*1日川崎 第11R『川崎記念』 2100m 16:10発送*
今年最初のJpnI川崎記念。
ここ3年はホッコータルマエが連覇を果たしてきたこのレース。
GI馬からダートグレード初挑戦の新興勢力まで、幅広いメンバーが集まりました。
本命にしたのはサウンドトゥルー。
2015年の東京大賞典を勝ち、GI馬の仲間入りを果たしましたが、後方から差してくるという脚質で、その後も勝ちきれないレースが続きました。
この馬にとっては、コパノリッキーをホッコータルマエが追いかけていくという速い流れが必須だと思われていたのですが、
チャンピオンズカップでは、先頭に立ってソラを使ったアウォーディーをダートとは思えない鋭い末脚で差し切り、JRAGI初制覇。
これまで以上の切れ味を見せてくれましたね。
前走の東京大賞典では伸びてはいたものの前を捉えきれずに3着という結果でしたが、
アウォーディーが早めに先頭に立ちたくなく、勝負所でも動けなかった流れを考えると、致し方ない印象。
今回はケイティブレイブという前を引っ張っていく馬がいるので、この馬の末脚が活きる展開になるのではないでしょうか。
対抗はそのケイティブレイブ。
白山大賞典、浦和記念と他馬を寄せ付けないスピードで圧勝して見せました。
名古屋グランプリでは、長距離が得意なアムールブリエに差されましたが、2500mの距離と、プラス12キロを考えたら悲観する内容ではありません。
先手を奪って自分の競馬ができれば相当渋太い馬。
古馬GIでも十分通用する力を持っていると思います。
3番手は迷った末にオールブラッシュにしました。
1000万条件をなかなか勝ちあがれずにいましたが、10月に休み明けのレースを快勝すると、続く準オープンも好位からの差し切り勝ちで連勝。
素質馬がいよいよ開花した印象です。
今回は初めてのダートグレード挑戦で一気に相手強化されますが、
楽に先行できるスピードがあるので川崎のキツいコースも上手に対応できるのでは。
このメンバー相手にどんなレースができるか楽しみです。
オープン連勝中のミツバ、マーチステークス2着だったバスタータイプまで。
◎12、サウンドトゥルー
〇8、ケイティブレイブ
▲9、オールブラッシュ
△7、ミツバ
△11、バスタータイプ
岩手のラブバレットが、東京競馬場で行われた根岸ステークスに出走しました。
初めての府中でしたが、パドックでも堂々とした歩きを披露。
レースでは好位につけ、直線は持ったままで先頭を伺う勢いに、かなり力が入りました!!
最後は外から伸びて来た馬たちに屈しましたが、初めてのJRA挑戦で見せ場十分の内容でした。
菅原勲調教師
「直線で一瞬伸びて来た時には、お!と思いました。府中の坂が最後堪えましたね...。
でも、見せ場十分の競馬をしてくれました。
今までは1400mにこだわって使っていましたが、今日は楽に好位につけられましたから、これならば1200mにも挑戦できるなと感じました。
結果は10着でしたが、自分の競馬をすることができたし、今後の幅が広がって収穫のあるレースでしたね。
JRA初挑戦ということで、調教師の方が緊張しました(笑)。
ここに使うために、一週間美浦で調整できたこともいい経験になりました。
この馬は本当に真面目なので、頭が下がりますね。真面目さはメイセイオペラに通じるところがあります。
メイセイオペラが去年亡くなって、今記念碑建立委員会などでたくさんのファンの方が改めてメイセイオペラを思い出してくれているこの時期に、
こうやって府中に挑戦しに来られたことはすごく嬉しいです。
今後は馬の様子を見つつ、JRAで挑戦できるレースも含め、ダートグレード中心に考えます」
山本聡哉騎手
「周りが行かなければ逃げてもいいと思っていましたが、速い馬がいたので控えました。
道中はとてもいい手ごたえで、直線に入ってからも追い出しをギリギリまで我慢したんですけど、最後はいっぱいになってしまいました。
それでも、このメンバー相手に見せ場が作れたことは自信になりましたし、いろんな展開に対応してくれて、本当にすごい馬です。
コンビを組んで約1年、もともと真面目な馬ですが、毎回一生懸命走ってくれますね。
今日のレースで、これから先がまた楽しみになりました」
応援に来ていた吉井友彦騎手、佐藤友則騎手と。
今後は1200mの東京スプリントなども視野に入れて調整するということで、さらに挑戦の幅が広がりましたね!
昨日大井競馬場で行われた今年最初の地方ダートグレード戦、TCK女王盃。
JBCレディスクラシックを連覇したホワイトフーガが1番人気に支持されましたが、
準オープンを勝ち重賞初挑戦だったワンミリオンスが、ロスなく立ち回って内から伸びて差し切り勝ち。
見事初タイトルを掴みました!
