福永洋一記念の一番の見どころといえば...なんといっても福永洋一さんの高知競馬来場でしょう!
第1回の時、洋一さんとファンの方々との温かい触れ合いに涙したこと、今でもよーく覚えています。
第1回の模様はこちらをどうぞ → 第1回福永洋一記念☆其の壱
あれから丸3年が経ち、今年は第4回。
『洋一さんが高知に来る』、というより、『洋一さんが高知に帰ってくる』、という雰囲気になりましたね。
今年はイベントスペースにて、洋一さんと祐一騎手のトロフィーや写真が展示されました。
それらを前に会見した祐一騎手は...
「こうやってトロフィーを並べてもらいましたけど、親父に追いついたとは思ってないです。
トロフィーの種類が違うから。親父のは、日本一のばっかりですからね。
息子として...親父が元気でいるうちにダービージョッキーになりたいという気持ちはあります。
去年はここで高らかに『ダービージョッキーになって帰ってきます!』って宣言して負けちゃいましたけど...。
今年も大きなチャンスのある馬に乗せてもらっているので、今度こそ勝ってまた高知に戻って来たいと思います。
どうしても親父と比較されるけど...。
同じことは出来ないので、とらわれ過ぎず自分なりにやっていきたいです」
お父さんのトロフィーや写真を前に、改めてその偉大さを実感されているようでした。
会見中もお父様の様子を気遣っていて、レースの時の勝負師の顔とはまた違う、とても穏やかで優しい表情をしているのが印象的でした。
福永洋一記念を開催することで、「やっと親孝行が出来た」と話していましたが、親孝行するというのは子供の側にとっても嬉しいものですよね。
今年も、洋一さんにとって旧知の仲である関係者が登場しました。
鶴留明雄元調教師、須貝彦三元調教師、大和田稔元調教師です。
3人が洋一さんに話しかけると、洋一さんはすごく嬉しそうに笑っていたんです!
昔の想い出話に花が咲いて、何年経っても忘れない絆を見せていただきました。
先日建てられたという記念碑の前でパチリ☆
この記念碑は、祐一騎手のご友人一同が建てたものなんだそうです。
祐一騎手も知らなかったようで、とても驚いていました。
洋一さんの長年にわたる絆と、息子である祐一騎手が現在育んでいる絆を見せていただき、今年もまた感動の連続なのでした!
ちょっと時間が開いてしまいましたが...
今年の『福永洋一記念』の振り返り第2弾です。
第一弾のイベント編はこちらをどうぞ → 続・第4回福永洋一記念~イベント編~
レースは第7レースに組まれていたので、まだ日差しがある中でのパドック周回。
1番人気は高知転入後3連勝中の【マチカネニホンバレ】。
【グランシュヴァリエ】【コスモワッチミー】という高知のトップホースを負かしての3連勝で、新王者に相応しい素晴らしい馬体を披露していました。
2番人気は【ナムラハンター】。
昨年の10月から、破竹の13連勝中。
この日もドッシリと落ち着いた歩きをしていました。
レースは好スタートを決めた【ノーブルマン】がハナ、【ナムラハンター】は内を見ながら少し押さえて2番手の位置取り。
3番手外に【エプソムアーロン】が付けて、1番人気【マチカネニホンバレ】は中団馬群の中で進みます。
【マチカネニホンバレ】は2コーナー辺りで手応えが怪しいのか、アーサーの手がしきりに動き出しました。
対照的だったのが、好位に付けていた【エプソムアーロン】の永森騎手。
向正面に入った所で後ろをチラッと確認すると、抜群の手応えで前を捉えに行き、全く追わずに3コーナーで先頭に。
【マチカネニホンバレ】がようやくエンジンが掛かった4コーナーでは、もう【エプソムアーロン】との差はかなり広がっていて、直線でジリジリと追い詰めたものの、結局【エプソムアーロン】が3馬身差で勝利しました☆
【エプソムアーロン】に騎乗したのは、赤い彗星・永森大智騎手
「強かったですね!勝てて本当に嬉しいです。
前走から高知に移籍して来た馬ですけど、その前走は勝ってくれたけど下のクラスだったから、このメンバーに入ってどうかなとは思ってたんです。
【マチカネニホンバレ】は、パッと動けないという印象があったので、早めにリードしておこうと思ってました。
3コーナー手前で反応してくれて、最後はそのリードでしのぐことが出来ましたね。
まさかここまで強いとは...。9歳ですけど、乗っててもかなり若いですよ。
雑賀先生は、【グランシュヴァリエ】の雪辱を果たしたいっていう気持ちもあったと思います。
今までは【グランシュヴァリエ】がナンバー1だったけど、【マチカネニホンバレ】に負けてしまったので。。
その【マチカネニホンバレ】に勝ったわけですから。
【エプソムアーロン】も相当強いですね。高知ナンバー1になれる器だと思います。
この『福永洋一記念』というレースは...やっぱり特別ですよね。
高知では『黒船賞』というダートグレードが一番格付けが高いけど、僕は黒船よりももっと大きなビッグイベントだと思ってます。
福永洋一さんの前で勝てて、本当に嬉しいです!」
2年前に覚醒した赤い彗星は、『福永洋一記念』という新たなタイトルを手に入れて、さらに輝きが増しそうですね☆
ゴールデンウィーク最終日に行われた今年の『かしわ記念』。
勝ったのは4歳馬【ホッコータルマエ】でした!
