ばんえい競馬で、今最も旬な男・・・それは、阿部武臣騎手。
阿部騎手にインタビューしている私を見て、何人もの人たちが、
「イケメンだから?」という質問を・・・
何を言ってるんですかぁ―!純粋に今一番勢いのある騎手だからインタビューしてるんです!全くもう・・私だって真面目に仕事する時もあるんですよ(´Д`)
そんな風に言われてしまうほど、阿部騎手はイケメン・・というか二枚目ですね。こんな素敵なジョッキーが旬な男なんて・・ばんえい、やっぱりすごいわ♪
阿部騎手は、昨年引退した坂本東一騎手の乗り馬をかなりの頭数引継ぎました。
「6〜7年はぜんっぜん乗れなかったね。1開催4頭くらいで。ぶっちゃけやめようと思ったくらい悩んだこともあったよ。」
と今までの苦労を振り返る。それでもやめなかったのは・・
「坂本さんが育ててくれたんだ。坂本さんが乗って負けたら馬主も納得するけど、俺が乗って負けたらやっぱり騎手が・・ってなるでしょ。そういう時もかばってくれたし、乗せてくれる馬主さんのためにも上手くならなきゃって思ったね。」
その苦労が、今やっと花開きました☆
「この2ヶ月は夢のようだね。俺はまだまだだし、勝っても納得できないレースもあるけど、それでもこうやって乗れるのは騎手として幸せだよ。」
明るい口調で語ってくれましたが、レースに乗れない騎手の苦悩、痛いほどわかります。だからこそ、成績が格段に上がった今も奢る事なく、着実に上を目指している。
「今のような状況を1年通してやってみたいね。年間100勝なんて・・昔は夢の話だったけど、今なら現実の目標として、掲げられるかな。」
ばんえい競馬で大旋風を巻き起こしている阿部騎手。4月からの来シーズンも、この勢いは止まることはないでしょう!地道に努力している人が報われる姿というのは・・なによりも美しいと私は思います♪
ばんえい競馬の船山蔵人騎手。
身長183cm。おそらくは・・世界1背が高いジョッキーではないでしょうか。
手足が長いので、船山騎手が1枠or大外に入った時が狙い目ですよ!思いっきり伸び伸び追えるので、連対率がはんぱじゃないそうです。隣の枠に入ったジョッキーたちに、嫌がられるほどだとか(笑)。
船山騎手は、NARグランプリ2007で新人賞を受賞した、西謙一騎手と同期生。
「まぁ、こっちは意識してるけど、全然届かない存在だから・・」
と謙遜する。それでも、減量得点がなくなった西騎手に対して、10キロ減で騎乗できる船山騎手は、現在騎乗馬も増えてノリにノッている。
「大友厩舎に乗せてもらえるようになって、積極的に先行するレースを覚えてから、急に乗せてもらえるようになった。でも、10キロ減だからっていうのは大きいね。」
減量得点というのは、無くなって初めて実感する。平地ならたった1キロ。それでも、先行馬には有利だし、周りの態度も全然違うもの。今ものすごいチャンスだし、伸び盛りのジョッキーです。
船山騎手は、北海道出身で元々は獣医を目指していたという。お勉強できるのね・・大学進学を前にその夢を断念し、ばんえいの世界へ。
「サラブレッドは、うるさいし危ないから(笑)。」
ばんえいしか考えられなかったそうです。私からしたらばんばの方が危ない気が・・・
「だってレース中に怪我するジョッキーなんてほとんどいないよ。」
そう言われればそうかも。でも踏まれたら痛そうだし・・
「レースを歩きながら一緒に見られるなんて他にないでしょ。世界中でばんえいだけ。ファンの声援もよく聞こえるしね。この迫力をぜひとも生で見てほしい!!」
最初は恥ずかしそうにしていた船山騎手ですが、やっぱりばんえいの話になると、瞳をキラキラさせながら語ってくれました♪
こういう新人が入って来る以上、ばんえい競馬は安泰ですね☆
今回3度目の帯広♪美味しいものたっくさん食べて来ました!まずはぜったいに食べたかった、『六花亭』の[さくさくパイ]。帯広本店限定です。
しかも、さくさく感を味わうために、買ったら3時間以内に食べなければならない・・という厳しいルールまであるのです。
そこまでこだわるだけの美味しさがある!パイはさっくさく。中のクリームはバニラビーンズが利いていて、たっぷり入ってても甘さが優しくてしつこくない。絶品です!
