*9日(木)門別 第12R『道営記念』 2000m 20:40発走*
ホッカイドウ競馬のシーズンを締めくくる大一番です!
今年はオヤコダカVSドラゴンエアルの2強対決と見ています。
まずオヤコダカですが、今シーズンは開幕初戦のコスモバルク記念を圧勝し、赤レンガ記念、星雲賞、エルムステークス遠征を挟んで旭岳賞と地元重賞4連勝。
しかもどれも圧倒的な力を見せつけました。
しかし前走の瑞穂賞でまさかの3着に...。
勝負所で内をすくわれ、エンジンが掛からないうちにゴール板が来てしまった、という印象で、力負けとは思っていません。
これまでのレースぶりを考えると、力は一枚上ではないでしょうか。
意外にも道営記念はまだ勝っていませんから、今年は決めたいところです。
ドラゴンエアルはこれまで南関東所属として活躍し、水沢のダービーグランプリ、川崎の報知オールスターカップと重賞2勝を挙げています。
道営に移籍した今年は、赤レンガ記念でオヤコダカの2着、マーキュリーカップで地方馬最先着の5着に食い下がり、前走の瑞穂賞で強敵オヤコダカを撃破。
内々から進出し、4コーナーからの立ち上がりの加速は素晴らしい勢いがありました。
結局あそこで作ったリードをそのまま保って余裕の勝利。
終いは確実な馬で、今回も中団後方からの競馬になりそう。
オヤコダカが前回と同じような競馬はしないと思いますが、この馬の力もフロックではありません。
3番手評価はステージインパクトにしました。
今シーズン道営に移籍して6戦4勝。
道営では初の重賞挑戦となった星雲賞では5着となってしまいましたが、その後4戦して安定して上位争いをしています。
今ならば重賞でも力を発揮できるのではないでしょうか。
牝馬ジュエルクイーンにも注目。
今年は3つの重賞を勝ち、これまで以上にパワーアップ。
昨年の道営記念でも3着にがんばっている馬で、その昨年以上に力をつけているとなれば怖い存在です。
スティールキングは昨年のホッカイドウ二冠馬で、初挑戦だった道営記念は2番人気6着と跳ね返されてしまいました。
4歳になった今年は重賞勝ちこそないものの、高いレベルで安定して走れています。
上位2頭とは勝負付けが済んでいる印象ですが、3着に食い込む余地はあると思います。
前走ステージインパクトに勝ったワットロンクンまで。
◎9、オヤコダカ
〇13、ドラゴンエアル
▲10、ステージインパクト
△8、ジュエルクイーン
△4、スティールキング
☆12、ワットロンクン
今年のJBCも盛り上がりましたね!
特にレディスクラシックでは10年ぶりに地方所属馬が勝利し、場内大フィーバー。
熱いレースを見せてくれた関係者コメントをお伝えします。
【JBCレディスクラシック】
1着:ララベル
真島大輔騎手
「ずっとコンビを組ませてもらって、想い入れの強い馬なので、GIを勝つことができてとても嬉しいです。
どういうレースをするかは特に決めていなくて、スタートしてからララベルのリズムで行こうと思っていました。
直線自分の技術のなさで接触してしまい、迷惑を掛けてしまって大変申し訳なかったです。
ララベルは本当にがんばってくれました。勝負根性のある馬で、強い馬たちと戦ってもヒケを取らない競馬をしてくれます。
本当に本当に頭が下がります」
荒山勝徳調教師
「嬉しいです。胸がいっぱいです...
常にいい状態でレースに使える馬ではなくて、絶好調とはいえない中で、本当にがんばってくれました。
レースは真島騎手に任せていて、『ララベルと一緒にデカいところを獲ろう』と話していました。
直線は冷静に見ていられなかったです。
本当にこれまで万全の状態で使えたことがないんですけど、常に一生懸命走ってくれる馬で、
ここまで無事に来てくれて、しかも大きいところを獲ってくれて...最高の馬です!