戸崎圭太騎手
「前走乗せてもらってとても乗りやすい馬でしたし、自信を持って乗りました。
スタートも上手に出てくれたし、すごくセンスのある馬なので、いいところでリズムよく運び、しまい伸ばして行ければなと考えていました。
レース前は距離だけが心配だったんですけど、4コーナーも手ごたえ十分で回ってこれました。
先生からは、右回りだと少し外にもたれると聞いていましたが、そんなところも見せずがんばってくれましたね。
今回距離をこなしたし、しかもセンス抜群で反応もいい。どんなレース展開になっても大丈夫なところが強みです。
地方のダートもこなしてくれたし、今後が本当に楽しみです」
小崎憲調教師
「勝ててとても嬉しいです。馬は初めての重賞ですし、厩舎は久しぶりなので。
この馬は調整しやすくて、体調も前走と同じようでしたし、輸送も気になりませんでした。
唯一の不安は距離だったので、ロスなく立ち回ってくれという気持ちでした。
4コーナーを回る時にも手ごたえがよかったですし、直線もよくがんばってくれましたね。
牝馬ですが、物おじしない性格で、今回距離も克服できましたし、今後へ夢が広がりました。
今はとにかく馬を労ってあげたいです。
今後はオーナーサイドと相談して、地方交流重賞も含めて話し合って決めます。
まだ明け4歳なので、これからまだまだ楽しみです」
2着は早め先頭から本当によく粘ったリンダリンダ。
吉原寛人騎手
「流れに乗せて欲しいという指示だったので、前目につけました。
スローな流れもよかったですね。本当にがんばってくれました。
ただ、前の馬が早めに疲れてしまったので、思った以上に早く先頭に立つ形になってしまいました。
それでも本当に渋太く粘ってくれて...夢見ました!」
3着は58キロを背負ったホワイトフーガでした。
蛯名正義騎手
「58キロ背負ってるからな...。手ごたえはあるのに、いつもみたいに伸びて行きませんでした。
馬場も乾いているっていってもちょっと特殊な感じで、スリップして滑っているような感じでした」
ダート女王戦線はまた新たな時代に突入しましたね!
今後の展開がとても楽しみです♪
そして、競走中止となってしまったトーセンセラヴィ。
その後の診断は、右第一指節種子骨完全横骨折で長期の加療が必要とのこと。
今年の飛躍を期待していた矢先だっただけに、本当に残念な結果になってしまいました。
人馬ともに無事でこそ競馬が楽しめるので、レースに出走するすべての人馬が無事にゴールして欲しいです。
*25日(水) 第11R『TCK女王盃』 1800m 16:15発送*
本命にしたのはホワイトフーガです。
JBCレディスクラシックでは、好位から自分で動いていき、強い競馬で連覇を達成。
前哨戦のレディスプレリュードで同着2着に負けたうっ憤を晴らしました。
このレースは昨年も圧倒的な力で勝利しており、ここも連覇を期待します。
ただし、懸念材料は2つ。
だんだんひどくなっているという喉なりの状態は、当日になって走ってみないとどのくらい影響があるのかわからないというのが実情。
そして58キロの斤量は、一度克服しているとはいえ、牝馬にとってはかなり過酷な重さです。
この2つのマイナス材料を克服し、連覇達成となるでしょうか。
2番手争いも混戦模様。
その中で注目したのがトーセンセラヴィです。
浦和移籍後破竹の勢いで勝ち進み、初めてのダートグレードだったJBCレディスクラシックでは、強豪相手に3着に食い込みました。
レース後森泰斗騎手は、「この馬ならもっとやれると思っていたので、正直がっかりです...」とコメント。
JpnIでこれだけの走りができたので喜んでいるのかと思いきや、もっと上の結果を目指していたとのことで、この馬の能力の高さを感じました。
前走の東京シンデレラマイルでは、初めての大井ということもあり先頭に立ってから物見をしてフラフラしていましたが、リンダリンダが迫ってきたらもう一度伸びてクビ差で勝利。
初めての重賞制覇を果たしました。
今回メンバーは強いですが、2度目のダートグレード戦ということで前回以上の走りを期待しています。
初めての地方ダートグレードに挑むワンミリオンスにも注目しています。
現在1000万条件、準オープンと差し切りで2連勝中。
準オープンを勝っていれば、牝馬のダートグレード戦線はいきなり勝負できることはこれまでの馬たちが証明済み。
初めての大井で初めての距離というのは気になるものの、
小回り対応として今までよりもいい位置で競馬ができれば、初戦から結果を出してくれると思います。
レディスプレリュードでホワイトフーガを破ったタマノブリュネット、クイーン賞でトロワボヌールの2着だったタイニーダンサー、東京シンデレラマイルでトーセンセラヴィを追い詰めたリンダリンダまで。
◎9、ホワイトフーガ
〇2、トーセンセラヴィ
▲7、ワンミリオンス
△12、タマノブリュネット
△3、タイニーダンサー
☆8、リンダリンダ
*19日園田 第11R『園田クイーンセレクション』 1400m 16:00発走*
ここはかなりの混戦模様と考えます。
展開一つでどの馬も上位争いが可能ですが、その中で本命にしたのは笠松のハリアーです。
年末のライデンリーダー記念では、後方からロングスパートで差のない3着に入りました。
前走の特別戦は勝ち馬には離されたものの、ジワジワと伸びて2着を確保。
前に行くスピードはないですが、小回りのコーナーで加速できる器用さと、長くいい脚を使えるのが武器です。
前の争いが激しくなれば、この馬の決め手が活きる展開になるのではないでしょうか。
対抗は園田のスターレーン。
門別から園田に移籍して、ここまで3戦すべて連対しています。
兵庫若駒賞では一番人気に推され、好位から渋太く伸びて「勝ったか?」と思ったのですが、ハナ差でナチュラリーに軍配が上がりました。
前走は今回も参戦するアナザードアに負けたものの、早めに先頭に押し出される厳しい展開だったので、負けて強しだったと思います。
ここは実績的にも兵庫代表としてがんばって欲しいです!
前走スターレーンを負かしているアナザードア。
4コーナーでエンジンが掛かると、直線は勢いよく伸びて勝利。
門別からの移籍初戦で、9番人気の低評価でしたが、新天地でこれまで以上に力を見せてくれましたね。
今回も十分上位争い可能でしょう。
馬券圏内を外したことのない堅実派のローランドアイ、2歳キングを連勝しているカツゲキマドンナまで。
◎8、ハリアー
〇12、スターレーン
▲3、アナザードア
△5、ローランドアイ
△6、カツゲキマドンナ