいかがでしたか?
佐藤:7周目で先頭に立って、後ろの音が少し遠くなった感じがしたのであまり締めすぎても良くないと思いました。なので、しっかりコースを外さないように。僕にしては大きなコースだったと思いますよ。
AKI:改めて、ゴールした瞬間はいかがでしたか?
佐藤:いや〜最高でしたね。位置も良かったですし、節間通して状態も良く、獲りにいけるレースで優勝出来たのでそれが嬉しかったです。
AKI:少しコロナも落ち着いてお客様との距離も近くなったと思いますが、その辺り表彰式はいかがでしたか?
佐藤:お客さんが沢山いたので自分の気持ちもすごく盛り上がりましたね。表彰式はイベントプラザで行われたんですが、お客さんとの距離も近かったですし良い感じでしたね。一人一人の顔も見られますし声援もはっきり聞こえました。
AKI:ファン感も久々に行われて佐藤選手も参加されたんですよね!
佐藤:はい!1日だけでしたが参加しました。久々のファン感では浜松市のバイク祭りと一緒になって例年以上にお客さんに来てもらいましたがやっぱりああいうイベントはいいですね。沢山声もかけてもらえましたし。またパフォーマンスでお客さんを盛り上げたいですね。
AKI:今年は7月に地元GIIを獲って、今回は地元GIスピード王制覇!良い流れですね!
佐藤:最近は充実している感じがありすね。これからもグレードが続いていきますが、冷えてきてどうか。みんなそうだと思うんですけど、春先や秋口とか気温の変化が大きい時はエンジンの調整が難しいと思うので、その時にどれだけ上手く調整が出来るか。乗る方に関しては、最近はミスもなくしっかり乗れていると思うので整備の方を重点的に考えていきたいです。時間帯が違うとまた変わってきますし。気になるところがあればどんどん扱っていこうと思います。調子がいい時に大きなレースが続くことはウェルカムなのでしっかりこの流れに乗っていきたいです!
AKI:それでは最後にご覧の皆様にメッセージをお願いします。
佐藤:今年も残り2ヶ月。グレードレースがどんどん続いていきます。応援よろしくお願いします!
(写真は浜松オートFacebookより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。