明日は名古屋競馬場で、北陸・東海・近畿地区交流『梅見月杯』が行われます!
*19日名古屋 第10R『梅見月杯』 1900m 16:05発走*
兵庫から4頭の遠征馬が参戦し、迎え撃つ東海勢は7頭。計11頭で争われます。
まず本命にしたのは、地元名古屋のサイモンロード。
梅見月杯では、2013年からなんと3連覇を果たしているのです!
今年8歳ということで、全盛期の輝きとまではいかないものの、普段はダートグレード戦線を戦っているだけに、地方馬のみのレースになればそのスピードは健在です。
いい枠に入ったし、今年も先手を取ってこの馬らしいスピード競馬を見せて欲しいです。
対抗は、兵庫の看板馬エーシンクリアー。
梅見月杯は3年連続の参戦となり、2014年は3着、2015年は4着と、いまひとつ勝ち切れていません。
しかし、長年兵庫のトップホースとして君臨している実力は本物で、大きく崩れることはない信頼性があります。
前走の新春賞では2着に敗れたものの、58キロを背負って自分から動く強いレースぶり。
内からすくわれたものの、この馬の実力は示したと思います。
今回のメンバーならば、力上位は明らか。
兵庫代表として好勝負を期待しています。
地元名古屋のピースフルリバティにも注目。
名古屋生え抜き馬で、使いながら少しずつ力を付けて来ました。
まだ重賞には手が届かないものの、昨秋からはA1でも勝利を挙げるようになりました。
前走のガーネットオープンでは、長くいい脚を使って2着以下に4馬身の差を付けて勝利。
今のこの馬ならば、重賞でも十分戦えると思います。
安定勢力のメモリージルバは大外枠に入りました。
展開に合わせて好位からでも中団からでも競馬ができる馬。
7歳になった今年は2連勝を飾って絶好調。
このメンバー相手にどんな競馬をしてくれるか楽しみです。
◎3、サイモンロード
〇10、エーシンクリアー
▲5、ピースフルリバティ
△11、メモリージルバ
△2、サウスウインド
【優秀女性騎手賞:木之前葵騎手】
木之前葵騎手
「初めて受賞できてとても嬉しいです。
1年目は右も左もわからず、先輩たちにいろいろ教えてもらいながら乗っていましたが、2年目は少しわかって来て、多少ですが馬の上で余裕が出て来たかなと思います。
でもまだまだで、怒られて泣きながら乗っていることも多かったです(苦笑)。
去年は3年目で、馬に乗るのが本当に楽しくて楽しくて。
調教中は辛いこともありますが、その辛さがあってこそ、勝った時にかけがえのない喜びに感じます。
去年はいろいろな経験をさせてもらいましたが、新人王で1勝できて嬉しかったです。
同期の2人がやりあっていたので、しめしめと思っていました。
ポイントで2位だったのは悔しいですが、勝てたことが嬉しかったです。
イギリス遠征は、けっこう急で自分でもびっくりしたんですけど、まさか勝てるとは思いませんでした。
時差ボケもあって体調は万全ではなかったのですが、リラックスして馬に乗ることが出来ました。
ここで勝ったことでアブダビにも行けて、本当に貴重な経験になりました。
また機会があれば、ぜひ海外に行ってみたいです。
今年の目標は、後悔しないレースをすることです。
相手や人気馬をちゃんと見て、冷静にレースできるようになりたいです」
【優秀女性騎手賞:別府真衣騎手】
