14(土)、栃木県那須塩原にある地方競馬教養センターで、第99期騎手候補生の修了記者会見が行われました。
2年前の春、12名で入所した99期生。
厳しい訓練と競馬場実習を終え、修了記者会見に臨んだのは8名となりました。
12日には8名全員の騎手免許試験合格も発表され、4月1日付けで騎手となります。
それでは一人一人ご紹介していきましょう。
一般的には名前順が多いと思いますが、教養センターでは北の競馬場から順番に、という独自のルールがあるので、
ここでもその順に従ってご紹介していきます。
①北島 希望(きたじま のぞみ)
浦和競馬場 小久保智厩舎
山口県下関市出身 18歳
騎手を目指したきっかけは、幼稚園の時にもらった「みさきのこうま」という絵本が大好きで、馬を好きになりました。
小学生の頃から乗馬をしていて、ポニーで草競馬に参加したり、小さい頃からずっと騎手になりたかったです。
小久保厩舎に所属するきっかけは、父の叔父が東京でお店をしていて、そこに出入りしていた代行の方が小久保先生と知り合いということで、お目にかかることが出来ました。
最初は怖そうだなって思いましたが、とても優しくて面倒見のいい先生なので、所属させていただけて本当に良かったです。
競馬場実習中にはセンチュリオンやミッシングリンクの調教をさせていただいたり、ブルドッグボスやノブワイルドの乗り運動に跨らせていただきました。
背中の雰囲気やパワーが全然違っていて、すごく勉強になりました。
左海誠二騎手のように、積極的にハナに行って持たせるような騎手になりたいです!
左海騎手は本当にスタートが速いですし、肩の動きが柔らかくて、ああいう風にすると馬の邪魔にならないんだなと。
デビューしたら同期には負けたくないですし、特に南関東の同期の中で一番勝ちたいです。
あとレディースも楽しみですね。
名古屋や佐賀ならば家族も見に来やすいかなと思いますし、先輩方と一緒にレースに乗るのが楽しみです。
②篠谷 葵(しのや あおい)
船橋競馬場 佐藤賢二厩舎
千葉県市川市出身 17歳
騎手を目指したきっかけは、父親が競馬ファンで、出身が千葉の市川市なので、よく中山競馬場と船橋競馬場に連れて行ってもらいました。
夏休みには門別競馬場にも行ったことがあります。
小学校2年生の時に、中山でポニー騎乗体験があったり、自然と騎手になりたいと思うようになりました。
センターに入った時には一般公募だったんですけど、佐藤賢二厩舎に所属出来て良かったです。
競馬場実習中には、いろいろな馬の調教に乗せていただきました。
特に印象が強いのが、ハイセイコー記念の前日にゴールドビルダ―に乗せていただいたことです。
厩務員さんから、「これが仕上がっている馬の背中だから」と言われ、直線で馬なりという指示だったんですけど、すごくいい背中で、これが重賞級の馬かと驚きました。
あとブラヴールにも乗せていただいていて、新馬戦で山口オーナーと「勝ちたいですね」という話をしていたので、勝ってすごく嬉しかったです。
目標は森泰斗騎手です。
実習中にいろいろ教えていただいたり、一緒に食事に行ったりしました。
騎乗面がすごいのはもちろんですが、人柄もすごく良くて、そういう面も見習いたいと思っています。
泰斗さんを追いかけて、将来的には越えられるような存在になれるよう努力します。
~其の弐につづきます~
*15日佐賀 第11R『はがくれ大賞典』 2000m 18:10発走*
このレース圧勝で2連覇している兵庫エイシンニシパが今年もやって来ました。
もちろん中心になってくると思いますが、過去2回とは地元勢のメンバー構成が違います。
特にグレイトパールは実績的には飛び抜けた存在。
蹄が弱くて、乾燥する冬馬の調整がかなり難しいとのこと。
中島記念ではウノピアットブリオに千切られてしまいましたが、その前に長距離輸送で絞れたとはいえ、プラス38キロは大きかったと思います。