来年の引退は決まっているので、このまま引退するのか、もう1,2回走るのかはオーナーと相談します」
荒山調教師は大粒の涙を流しながらの勝利インタビューで、本当に感動的でした。
ララベルの走りがもう一度見られるのか気になるところですが、今はとにかくゆっくりと休んで欲しいです。
2着:プリンシアコメータ
武豊騎手
「惜しかったです。
スタートが良ければ行こうと思っていて、前半いいペースで入ることができました。
3コーナーでまだ手ごたえがあったし、最後も盛り返してくれたんですけど...
着差が着差(アタマ)だけに、残念です。
でも初めてのダートで、このメンバー相手によくがんばってくれました」
最後の直線は真島騎手のコメントにもあったように、かなり厳しく接触する結果となりました。
それでも食い下がったプリンシアコメータの走りに脱帽するとともに、レース後の武豊騎手の紳士的な振舞にも脱帽です!!
3着:ラインハート
笹川翼騎手
「一瞬勝つかと思うような切れ味でした。
移籍初戦でレースは初めてでしたが、調教には毎日乗せてもらって、追い切りもいい時計で動いていたのでいいレースができるかもしれないと期待していました。
それでも、こちらの期待以上にがんばってくれましたね。
上手く折り合えればすごく切れる馬なので、これからも楽しみです」
5着:アンジュデジール
横山典弘騎手
「躓いたにしてもちょっと...。
う~ん、この馬には今日の馬場はきつかったのかもしれないです。
今日は負けてしまったけれど、まだ3歳。この次またがんばります」
11着:ホワイトフーガ
蛯名正義騎手
「行きっぷりは良かったし、道中は掛かり気味のところもあったんですけど。
それにしても...
距離が長いのが、ちょっとしんどくなってきているのかもしれないです。喉の影響があるのかもしれません」
【JBCスプリント】
1着:ニシケンモノノフ
横山典弘騎手
「嬉しいです。この馬とは何度も組ませてもらって、いい馬だと思っていました。
スピードがあるので行けたら行こうと思っていましたが、速い馬がいたので控えました。思った通りのレースをすることができましたね。
出来も良かったし、返し馬で止めるのに苦労しました。
直線は最初に狙っていた進路が狭くて馬がちょっと躊躇したんですけど、切り返したらいい脚で伸びてくれました。
2歳で門別でデビューしてからずっと一線級でがんばっていて、本当に頭が下がります」
庄野靖志調教師
「去年からずっと目標にしていたレースだったので、とても嬉しいです。
レースは横山騎手に全部お任せしていました。
3,4コーナーで手ごたえあるなと思ったんですけど、直線は前が詰まっている感じで『ノリさんお願い!』と思っていました。
抜ける時は勢いがありましたね。
このあとのことはちょっとまだ考えていないです。
元気いっぱいなので、来年以降も現役続行する予定です。
1200~1400を中心に考えているんですけど、なかなか使うレースがないんですよね。ドバイなども視野に、これから考えます」
2着:コパノリッキー
森泰斗騎手
「先生からもスタート遅れるかもとは言われていたんですけど、出遅れてしまいました...
1200mで流れの違いに戸惑ったところもあったかもしれません。
結果論ですが、ムリに上がって行かないでじっとしていた方が良かったかもしれません。
でも際どいところまで来てくれて、よくがんばってくれました」
3着:ブルドッグボス
内田博幸騎手
「厳しい...
もう少し前に行ければ良かったです。差のない競馬だったんですけど」
5着:キタサンミカヅキ
繁田健一騎手
「もう少しペースが流れてくれたら...