別府真衣騎手
「7度目の受賞ということで、とても嬉しいです。
2014年は獲ることができなくてとても悔しかったので、また受賞することができて良かったです。
去年は自分なりに、自分らしく乗れたかなと思います。
海外に行ってから少しリズムを崩してしまっていて、去年の前半はまだ引きずっていたんですけど、後半になってすごくいい流れになりました。
今年もこの流れに乗ってがんばります。
ただ、たくさんいい馬に乗せてもらったのに、まだまだ取りこぼしも多いので、納得いく結果を出しているわけではありません。
もっと力を付けて勝ちたいです。
目標は、やはり女性騎手最多勝利の宮下瞳さんです。
意識はしていますが、それよりも目の前の1つ1つを大切にしていきたいです。
敵は自分自身なので。
まずはケガなく、1つでも多くかって、去年よりもさらに上を目指します!」
【優秀新人騎手賞:中島龍也騎手】
「本当は昨年獲りたかったんですけど、先輩に獲られてしまったので、2年目も諦めずに「絶対新人賞を獲る!」という気持ちでがんばりました。
1年目からいい馬に乗せていただいて、減量もきいていたのでたくさん勝つことができました。
でも減量が減っていって、後半はあまり振るわなくなってしまいました。
2年目は前年を上回るように周りにアピールしながら、その先に繋がって行くように心がけました。
2年間あっという間でしたが、振り返ってみるといろいろなことがありましたね。
家族がとても喜んでくれて、ジョッキーになって本当に良かったと思っています。
金沢はこれから開幕するので、新しい年がどうなるのかとても楽しみです。
目標はリーディングを獲ることです。
重賞も勝ちたいし、去年以上の成績を挙げたいです。
まずはコツコツ小さいことからクリアして、周りに認めてもらえる騎手になりたいです」
本日は佐賀競馬場で、ダートグレード『佐賀記念』が行われます!
*11日佐賀 第10R『佐賀記念』 2000m 16:30発走*
ダートグレード戦線の新興勢力といっていいメンバーが集まって、比較検討が難しいながら面白い戦いになりそうです。
その中で、本命にしたのはマイネルバイカです。
白山大賞典、ベテルギウスステークスと連勝し、一気に株を上げました。
前走の川崎記念は4着ですが、スタート直後に隊列が決まる直前にパッションダンスに競り掛けられ、なかなか厳しい展開の中、よく踏ん張ったと思います。
楽にいい位置が取れれば、本当に渋太く粘るようになりました。
今年7歳になりましたが、ここにきて本格化と言っていいでしょう。
今回は先行有利な佐賀で、枠もバツグンのところに入りました。
先手を奪ってこの馬の流れで進むのではないでしょうか。
対抗は昨年の覇者マイネルクロップです。
昨年は接戦でこのレースを制し、続くマーチステークスも連勝して勢いに乗りました。
ただ、その後の成績が振るわず、レース内容もかなり物足りない状態が続いています。
夏場は体調がイマイチだったということで、寒くなってからの上がり目に期待していますが、前走まではその兆しなし...
初タイトルを掴んだ佐賀で、替わり身を期待しています。
三番手評価はクリノスターオー。
平安ステークス、シリウスステークス、アンタレスステークスを勝っており、このメンバーに入ったら実績的に一番でしょう。
ただ...