前走の佐賀記念は地元戦でもマイナス19キロと絞れていたし、JRA勢には及ばなかったものの、地方馬最先着。
改めて力のあるところを見せてくれました。
今回も馬体重がカギになってくると思いますが、暖かくなって絞りやすい環境になって来ていると思うので、ここは強いグレイトパールを期待します。
対抗はエイシンニシパ。
このレースは好相性で、かなり強い内容で2連覇中。
前走の白鷺賞はタガノゴールドの決め手に屈しましたが、広い姫路コースで内を上がって行って、力は示してくれました。
今年も引き続き好レースをしてくれるのではないでしょうか。
3番手評価はオヤコダカ。
佐賀移籍後圧倒的な能力で2連勝。
前走は1400mでドラゴンゲートの2着でしたが、距離2000mになるのはプラス材料。
この馬も十分好勝負出来ると思っています。
長い期間、佐賀で安定して活躍しているキングプライドまで。
◎8、グレイトパール
○5、エイシンニシパ
▲2、オヤコダカ
△4、キングプライド
*12日(木)名古屋 第11R『名古屋大賞典』 1900m 16:30発走*
本日は名古屋大賞典だけではなくて、LVRも2戦組まれている上に、A級特別もあり。楽しみが目白押し!
名古屋大賞典は好メンバーが集まりましたが、勢いのあるナムラカメタローを本命にしました。
ダート替わりで才能開花。
前走は初の重賞挑戦であり、長距離の佐賀遠征、初の地方小回りという条件でしたが、実績馬ロードゴラッソに対して余裕の差し切り勝ち。
着差は半馬身でしたが、その差以上に強いと感じさせる内容でした。
今回は地方競馬の中でも超小回りで直線の短い名古屋コースになりますが、輸送に関しては問題なさそうだし、前走きついコーナーでもしっかり加速出来ていたので、大きくマイナスになることはないと考えます。
佐賀は大きく内を開けて、外々が有利という極端なコースで、今回の名古屋はまったく違う特徴になりますが、石川裕紀人騎手が自信を持って乗っているし、ここも好レースをしてくれるのではないでしょうか。
対抗は中山で2連勝中とこちらも勢いがあるフィードバック。
まだキャリア6戦ですが、4勝2着1回4着1回と底を見せていません。
先行出来るスピードがあるので、小回りの名古屋も上手にこなしてくれるのではないかと。
一気にメンバーが強くなりますが、今後を占う試金石になる一戦です。
上位2頭は上がり馬にしましたが、実績馬ももちろん怖い存在です。
特にアングライフェンは名古屋グランプリで僅差の2着。
このレースは勝ち馬に上手く乗られてしまったという印象で、力は見せてくれたと思います。
2500mから1900mになるのはプラス材料。
重賞戦線で常に上位争いをしているし、ここも大崩れはないのではないでしょうか。
ロードゴラッソはシリウスステークスを勝った実績馬で、佐賀記念でも内をすくって見せ場十分の2着。
地方コースでは勝ち星はないものの、使いつつどんどんレースが上手になっていて、楽にいい位置に付けられるようになって来ました。
高い能力の持ち主なので、流れ次第では十分勝ち負けでしょう。
◎10、ナムラカメタロー
○3、フィードバック
▲4、アングライフェン
△5、ロードゴラッソ
*10日(火)高知 第5R『黒船賞』 1400m 17:00発走*
昨年の勝ち馬サクセスエナジーと迷ったのですが、前走の強さが衝撃的だったデュープロセスを本命にします。
兵庫ゴールドトロフィーでは、古馬相手に56キロを背負ってスピードで圧倒しました。
初めてブリンカーを付けて、気分よく気持ちよく走れたのが勝因ではないかと思います。
逃げ馬というわけではないですが、やはりブリンカーを付けているだけあって揉まれることはマイナスに働くのではないかと。
そういう意味では外目の枠に入ったのはプラス。