幸英明騎手
「文句なしの強いレースでしたね。
スタートが速いし器用さのある馬なので、マイルでもと思っていました。
予定通り、【エスポワールシチー】を射程圏に入れて進んで、後は後ろから来る【ローマンレジェンド】を気にしていたんですけど。
最後は【エスポワールシチー】に絞って乗りました。
理想通りのレースが出来て、結果を出せて嬉しいです。
小回りのコースも全く問題ないし、どんどん良くなってきてますね。
けっこう数使ってるんで、どうなのかなという声もあるかもしれないですけど。
僕からすると、使って使ってやっと良くなって来たという感じです。
前走は騎乗停止で乗れなかったんですけど、競馬場に行って応援していました。
騎乗してくれた岩田騎手がキッチリ結果を出してくれましたね。
昨年の『JCD』は3着だったけど、今年はもっと力をつけているので、それ以上の結果を出したいです」
西浦勝一調教師
「使うごとに、調教を積むほどにどんどん良くなっているんですよ。
日々、筋肉がついていくのがわかりますね。
本当に充実している時期なんだと思います。
レースがしやすいし、ジョッキーの意のままに動く素直さも強さでしょう。
オンオフがハッキリしているんでね、パドックでは落ち着いているんだけど、ジョッキーが跨るとスイッチが入る。
だから、レースに集中出来るんです。本当に賢い馬ですよ。
春は『帝王賞』を区切りに夏休みを取る予定でいます。
秋は中央の『JCD』を目指してます!それまで無事に育てたいですね」
一時期は善戦止まりのレースが続いた時もありましたが。
ここに来て心身ともに充実期を迎え、一気に素質が開花しましたね。
かなりのメンバーが揃った今年の『かしわ記念』を制したということで、挑戦者の立場から追われる立場に変わったんじゃないでしょうか。
本当にレースが上手だし、まだ4歳。今後のさらなる活躍が楽しみです♪
2着は逃げて粘った【エスポワールシチー】。
浜中俊騎手
「内枠だったし、ポケットに入って包まれるのは嫌だったので、行けたら行こうと思ってました。
この馬のスピードを生かして上手く運べたと思います。
ただ...勝ち馬が強かったですね。
この馬にはレースで初めて乗せてもらいましたが、8歳という年齢を感じさせない。
本当に凄い馬ですね!
まだまだこのレベルでも走れることを証明してくれたと思います」
3着は1番人気【ローマンレジェンド】。
岩田康誠騎手
「忙しい!小回りのマイルはちょっと忙しいです。
状態はフレッシュだったし良かったんだけど...。
この舞台で勝つにはスピードとスタミナがいるけど、今日はスピードに戸惑っていました。
じりじり詰めてはいたんだけど、そういう意味では休み明けっていうこともあったのかもしれませんね。
大人になって来てどんどんズブくなって来ている面もあります。
だから2000mならね。
今回一回使ったことも大きいし、舞台が『帝王賞』になったら違うと思いますよ」
今回は休み明け、さらに小回りのマイルということで、道中の追走がかなり忙しかったようですが。
大井の2000mに変わる『帝王賞』では、巻き返しを期待しています!
今年の『かしわ記念』は、新興勢力の台頭に世代交代かとも思われましたが、ベテランの【エスポワールシチー】が踏ん張って、まだまだ壁の高さを見せつけてくれました。
今のダートグレード界は、若馬からベテラン勢までたくさんの役者が揃っていて、本当に面白いですよね。
2013年上半期のダートチャンピオンを決める『帝王賞』は、6月26日、大井競馬場で行われます!!