この馬も最近のレースぶりがちょっと物足りないのです。
前に行って渋太くいい脚を使うだけに、佐賀でもう一度きっかけを掴んでくれたらと思います。
前走で準オープン勝ちを果たしたマイネルバウンスにも注目しています。
中団から末脚勝負の馬ですが、地方交流ならばもう少しいい位置で競馬できるはず。
しかも、騎乗するのは佐賀競馬場で生まれ育った川田騎手。
JRAでも絶好調ですが、地元戦はとにかく強いので、ノーマークは危険です。
◎2、マイネルバイカ
〇8、マイネルクロップ
▲3、クリノスターオー
△9、マイネルバウンス
△11、ストロングサウザー
【最優秀勝利回数騎手賞&最優秀賞金収得騎手賞:森泰斗騎手】
森泰斗騎手
「全国リーディングは目標にしていたことなので、この場に立ててホッとしています。
南関東は開催日数が多いのに、2014年は全国リーディングが獲れなくて情けなかったです。
いい馬にたくさん乗せていただいて、愛馬たちや乗せてくれたみなさんのお蔭です。
本当に感謝しています。
自分がエースになったとは思っていません。
まだまだ未熟なので、技術を磨いていきたいです。
この賞を励みに、さらにがんばります。
開催日数が多く、体力的にも精神的にもキツイこともありますが、まずは健康管理が第一ですね。
そして、関係者の方々とのコミュニケーションを大切にしていきたいです。
賞金に関しては...あんまりピンとこないです。
毎日をこなすのに必死で、1年通したらこういう結果になってました。
自分にはこの仕事しかないので、必死にやってダメなら諦めようと思った時期もありました。
ただ、本気で一生懸命はやっていなかった気がするので、その辺りから真剣にやってみて、自分のできることを精一杯やってみようと思ったんです。
それが、年々たくさんの方が応援してくれるようになって、今に繋がっているんだと思います。
去年は自分のことで精一杯でしたけど、後輩たちを背中で引っ張って行くことも大事な仕事なので、これから意識していこうと思います。
今年の目標は300勝することです。
去年ギリギリ達成できなかったので、今年はぜひ達成して全国リーディングも獲りたいです。
あとはやっぱり、南関東で戦っている以上、東京ダービーを獲りたいです!」
【最優秀勝率騎手賞&ベストフェアプレイ賞:山口勲騎手】
「去年結果を残すことができて、自分としてもとても励みになります。
大事にしているのは人間関係ですね。関係者との繋がりがとても重要ですから。
勝つことができるのは、がんばってくれる馬と関係者のお蔭です。
騎手は乗せてもらわないと仕事ができないですから。
ベストフェアプレイ賞はとても嬉しいですね。
制裁なしで2つも賞が獲れたことが、とにかく嬉しいです。
体は今のところまったく問題ないので、これからも1つ1つ大事に乗って、勝率を上げ、制裁なしでいきたいです」
【特別賞:安部幸夫騎手】
安部幸夫騎手
「去年3000勝を達成した時は、自分では知らなくて(笑)、レースから上がってきて周りから聞きました。
去年東海2位になれたのは、たくさんのいい馬に乗せてもらえたお蔭です。もっと勝ちたかったですね。
今年はリーディングを獲るつもりでがんばります。
名古屋と笠松に毎日乗って、リーディング目指してがんばります!」
【最優秀勝率調教師:柏原誠路調教師】
「2年ぶり3度目の受賞ということで、このような素晴らしい賞を3度も受賞させていただき、大変光栄に思います。
全国1位はとても嬉しいことですが、一昨年ここに来た時にもっと成績を上げたいと言っていたのに、後退してしまいました...。
気持ちを前向きに保ってやっていますが、難しい面もありますね。
園田は7段階のクラス分けにしているので、連勝し続けることが難しいんです。
永遠に成績を保つのは難しいですし、勝率もまだまだ物足りないです。
競走馬たちは、人間でいうと幼稚園児のような感じですから、毎日話しかけています。
周りからみたら、「ちょっとアノ人...」と思われるかもしれませんが(笑)、独り言が多いですね。
常にリーディングを目指していて、そのための課題をクリアしていきたいと考えています。
あと、まだ重賞を勝っていないので、そこも狙っていきたいです」
先週から風邪で寝込んでおりました...
みなさまもお体にはお気を付けください。
少し時間が経ってしまいましたが、4日に行われたNARGP2015の模様をリポートします。
ちなみに...
