久し振りに、レースを見て泣きました。しかもボロボロと・・
今振り返っても、昨日のばんえい記念の感動が甦ってくる。
まず勝ち馬のタイムが5分以上。その間、みんな一緒に歩き、力いっぱいの声援を送る。
1トンというのは、この後の競走馬生命を左右してしまうくらい、ばん馬たちにとって過酷な重荷なのです。このレースに出場すること、完走することに意義がある。『ばんえい記念』だけは、ギャンブルの域をはるかに超えているんです。
その証拠に、上位馬がゴールしても、ファンは一人もコースを離れようとしない。引退レースとなった【アンローズ】を応援し、無事にゴールに入ったら拍手して、今度は最下位の【ダイニハクリュウ】に声援を送る。【ダイニハクリュウ】は、タイムオーバーで失格になってしまったのですが・・そんなの関係ない。
「頑張れ!」「あと少し!」「尾瀬騎手頑張れ!」「あきらめるな!」
他の馬たちがすべてゴールし、たった一頭でゴールを目指す【ダイニハクリュウ】。1トンの荷物の重さに何度も立ち止まり、腰は砕けそうなほど沈んでいる。それでも尾瀬騎手の指示に従い、ファンの声援に応えるように、少しづつ少しづつ、精一杯の力で歩いて行く。彼がゴールして、やっと『ばんえい記念』は終わるのです。
【アンローズ】しかり、【ダイニハクリュウ】しかり。こんなにも、美しい敗者がいるでしょうか?私は号泣してしまい、さすがに恥ずかしくなって周りを見たら、たくさんの人が泣いていました。男性も、何人も目を真っ赤にしています。この日この場所にいられて、本当に幸せでした☆
そして2連覇した【トモエパワー】。昨年は『ばんえい記念』後不調が続いていました。管理する松井調教師も、「今日走るまでは、昨年の1トンを引きずっていた」と語ってました。パワータイプのこの馬でさえ、1トンを引くのは大変なことです。
おめでとう!トモエパワー☆
そしてお疲れさま。