
*1日(日)帯広 第11R『第49回ばんえいオークス』 直200m 19:25発走*
ここはスマイルカナ1強と見ています。
2歳時には黒ユリ賞を勝ち、イレネー記念でも2着と牡馬に混じっても世代トップレベルの力があることを証明しました。
今シーズンはなかなか勝ち切れませんでしたが、9月の秋桜賞を勝つと、ばんえい菊花賞も勝利。前走はA2で5着ですから、他の馬たちが普段B級で戦っていることを考えると、実績的にも抜けています。
しかも定量戦で他の馬たちと同じ670キロを曳きますから、死角はないのではないでしょうか。
問題は相手探し。
今シーズン一度も大崩れしていないカフカを推したいです。
黒ユリ賞では5着でしたが、そこからかなり力を付けました。ここ最近は4戦続けての2着。あと少しで勝ち切れないものの、安定して力を発揮しています。
久しぶりの重賞挑戦で、どのくらい成長しているか試金石になる一戦になりそうです。
ヨシノヒメの成長ぶりも目立ちますね。
馬体重は夏に1トンに乗り、順調に成長を続けています。
前走は6着とはいえ大きく負けていないですし、牝馬同士の重賞ならばチャンスはあると思います。
夏辺りから成長を感じるカツエアリー、馬体重が順調に増えているヤマノヒメまで。
◎7、スマイルカナ
〇8、カフカ
▲4、ヨシノヒメ
△2、カツエアリー
△6、ヤマノヒメ
3連単
7-8,4-8,4,2,6 6点
*29日(金)笠松 第11R『第42回ウインター争覇』 1900m 15:40発走*
ここは3歳馬同士の対決、フークピグマリオンVSキャッシュブリッツに注目しています。
フークピグマリオンは前走園田へ遠征し、全国の強豪が集まった楠賞で5着。負けはしたものの、早めに押し上げて行く競馬で見せ場はありました。1400mは忙しい印象なので、距離が1900mになるのは好材料。古馬との対戦になりますが、キャッシュブリッツがオータムカップで圧勝しているところを見ると、3歳勢のレベルは高いと考えます。
キャッシュブリッツは、駿蹄賞でフークピグマリオンに2秒差をつけられていたものの、東海優駿ではコンマ2、秋の鞍ではコンマ3と、僅差に迫れるようになりました。
特に前走のオータムカップの強さは圧巻で、古馬を相手にしませんでしたね。
成長著しい今、フークピグマリオンとの再戦でどんな戦いを見せてくれるでしょうか。
3番手はジュビリーヘッドにしました。
JRAでは芝の短距離戦を中心に成績を挙げて来た馬で、移籍初戦の前走が初ダートでしたが、追い上げて行ってタイム差なしの2着。
最後差し切れず勝ち切れませんでしたが、今回は2戦目で、さらなる前進が見込めるのでは。
1900mへの対応がカギですが、地力のある馬なので重賞でも楽しみです。
ここのところ凡走が続くブリーザフレスカですが、本来の走りができればここでも上位争いでしょう。
安定感抜群のイイネイイネイイネ、9月に復帰してから好調が続くハディアまで。
◎10、フークピグマリオン
〇2、キャッシュブリッツ
▲7、ジュビリーヘッド
△9、ブリーザフレスカ
△3、イイネイイネイイネ
△1、ハディア
プリフロオールインについて打越調教師にお話を伺いました。
赤見:楠賞は初めての遠征でしたが結果的には10着と残念でした。
打越:素晴らしいメンバーが集まった中でも高い人気でしたから、負けてしまってファンの方々には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
赤見:レースをご覧になって、先生のご感想はいかがでしょうか。
打越:スタートはいつも通りに出ましたし、内の兵庫の馬が何が何でも行くという姿勢でしたから、外2,3番手くらいかなと思っていたのですが、そこからいつものようにスピードに乗れず思っていたよりも後ろのポジションになってしまいました。レース後(宮川)実くんの話では、いつものように後ろ脚の力強さが感じられなかったと。その辺りがスピードに乗っていかなかった要因だと感じています。はっきりしたことはわかりませんが、真夏の三冠目を戦って夏の疲れが想像以上に長引いたことで、当初のプランよりも復帰が遅れました。結果的には休み明けで挑むことになり、最終追い切りの動きは良かったのですが、状態がいいという中でも絶好調というところまでは持っていけなかったのかなと思います。
【高知優駿の時のプリフロオールイン】
赤見:現在の状況と、今後のプランを教えてください。
打越:今は牧場でじっくり休養しています。次走どこを使うかというよりも、馬の状態が上がって来たところで判断したいです。とても能力の高い馬ですし、今回は残念な結果になってしまいましたが、しっかりと立て直してこの馬の良さを活かせる競馬を目指します。また復帰した時には応援していただけると嬉しいです。
*21日(木)園田 第11R『第26回兵庫ジュニアグランプリ』 1400m 15:50発走*
JRA勢が強いレースですが、今年は2勝馬がコスモストームのみということで、地方馬にもチャンスはあると思っています。