こんな大事な日なのにカメラを忘れてしまいまして、フリーアナウンサーの原山実子さんに画像協力いただきました。
原山さん、ありがとうございますO(-人-)O
【年度代表馬:ハッピースプリント】
森下淳平調教師
「2014年は受賞することができなかったので、2015年は受賞できてホッとしています。
うちに入厩してきた頃から精神的にすごく成熟していて、利口な馬でした。
もともと大人びていた馬なので、そこが強みの一つだと思います。
年齢を重ねて体質が強くなり、より強い調教ができるようになってきたし、使ったあとの反動も少なくなって来ました。
今年、来年と、さらに上のレベルで戦っていきたいと思います。
去年を振り返ると、かしわ記念と帝王賞は満足いくデキで出走させることができました。
その後、夏の放牧明けに調子を上げていくのに時間が掛かってしまいました。
南部杯はあまりいい状態ではなかったのですが、その後短期間に上向いてくれて、JBCは感触以上にいいレース内容でした。
そこからチャンピオンズカップに向かうプランもありましたが、浦和記念に出走することになって、力を出せる状態で出走させることができました。
完璧とまではいかなくても、満足のいくシーズンだったと思います。
今後の課題としては、JRAの一線級の馬たちを負かすためには、キツいペースで先行して、前目で追走していけないと。
勝負所でもっと手応えよく行けるようにしていきたいです。
去年からその辺りの改善に取り組んでいるので、今年はもっと進化できるようがんばります。
今後のローテーションは、春はかしわ記念から帝王賞が目標です。
その前に一度使えればとも思いますが、冬の疲れがまだ残っているので、状況を見て直行になるかもしれません」
宮崎光行騎手
「こんなに強い馬に乗せていただいて、とても光栄です。
再び年度代表馬になれて、とても嬉しいです。
かしわ記念では久しぶりに乗せてもらいましたが、小回りのマイルなので先行したいと思っていました。
気合をつけても掛からない馬だし、とても乗りやすいです。
欲を言えばもう少し前向きになって欲しいですけど。
浦和記念はGIに比べると楽なメンバーだったので、ここでは勝たないと行けないと思っていました。
結果を出すことができてホッとしています」
【最優秀勝利回数調教師:角田輝也調教師】
角田輝也調教師
「この賞を獲ることができて、嬉しい限りです。
名古屋からこの賞を獲れて、とても光栄に思っています。
前回受賞した時に、この場で言ったのですが、「記録を狙うためには無理をしないといけない、それは競走馬にとってはあまりいいことではない」ということです。
この5年間、賞を獲ることよりも自然体でがんばることを心掛けました。
もちろん、やれることは全部やりながらの自然体です。
でも去年の10月頃に地元の馬主さんから、「名古屋・笠松を盛り上げるため、なんとか賞を獲ってくれ」とハッパを掛けられて。
それで、よし!がんばろうという気持ちになりました。
馬たち、スタッフ、オーナーが一丸となって獲れた賞です。本当に感謝しています。
僕がというよりも、スタッフ一人一人が調教師であるよう馬を取り扱っています。
僕はそれを管理しているだけで。
そのチームワークが一番だと思っています。
1月はスロースタートになってしまいましたが、馬たちに無理をさせたくないというのもあります。
うちで管理している馬たちは全馬健康で、オーナーの喜ぶ笑顔が見られるように今年もがんばります」
【最優秀賞金収得調教師:小久保智調教師】
「賞を獲れたことはとても嬉しいです。
応援してくれたオーナーや、たくさんの愛馬たちのおかげです。
オーナーの勝ちたい気持ちを受けて、愛馬に接しています。
預かっている馬の質を考えると、このくらいは勝たないとと思っています。
(昨年は東京ダービー制覇)浦和でも勝てると自分に言い聞かせていました。
これで南関東4場で競馬できるなと思います。
まだまだ、地方からJRAや世界にという目標を見るとまだまだだなと。
ラッキープリンスは東京ダービーにすべてを集めたので、その後リズムを崩していますが、必ず復活させます。
JRAと何が違うのか、日々研究し努力していきます。
今年の目標は、出るレースすべていい形で勝つこと。
ラッキープリンスは一度素の状態に戻して、馬が何を求めているか見極めているところです。
アンサンブルライフは体の割にまだ成長途上なので、ダービーに目標を定めて、その先のことも考えていきます」