
*30日(火)金沢 第10R『第45回白山大賞典』 2100m 17:05発走*
今年もJRA勢はかなり強力なメンバーが揃いましたが、高知のシンメデージーを推したいと思います!
前走の帝王賞で初めて着外に敗れたものの、あのメンバーの中で揉まれたことはさらなる成長を促してくれるのではないでしょうか。
金沢は昨年の西日本3歳優駿で大差勝ちした舞台。
この夏を順調に過ごし、ダートグレード制覇へ向けて準備は整いました。
ジャスパーロブスト、メイショウフンジン、ピュアキアンの3頭が先行争いをして速い流れになると考え、展開的にも向きそうですし、ここは大きなチャンスでしょう。
先行馬が揃った中で、最内枠を引いたジャスパーロブストが対抗。
初の地方、初の重賞ではありますが、ここまで11戦して10連対とものすごい安定感を誇ります。
先行争いがどのくらい激化するかがカギですが、自分の形に持ち込めたらしぶとく粘り込みそうです。
カズタンジャーにももちろん注目。
前走のマーキュリーカップでは衝撃的な差し切り勝ちを見せてくれました。
初勝利を挙げるまでに時間を要したものの、いよいよ本格化しましたね。
序盤はゆっくり行くタイプですから、前がやり合いそうなメンバーなのもプラス。
小回りの金沢でも怖い存在です。
ディープリボーンもこの2戦の成長ぶりが著しいですね。
2100mのブリリアントステークスを勝ち、マーキュリーカップでは3着。
左回りに良績があるイメージですが、右回りでも勝ち星があるので金沢のコースでも力を発揮してくれるのでは。
先行争い次第では、ピュアキアンとメイショウフンジンの粘り込みもあると思います。
◎11、シンメデージー
〇1、ジャスパーロブスト
▲12、カズタンジャー
△2、ディープリボーン
△9、ピュアキアン
△7、メイショウフンジン
3連単フォーメーション
11-1,12,2-1,12,2,9,7 12点
*28日(日)高知 第7R『第37回珊瑚冠賞』 1900m 18:15発走*
ここはもうユメノホノオが圧倒的だと考えます。
前走は韓国遠征からの帰国初戦でしたが、スタートを決めてロングスパートで勝利。
改めて強さを見せつけました。
もともとはプリフロオールインがこのレースへの出走を目指していましたが、まだ態勢が整わないということで見送りとなり、今回のメンバーであればどういう勝ち方をするか、というところに視点がいきます。
だるま夕日賞ではティアップエックスを捉え切れずの2着でしたが、これはマイルという距離も大きかったのではないでしょうか。
今はゲートも安定していますし、1900mであれば死角は見当たりません。
しかし対抗は本当に迷いました。
どの馬にも2着3着のチャンスがあるメンバー。
悩んだ結果、ユメノホノオに勝ったことがあるティアップエックスを推します。
だるま夕日賞では後方2番手、ユメノホノオよりも後ろの位置取りから、3,4コーナー内々を上がって来て、直線も間を捌いて大接戦を制しました。
ユメノホノオ、マイネルシトラス、プリフロオールインといったメンバーを押さえて勝ったというのは大きいですね。
その後はいまひとつの競馬が続いていますが、大接戦の決め手勝負になれば浮上するチャンスがありそうです。
3番手はメイショウウズマサ。
勝ち星が1400mから1600mに集中しているので、1900mへの対応がカギではないでしょうか。
距離延長で爆発力を期待してエスポワールガイ、ハマった時の破壊力は随一のグラティアスグーまで。
◎5、ユメノホノオ
〇12、ティアップエックス
▲9、メイショウウズマサ
△4、エスポワールガイ
△8、グラティアスグー
9月24日に園田競馬場で行われた、第32回ゴールデンジョッキーカップを取材してきました!
出場騎手は12名。中央・地方の通算2000勝以上を誇る名手がずらり。
【騎手紹介式】
横山典弘騎手は、シンコウスプレンダの勝負服で登場。
「とても思いれが強いので」と話していました。
【JRAから参戦した、戸崎圭太騎手、岩田康誠騎手、横山典弘騎手】
今回初出場は、岩手の山本政聡騎手、大井の矢野貴之騎手、高知の永森大智騎手。
山本聡哉騎手と兄弟での出場というのもなかなかないことですね!