本命にしたのは北海道のべラジオドリーム。
新馬戦を勝ってその後は2着つづきですが、サッポロクラシックカップは逃げて見せ場十分、ネクストスター門別は2番手から直線よく伸びての2着と、濃い内容。
初めての1400mになりますが、ゴールドドリーム産駒ですからむしろ歓迎でしょう。
先行脚質が揃った中での外枠で、揉まれない位置で競馬ができそうなのも強調材料です。
対抗はJRAのコパノヴィンセント。
中山の新馬戦を勝ち、2戦目は東京1600mで2着。最後は逃げ馬に離されましたが、しぶとく粘り通して2着を確保しました。
ダッシュ力もありますし、前走のレースぶりを見ると1400mに距離が短縮になるのはプラス材料。
鞍上は地元トップジョッキーの吉村騎手ですから、初の園田コースも気になりません。
ヤマニンシュラは新馬戦3着からつづく2戦目で未勝利戦を勝利。
好ダッシュで逃げてそのまま押し切りました。
この馬も先行力がありますから、スタートを決めて先手が取れれば怖い存在です。
地元勢からはラピドフィオーレに注目しています。
兵庫ジュベナイルカップは3、4コーナーひとまくりでしたね。
前走のネクストスター園田は逃げる形になり、勝ったかと思ったところを外から差し切られました。
ただ、後続が迫っても抜かせない勝負根性を見せましたし、負けて強しの内容。
相手強化にはなりますが、地元の利を活かして頑張って欲しいです。
JRA勢の中で唯一の2勝馬コスモストーム、休み明けのヤマボウシ賞で4着だったハッピーマン、距離に対応できればヴィグラスデイズも侮れません。
◎11、べラジオドリーム
〇6、コパノヴィンセント
▲2、ヤマニンシュラ
△4、ラピドフィオーレ
△12、コスモストーム
△7、ハッピーマン
△8、ヴィグラスデイズ
3連単フォーメーション
11,6-11,6,2-11,6,2,4,12,7,8 20点
11月7日に園田競馬場で行われた楠賞を制した、岩手の二冠馬フジユージーン。全国各地から凄まじいメンバーが集い、激しいレースとなりましが、序盤はダッシュがつかなかったものの、早めにマクっていって、直線の追い比べを制しました。激戦を制したフジユージーンについて、管理する瀬戸幸一調教師にお話を伺いました。
【写真提供:兵庫県競馬組合】
赤見:楠賞制覇、おめでとうございます!すごいレースでしたね。
瀬戸:ありがとうございます。よく頑張ってくれました。応援してくれた皆さまや、オーナーをはじめ関係者の方々にとても感謝しています。距離的に忙しい競馬になるだろうということは分かっていましたし、相手も短距離の強い馬ばかりが揃いましたから、おそらく序盤は置かれるなと。でもジョッキーが早めにスパートをかけて前に取りついてくれて、馬もよく頑張ってくれました。
赤見:不来方賞やジャパンダートクラシックに挑戦し、さらにパワーアップした印象がありますが、いかがでしょうか。
瀬戸:そうですね。ああいう厳しいレースの経験が、最後のひと伸びにつながったのではないかと思います。それに、夏を越えてから体がもう一回り大きくなって、後ろ脚の筋肉がしっかりしてきたということも大きいです。不来方賞からは調教でしっかりと負荷をかけられるようになりましたし、パドックで見ても他の馬たちに見劣りしない素晴らしい体になってくれましたね。
赤見:この馬の適性距離というのはどの辺りだとお考えですか?
瀬戸:2000mは若干長いかなと思います。現状一番競馬がしやすいのは1600mから1800mくらいではないでしょうか。そういう意味でも今回は置かれるだろうなと思っていました。ただ、ジャパンダートクラシックで初めて遠征して、初めての場所で1晩過ごして競馬にいってもいつもとまったく変わらなかったんです。レースは攻めの競馬をして欲しいと森騎手に話しまして、負けはしましたが4コーナーまで見せ場のある内容で私としては納得のいく競馬でした。あのレースを踏まえて、これならばさらに遠い園田への遠征も問題ないなと考えました。
赤見:実際に今回の長距離遠征はいかがでしたか?
瀬戸:今回もまったく動じることがなかったですね。この馬は肉体的にもすごいですが、精神的にタフなところも大きな武器だと思います。どこに行っても変わらないでいられますから、益々視野が広がりました。
赤見:レース後の様子はいかがでしょうか。
瀬戸:レース後も元気だったので当初は笠松グランプリというプランもありましたが、秋の3戦は強いメンバーと戦って本当によく頑張ってくれましたし、昨年も11月の競馬を使って冬休みに入っていますので、同じ流れになりました。この休養でさらに成長してくれたら嬉しいですね。
赤見:では、たくさんのファンの方々にメッセージをお願いします。
瀬戸:いつもたくさんの方々に応援していただき、本当にありがとうございます。ファンの方がとても多い馬で、感謝の気持ちでいっぱいです。来年順調に過ごせたら、南部杯を最大目標にと考えています。また応援していただけたら嬉しいです。