しかもデュープロセスよりも外の2頭は先行タイプではないので、外から被せられる心配もなさそうです。
斤量は57キロになり、楽な戦いではないでしょうが、ここも気分よく進めれば力を発揮してくれるのではないでしょうか。
対抗はサクセスエナジー。
昨年は58キロを背負って、4キロ軽いヤマニンアンプリメとの追い比べを制しました。
地方の小回り向きのスピードがある馬で、今回も先行出来そうなメンバー構成。番手辺りから、レースを引っ張る存在でしょう。
唯一気になるのがJBCスプリントからの休み明けであること。
昨年はフェブラリーステークスからのローテーションだったことを考えると、530キロ前後の大型馬だけに、当日の気配には注目したいです。
3番手評価にしたのはワンダーリーデル。
武蔵野ステークスの末脚は素晴らしかったし、フェブラリーステークスでも4着に食い込みました。
末脚が武器な馬だけに、初めての地方小回りへの適正がカギ。
名手・横山典弘騎手がどんな騎乗を見せてくれるか楽しみです。
ラプタスはダート替わり4連勝で一気にオープンまで来ました。
前走のバレンタインステークスは8着でしたが、逃げて直線半ばまで粘っていたし、スピードのある馬なので小回りも合いそうです。
メンバー的にも単騎逃げになると思うし、粘り込みも十分あると考えます。
テーオージーニアスも末脚勝負の馬で、初めての地方小回りが大きなポイントですが、
鞍上は岩田康誠騎手ということで上手く対応してくれるのではないでしょうか。
地方勢もいい馬たちが揃っていますが、筆頭は地元高知のサクラレグナム。
兵庫ゴールドトロフィーでは見せ場十分の3着。
前走は出遅れて3着でしたが、1400mに戻れば巻き返し可能でしょう。
◎10、デュープロセス
○5、サクセスエナジー
▲8、ワンダーリーデル
△4、ラプタス
△2、テーオージーニアス
△12、サクラレグナム
*8日(日)佐賀 第12R『飛燕賞』 1400m 18:10発走*
ここはもう佐賀で7戦7勝の強さを誇るミスカゴシマを本命にします!
レースが上手で展開に注文はつかないし、安定して高レベルで走ってくれる馬。
久しぶりの1400mになりますが、去年の飛燕賞の勝ちタイムよりも2秒以上速い持ち時計があり、
メンバー的にも死角は見当たらないと思っています。
先日平山調教師にお会いした時には、状態面もばっちりと仰っていました。
大目標の九州ダービー・栄城賞まで、このまま連勝で突き進んで欲しいです。
対抗はワンビリーブ。
佐賀移籍後4戦3勝。移籍初戦こそ2着だったものの、その後の3連勝がすべて圧勝で、一気に才能が開花した印象です。
前走の背振山特別は後続を8馬身ぶっちぎり、独走で勝利。
時計も良馬場で1.29.8と優秀で、去年の飛燕賞だったら十分勝負出来るのです、が、なんせ今年はミスカゴシマがいるんですよ。
ワンビリーブは余裕のレースをして来たので、まだまだ時計は詰まりそう。
ミスカゴシマにどこまで食い下がれるか、楽しみな存在です。
この2頭の実力が抜けていて、3着争いは難しいところ。
前走小倉に遠征したキタカラキタムスメ。
川田厩舎の馬にご子息の川田将雅騎手が乗るということで話題になりました。
結果は18着でしたが、若馬の時期に遠征して強い馬に揉まれるというのは、成長を促す上でとてもいい経験になると思っています。
笠松のラブミーチャン記念でも4着だったし、地元に戻って好レースを期待しています。
ダイリンウルフは2走前に3歳ー1組を勝利。
前走の準重賞・古伊万里賞は3着でしたが、コンマ1秒差と接戦を演じました。
佐賀生え抜きで、ここまで6戦2勝。着外になったのは1度だけという堅実派ですから、ここも馬券圏内に食い込む可能性は十分あると考えます。
◎6、ミスカゴシマ
○3、ワンビリーブ
▲5、キタカラキタムスメ
△8、ダイリンウルフ