この馬も差して来ているんですけど、もう少し流れるイメージでした」
【JBCクラシック】
1着:サウンドトゥルー
大野拓弥騎手
「JBCは3度目の挑戦で、善戦が続いていたので勝ってくれて嬉しいです。
ウイニングランでは馬も堂々としてくれましたし、たくさんのファンの方々に温かい声援をいただいて嬉しかったです。
レースはこの馬のリズムを守ろうと思っていて、離れて行ったけど慌てないようにしました。
直線では今日はしっかり手前を替えてくれたし、よく伸びてくれて気持ちよかったです」
高木登調教師
「欲しいタイトルの一つだったので、勝ててホッとしました。
前走も休み明けの割に状態が良かったですし、今回も自信を持っていました。
もう少し前に付けるかなと思っていたんですけど、流れてくれていい展開でした。
7歳なんですけど、まだ成長の余地があると感じています。
この後はチャンピオンズカップ、東京大賞典とGI戦線が続くので、次もがんばります」
2着:ケイティブレイブ
福永祐一騎手
「返し馬で感触が良かったですし、1,2コーナーであの形になった時に行けるなという手ごたえがありました。
最後までしっかり走ってくれたし、もう少しでしたね。
こういうレースをずっとしたかったんですけど、だいぶ流れに対応したレースができるようになりました」
3着:ミツバ
松山弘平騎手
「力のある馬なんですけど、少し気難しいところがあるので、なんとか集中力を切らさないようにと考えていました。
前々のポジションから、最後まで真面目に走ってくれましたね。最後も差し返すそぶりを見せてくれました」
4着:アウォーディー
武豊騎手
「状態はすごく良かったですし、道中の走りも久しぶりにいい時の走りだったんですけど。
う~ん...、左回りの方がより力を発揮できると思うので、次巻き返したいです」
8着:アポロケンタッキー
内田博幸騎手
「内に入れて徐々に上がって行こうと思ったんですけど、あんまり行く気がなかったです。
後手後手の競馬になってしまいましたが、それにしても負け過ぎで...」
悲喜こもごも、といった関係者のコメントでした。
来年のJBCは初のJRA京都開催!
どんなレースが見られるのか、今から楽しみです♪
*3日(金)大井 第9R『JBCクラシック』 2000m 17:10発走*
GI馬5頭が揃ってハイレベルな戦いになることは必至。
その中で本命にしたのはアポロケンタッキーです!
前哨戦の日本テレビ盃はここも好メンバーが揃い、JRA勢4頭はすべてGI馬という戦いでした。
直線ではその4頭が叩き合いになり見ごたえ十分のレースが展開され、ゴール前しっかりと伸びて勝利したのがアポロケンタッキー。
ドバイ帰りだった帝王賞では伸び負けてしまいましたが、帰国2戦目で大きな替わり身を見せてくれました。
内田博幸騎手は、「このレースを使ってさらに良くなりそう」とコメント。
まだ5歳で成長過程にあり、さらに強くなった姿を見せてくれるのではないでしょうか。
対抗はアウォーディーにしました。
昨年のJBCクラシックは本当に強くて、ここからどんなチャンピオンになっていくんだろうと思っていました。
しかし、その後は先頭に立つとソラを使うという部分が大きく出て来るようになり、なかなか勝ち切れない結果に...。
能力はあるだけに、もどかしい競馬が続きました。
今回は帝王賞からの休み明けというのが一つポイントになりますが、これまでも休み明けはしっかりと走っています。
一息入れてリフレッシュし、また強いアウォーディーを期待します。
ケイティブレイブは帝王賞でまさかの出遅れからの、直線一気の末脚でGI勝ち。
あのレースっぷりは本当に驚きました。
休養を挟んで挑んだ日本テレビ盃は、2番手から渋太く伸びて3着。
使ってもっと動きは良くなると思うし、ここは帝王賞を勝った舞台。
巻き返しもあると思います。
サウンドトゥルーは差し追い込み馬ですが、前走の日本テレビ盃ではさすがに4番手を追走し、追い込んで2着を確保していました。
ただ、これまでのようにホッコータルマエVSコパノリッキーという早め早めの展開が望めなくなり、自力で動いて行かなければならないのは辛いところ。
展開がハマった時の末脚は驚異的ですが、たとえ流れが速くならなくても確実に追い込んで来る安定感の持ち主。
ここも大崩れはないでしょう。
◎10、アポロケンタッキー
〇1、アウォーディー
▲12、ケイティブレイブ
△8、サウンドトゥルー
*3日(金)大井 第8R『JBCスプリント』 1200m 16:25発走*
今年は大混戦のスプリント。
馬券的にはこのレースが一番面白そうです!