今年の『兵庫チャンピオンシップ』は、かなりのいいメンバーが揃ったわけですが。
蓋を開けてみれば、断然の一番人気【コパノリッキー】の快勝劇でした♪
高知から遠征して来た【マインダンサー】がロケットスタートを決めるも、外から【コパノリッキー】がスーっと迫ってハナに立ちます。
後はもう、終始余裕の手応えでそのまま逃げ切り勝ち☆
2着は6馬身差で【ベストウォーリア】、さらにその後ろは9馬身離しているわけですから、【コパノリッキー】の強さが際立ったレースでした!
福永祐一騎手
「今日は掴まってるだけでした(笑)。
前走はスタートでちょっと滑ったし、園田の1870mはスタートで滑りやすいんでね、そこだけ気を付けていました。
行く馬がいたら2,3番手でもいいし、楽ならハナ行きますとオーナーにも話してありましたけど、楽にあの形になったんでね。
最初のコーナーで勝ったと思いました。
本当に強いレースだったし、重めのダートもこなしてくれたんで、これからさらに楽しみですね」
小林祥晃オーナー
「今までは【ラブミーチャン】で遠征に来ていたから、地方のオーナーとしてだったけど、中央のオーナーとして勝つとまた一味違うものですね。
今日は人気に応えて強い勝ち方をしてくれて、本当に嬉しいです。
この後は、『日本ダービー』か『ジャパンダートダービー』か、それとも両方行くか村山調教師と話し合いながら決めます。
もし、今日やっと勝つようなら『日本ダービー』は諦めようと思っていたけど、ここまで強い勝ち方をしてくれたんでね。選択肢が広がりました」
ということで、ダブルダービーの可能性もあるそうですよ。
どんなローテーションを歩むにしろ、この強さを見たら、今後が本当に楽しみになりました!
2着は3番人気【ベストウォーリア】。
一周目では、ちょっと掛かり気味の場面がありましたが...
岩田騎手が内に入れて馬群の中に入ると、落ち着きを取り戻しました。
最後はしっかりと伸びていたし、【コパノリッキー】に負けはしたものの、3着以下を9馬身離してのもの。
この馬の強さもしっかりと証明したレースでした!
この日は子供の日が近いということで、誘導馬のメイショウシャークくんは、鯉のぼりを背負ってお仕事。
こういう心使いは微笑ましいですよね♪
もちろん!
マコーリーおじいちゃんも頑張っていましたよ!!
ゴールデンウィーク真っ只中。みなさんいかがお過ごしでしょうか?
わたしはもちろん競馬な毎日を過ごしております。
本日は園田競馬場で『兵庫チャンピオンシップ』。
寒いです。
時折強い風が吹き、さっきゴミ箱をなぎ倒していきました。
雨もパラパラと降ったり止んだり。
これ以上はやめていただきたい。
現在の馬場状態は良となっています。
*2日園田 第10R 『兵庫チャンピオンシップ』 1870m 16:00発走*
今年も強力な中央馬たちがやって来ました!
その中でもひときわ目を引くのが【コパノリッキー】でしょう。
新馬戦は案外だったけど、未勝利からの500万連勝、さらに3着だった『ヒヤシンスS』も負けて強しの内容。
そして前走の『伏竜S』は自分の形にならなかったにもかかわらず、最後はキッチリ差し切るというレースぶりは圧巻でした。
前に行けるスピードがあるし、前走のような形になっても結果を出せるというのは相当な強みです。
ここは頭一つ抜けた存在でしょう。
対抗が迷うところですが...
【バッドボーイ】にしました。
初のダートというのはかなり気になるところではありますが、この馬のレースぶり、道中力んで引っ掛かり気味なんですよね。
なので、砂を被ることでそれを気にして、いつもの力みが抜けるんじゃないかなと。
そういう予想です。
1枠なのでもし出遅れちゃったらものすごく揉まれてしまうというリスクはあるものの。
血統的にもダートはこなせるので、これまでの実績から無視出来ない存在です。
【ベストウォーリア】はその後初芝の『毎日杯』で2着に好走した【ガイヤースヴェルト】を負かした馬。
その時のレースは中団外から持ったままで上がって来て、直線も【ガイヤースヴェルト】が並んで来たら抜かせない勝負根性を発揮。
センスの良さを見せつけてくれました。
距離はマイルまでの経験しかないですが、東京のマイルをこなしているので小回りの1870mでも大丈夫じゃないでしょうか。
◎9、コパノリッキー
〇1、バッドボーイ
▲5、ベストウォーリア
△8、ソロル