【レース前に雑談する、赤岡修次騎手、山本政聡騎手、吉原寛人騎手、山本聡哉騎手】
◆第1戦ファイティングジョッキー賞 1700m
山本聡哉騎手が逃げて淡々とした流れ、さすがトップジョッキーたちのレースで隊列がとてもきれいでした。
4コーナー横一戦から外を伸びて来たのが戸崎圭太騎手。2番手から粘った矢野貴之騎手が2着、3着は中団から伸びた吉原寛人騎手でした。
戸崎圭太騎手
「ポジション的には思い通りでしたが、少し外を回ってしまってあまり上手くは乗れなかったです。それでも手応えが良かったですし、馬が頑張ってくれました。
一つ勝ててほっとしています。あと2戦しっかり稼いで、優勝を目指します!」
◆第2戦エキサイティングジョッキー賞 1230m
5番人気馬に騎乗した矢野貴之騎手が逃げる展開。スピードを活かして早めにリードを広げ、そのまま逃げ切り勝ち。2着は10番人気馬に騎乗した戸崎圭太騎手、3着は11番人気笹川翼騎手で、人気的には波乱の決着。そして第1戦の1着2着が逆転し、この時点で優勝争いは矢野貴之騎手VS戸崎圭太騎手の構図となりました。
矢野貴之騎手
「指示をいただいた通り、積極的に乗りました。馬が頑張ってくれて、勝つことができて嬉しいです。(優勝争いの)相手は圭太さんだと思うので、負けないように頑張ります」
◆第3戦チャンピオンジョッキー賞
初出場だった山本政聡騎手が逃げ、勝負所でも踏ん張っていましたが、1番人気に騎乗した笹川翼騎手が楽な手応えで4コーナー先頭。そのまま押し切りました。2着は中団から追い込んで来た地元兵庫の下原理騎手、3着も地元兵庫の小牧太騎手でした。
笹川翼騎手
「いい馬に乗せていただき、感謝しています。去年は初参戦させていただきましたが、結果を出すことができず消化不良だったので、勝てて嬉しいです」
優勝争いの行方は、矢野貴之騎手5着、戸崎圭太騎手9着ということで、見事初参戦だった矢野貴之騎手が優勝しました!!!
【表彰式】
矢野貴之騎手
「2年前にも出場する予定でしたが、ケガで参加できず悔しい思いをしました。今回初参加で、すごい方々と一緒に乗れたことが嬉しいですし、その中で優勝することができたことは夢のようです。
第3戦は圭太さんを徹底マークしていました。これまで圭太さんの背中を追いかけて来たので嬉しいですね。(表彰台3人が大井出身&大井所属のメンバー)とても誇らしく思います。また地元に帰って頑張ります。
各地でみんな頑張っていますので、園田から応援していただけたら嬉しいです」
戸崎圭太騎手
「最後は矢野との戦いだと思っていましたから、2位というのは悔しいですね。でも大井のメンバーでこうして表彰台に立てたことは嬉しいです。ベリーベリー園田でした(笑)」
笹川翼騎手
「初戦は11着だったので上位は厳しいかと思いましたが、最後は勝つことができて嬉しかったです。表彰台は大井の騎手で固められたので、胸を張って大井に帰れます。園田はイグナイターとの縁があり、南関東の次のホームだと思っています。また騎乗できたら嬉しいです」
第3戦の誘導馬には、田中学調教師が騎乗しました。
ケガの影響で復帰することなく引退したことを騎手引退セレモニーで語っていた学さん。
なかなか馬にも乗れない日々だったそうで、この日の騎乗は相当久しぶりだったとのこと。地元の騎手たちや調教師の方々が馬道で見守る中、少し照れながら登場しました。
出走馬たちは元気がいい馬が多く、誘導馬とは反対方向へキャンターで走って行く馬が多い中、笹川翼騎手だけが学さんの後について歩かせて、ファンの方々の前を通っていきました。
イグナイターのバトンを繋いだお2人の共演、とても胸アツでした!!!