こちらは競馬場のたこ焼き。
直径4cmくらいのジャンボです。外はカリッ中トロホクで、かなりいけますよ。
これも場内のいもだんご。いもねぇちゃんの異名を持つ、私の大好物です♪
じゃがいもを使って練り上げてあるんです。素朴なだんごの味に、タレはみたらし。この相性がたまらん☆
夕ご飯は、リッチにフレンチです。マナー大丈夫かしら?って心配だったけど、途中からホロ?酔いでご機嫌だったので問題なく(笑)。
色々説明してもらったけど、とにかく美味しい!ってことしか覚えてない。。すみません、シェフ。
このワイン、私より前に生まれたもの。かなりの歳・・いやいや年代物です!
味は、私は「鰹節でとっただし汁」だと思ったんですけど、斉藤修さんに言わせると「古漬けのたくあん」らしい。そんなものが美味しいのかって?もぅ、ホントまろやかでとろけますよ!あと白ワインも美味しかったけど、名前とか長いので省きます(笑)。気になる方は、斉藤さんの「日々の覚え書き」へどうぞ
そして最後の締めは、帯広空港にある[岩のりラーメン]。
もんのすごい量の岩のりが入っている!見た目以上に食べれば食べるほど下から出てきてビックリ。もしや麺より多いのではないかしら?
磯の香りがする岩のりと、昔ながらのしょうゆラーメンがベストマッチ!
帯広は豚丼だけじゃぁないんです!
久し振りに、レースを見て泣きました。しかもボロボロと・・
今振り返っても、昨日のばんえい記念の感動が甦ってくる。
まず勝ち馬のタイムが5分以上。その間、みんな一緒に歩き、力いっぱいの声援を送る。
1トンというのは、この後の競走馬生命を左右してしまうくらい、ばん馬たちにとって過酷な重荷なのです。このレースに出場すること、完走することに意義がある。『ばんえい記念』だけは、ギャンブルの域をはるかに超えているんです。
その証拠に、上位馬がゴールしても、ファンは一人もコースを離れようとしない。引退レースとなった【アンローズ】を応援し、無事にゴールに入ったら拍手して、今度は最下位の【ダイニハクリュウ】に声援を送る。【ダイニハクリュウ】は、タイムオーバーで失格になってしまったのですが・・そんなの関係ない。
「頑張れ!」「あと少し!」「尾瀬騎手頑張れ!」「あきらめるな!」
他の馬たちがすべてゴールし、たった一頭でゴールを目指す【ダイニハクリュウ】。1トンの荷物の重さに何度も立ち止まり、腰は砕けそうなほど沈んでいる。それでも尾瀬騎手の指示に従い、ファンの声援に応えるように、少しづつ少しづつ、精一杯の力で歩いて行く。彼がゴールして、やっと『ばんえい記念』は終わるのです。
【アンローズ】しかり、【ダイニハクリュウ】しかり。こんなにも、美しい敗者がいるでしょうか?私は号泣してしまい、さすがに恥ずかしくなって周りを見たら、たくさんの人が泣いていました。男性も、何人も目を真っ赤にしています。この日この場所にいられて、本当に幸せでした☆
そして2連覇した【トモエパワー】。昨年は『ばんえい記念』後不調が続いていました。管理する松井調教師も、「今日走るまでは、昨年の1トンを引きずっていた」と語ってました。パワータイプのこの馬でさえ、1トンを引くのは大変なことです。
おめでとう!トモエパワー☆
そしてお疲れさま。
ばんえい記念スタート。ものすごい人が詰めかけ、生ファンファーレで盛り上がりました!
レース展開はかなりスロー。1トンの荷物を引くわけですから、後半にスタミナがなくならないよう、各ジョッキーが慎重にレースを進めます。
普段2,3回止まって腰を入れるくらいで超えられる第二障害も、1トンの荷物のせいで少しづつ少しづつ、着実に進みます。
最初に第二障害を越えたのは【トモエパワー】。続いて【ミサイルテンリュウ】が追いかける。結局この2頭で決着したわけですが・・そこからが涙、涙の物語。
勝敗が決まったあとも、ファンの方々はコースから離れません。このレースがラストランになる【アンローズ】に大声援。なかなか第二障害を越えられない【アンローズ】に、
「頑張れ!もう少しだ!」
「少しづつでいいから!」
と声援を送る人多数。無事障害を越え、最後の直線でもその応援は続き、アンローズも精一杯の走りでこたえます。ゴールした時には拍手が起こりました。
女傑アンローズ、本当にお疲れさまでした!
そしてトモエパワー、おめでとう☆馬券は外れちゃったけど・・いいレースでした♪