本命にしたのは船橋のキタサンミカヅキ。
JRA時代はオープンで頭打ちになっていましたが、船橋に来て覚醒。
これまでは調教でかなり掛かったりと気難しいところを見せていた馬が、普段からリラックスして過ごせるようになりました。
転厩後に笹針をして、立て直したこともいい方向に出た要因かもしれません。
移籍初戦のアフター5スター賞では針明けでまだ絶好調とはいかなかったものの、直線一気の末脚で差し切り勝ち。
いきなり重賞制覇を納めました。
この時もびっくりしてしまったのですが、続く東京盃もまたびっくり。
中央地方の強豪相手に、またまた末脚さく裂。直線一気のごぼう抜きで、ダートグレード制覇までやってのけました。
一度使って状態が上がっていたとはいえ、メンバーはすでにダートグレードで活躍している馬たちで、相当強かったと思います。
今回も同じようなメンバーで、展開的にも前に行きたい馬が複数。
末脚に賭けるこの馬には有利な流れになりそうです。
対抗は浦和のブルドッグボス。
クラスターカップは本当に強いレースだったし、その後負けた2戦も内容は悪くありません。
浦和のオーバルスプリントはスタート直後に躓いて後ろからになってしまいましたが、よくぞ3着まで追い込みました。
前走の東京盃は強豪揃いの先行勢の中で早め先頭。
横綱相撲で押し切るかと思われたところ、キタサンミカヅキの決め手に屈して惜しくも2着でした。
実力はスプリント戦線の中でもトップクラス。
カギはスタートで、ぜひとも互角に出て欲しいです。
前走3着だったニシケンモノノフは、休み明けだったことが響いた印象。
最後は伸び切れずいっぱいになってしまいましたが、一度叩いた今回は動きがガラッと変わりそう。
前走距離が長いと思われた南部杯で2着に逃げ粘ったノボバカラ、GI10勝を達成したコパノリッキー、芝ダート問わないスノードラゴンまで。
◎3、キタサンミカヅキ
〇11、ブルドッグボス
▲1、ニシケンモノノフ
△5、ノボバカラ
△10、コパノリッキー
☆8、スノードラゴン
*3日(金)大井 第7R『JBCレディスクラシック』 1800m 15:45発走*
クイーンマンボが右前挫石のため出走回避という残念なニュースが入って来てしまいました...。
前哨戦のレディスプレリュードを圧勝して、ここは人気を背負う存在でしたが、この馬の不在というのは大きく影響しそうです。
ただ、まだ3歳で先々のある馬ですし、今は治療に専念してまたレースに戻って来る日を楽しみに待ちたいと思います。
となると、女王ホワイトフーガの存在感が大きくなりますね。
もともとクイーンマンボVSホワイトフーガと思っていたので、ここは一気に一強になったイメージです。
昨年もそうでしたが、休み明け、他馬より重い斤量のレディスプレリュードでは動きがイマイチでしたが、
一度使ったこと、斤量が同じになることでGIの舞台替わりはこの馬にとって大きなプラス。
喉は相変わらずけっこう鳴っているそうですが、それでも結果を出し続けているのでいまさらそこの心配はいらないでしょう。
3連覇へ向けて、強いレースを見せてくれるのではないでしょうか。
対抗は大井のララベル。
なかなかコンスタントに使えないところが残念ではありますが、それでもダートグレードで上位争いを演じ、しっかりと結果を出してくれています。
しかも今回は、レディスプレリュードを使って叩き2戦目という臨戦過程。
休み明けでもがんばってくれる馬ですが、使った方がさらに良くなるので、マリーンカップやスパーキングレディカップのような積極的な競馬を期待しています。
3歳馬アンジュデジールも怖い存在です。
スパーキングレディカップでは内から伸びてララベルを差し切り初タイトル。
前走のレディスプレリュードでは渋太く粘ってホワイトフーガとハナ差の3着に食い込みました。
レースが上手な馬だし、すでに古馬と対戦して好成績をあげています。
ここも安定して力を発揮してくれるのでは。
ワンミリオンスは重賞連勝した馬で、実力は折り紙つき。
今回は休養明けというのがポイントでしょう。
力はある馬なので、侮れないと思います。
ダート替わりになるタガノヴェローナまで。
◎5、ホワイトフーガ
〇8、ララベル
▲7、アンジュデジール
△1、ワンミリオンス
△14、タガノヴェローナ