【誘導後の学さんを囲んで】
ゴールデンジョッキーカップは中央・地方の2000勝以上を誇るジョッキーたちの共演ですが、熱いのはレースだけではなく、レース後の様子にも胸を打たれました。。。
というのも、出場していない地元のジョッキーたちが、我先にと出場ジョッキーたちの鞍掃除をしていたのです。
鞍掃除というのは、基本的には手の空いている若手がお手伝いをすることが多いのですが、この時はリーディング2位の廣瀬航騎手を筆頭に、若手中堅関係なくみんなが率先してお手伝いをしていました。
ゴールデンジョッキーたちへのリスペクトと、「いつかは自分も」という志を感じ、胸が熱くなったのです。
兵庫のジョッキーの層の厚さは、こういうことの積み重ねなのだろうなと感じました。
*21日(日)水沢 第11R『第33回青藍賞』 1600m 18:15発走*
毎年好メンバーになる青藍賞ですが、今年は例年以上の最強メンバーが集結した印象です!
岩手移籍後重賞で5勝を挙げているヒロシクン、昨年の楠賞を制したフジユージーン、あすなろ賞で悲願の初重賞制覇を果たしたヘリオス、移籍初戦の栗駒賞を勝ったスプラウティング、昨年の桐花賞を制したライアンと、まさにオールスターの共演。その中でもやはり、ヒロシクンVSフジユージーンの2強対決に注目しています。
本命にしたのはヒロシクン。
岩手移籍後の活躍が目覚ましく、同型がいても強気に逃げて結果を出してきました。
みちのく大賞典は3歳馬リケアカプチーノに競り負けて2着でしたが、並ばれてからなんども盛り返して伝説級の好勝負を見せてくれましたね。
ハナ差2着だったとはいえ、負けて強しの内容です。
スタートしてすぐにコーナーに入る水沢1600mにおいて、先行馬が内枠に入るのはアドバンテージ。
ここは自分の競馬で逃げ切ってくれると期待します。
対抗はフジユージーン。
シアンモア記念からの休み明けで、当日の馬体重なども気になるところですね。
ヒロシクンには2度負けていますが、楠賞のパフォーマンスを考えれば、ポテンシャルは相当なもの。
休養を挟んでさらに逞しくなっているのではないかと想像しています。
この2頭がかなり強いですが、他の馬たちも実力馬揃い。
ヘリオスはダートグレードでも安定して上位争いをしていた馬で、タイトルがなかったというのは勝負のめぐり合わせで実力は疑いようがありません。
短い距離が中心だったスプラウティングにとって、前走1600mで勝利したことは収穫。水沢では栗駒賞を勝っていますから小回りも不安はありません。
馬場がしぶれば怖いライアン、末脚確かなシンヨモギネスまで。
◎2、ヒロシクン
〇4、フジユージーン
▲1、ヘリオス
△10、スプラウティング
△3、ライアン
△8、シンヨモギネス
*18日(木)園田 第11R『第27回園田プリンセスカップ』 1400m 16:10発走*
過去10年の勝ち馬は、北海道勢が6勝、船橋1勝、地元兵庫3勝となっており、やはりこの時期の2歳戦は北海道勢が優勢です。
重賞で連続2着だったミスティライズを本命にします。
リリーカップ、フルールカップとリュウノフライトの2着。リリーカップでは序盤ダッシュがつかず置かれる展開になりましたが、直線外から鋭く伸びての2着。フルールカップでは好スタートを決め、控えて中団からの競馬でしたが同じく長くいい脚を使っての2着でした。
広い門別で末脚を活かす競馬をしてきているので、小回りの園田、最内枠というところがカギですが、鞍上は吉村智洋騎手。この馬の良さを活かす競馬をしてくれるのでは。
対抗は地元兵庫のココキュンキュン。
2戦目から3連勝、前走は1番人気4着でしたが、最内枠で序盤折り合いをつけるのが大変そうな場面がありました。競馬を覚えていく上ではいい経験になったと思いますし、スムーズに立ち回れれば巻き返しはあると思います。
3番手は川崎からの遠征馬サラサチャレンジ。
勝ち星は新馬戦の1勝ですが、2戦目は逃げ粘っての3着、3戦目は控えて好位で折り合い、1戦ごとに経験を積んでいます。
今回は初ものづくしの条件ですが、上位争いのチャンスはあると思います。
もう1頭の角川厩舎アップタウン、同じく北海道からの遠征馬ヴィルユキヒメまで。
◎1、ミスティライズ
〇5、ココキュンキュン
▲6、サラサチャレンジ
△10、アップタウン
△4、ヴィルユキヒメ