私の第2の実家である、境町トレーニングセンターの外厩が認められました!!
高崎競馬が廃止になり、1年8ヶ月・・ここまで来るのに、色々な事があったようなので、私としても、感無量です。
境町で競走馬の仕事を続けたいと、頑張ってきた人たち・・1度は離れたけれど、戻って来た人たち・・他の競馬場や、牧場から来た人たち・・色々な人がいるけれど、みんなの喜んでいる顔が目に浮かぶよう。
最前線で競馬をやっていた人間にとって、同じように競走馬に携わりながら、レースがない!というのは歯がゆいもの。高崎が廃止になる少し前から、開催自体が減ってしまい、レース間隔が空くと、ダラッとした空気になったものです。
「レース」という目標が出来た事で、境町の人たち、俄然燃えている事でしょう。南関東では初めての事だし、これからが大変でしょうが、なんといっても競馬界のプロ集団ですからね。早い時期から期待出来るはず!!
さてさて、明日の「クラスターカップ」の展望に移りましょう。
今回の主役は・・アグネスジェダイですよね。かなり人気になりそぉ〜。ドバイ遠征後1戦して、ガラッと変りましたよね。無理に逃げにこだわる必要がなくなったのは強み!
私の対抗は、トウショウギア。気性的にアテにしずらい面もあるけれど、ブアーっと逃げて、ゴール!!ってイメージで。
地方の1番手は、名古屋のナシュータック。いきなりの交流重賞だけど、18戦14勝、大きく崩れたのは1度だけ、という成績には期待しちゃう♪
◎アグネスジェダイ
○トウショウギア
▲ナシュータック
△オフィサー
△キーンランドスワン
8月の交流重賞3連チャンの始まり。みなさま、熱く燃えましょう!!
先日、髪の毛「バッサリ」宣言しましたが、結局3cmしか切らなかった、小心者の赤見千尋です・・。
せっかく『カリスマ美容師』さんに切ってもらったのに、誰にも気付いてもらえず、淋しい毎日を過ごしております。
この『カリスマ』さん、髪を見ればその人の精神状態がわかるという、ツワモノです。心が安定していれば、髪も元気だし、病んでいれば、髪もグレてるらしい・・私の髪、反抗期だったらどーしよ・・と不安でしたが、「素直ないい髪だ!!」と誉められ、営業トークでも嬉しかった♪
どんな職種でも、一流と言われる人は、深い事を言うもんですね。競馬界でも、「馬と会話が出来る」というのはちょっとマユツバものですが、「馬の気持ちを察する努力をする」のは大切な事。
私自身、気性の激しい牝馬の気持ちは、自分に近いせいか、けっこう理解していたつもり。でも、男心がわからないワタクシ、牡馬のみなさんの気持ちはなかなか察する事が出来ず、苦労したもんです。
逆に、女心がわかる男性ジョッキーは、わがままな牝馬ちゃんたちも上手に操る事が出来る、と私は睨んでいる。一概には言えないけれど、牝馬が得意な男性ジョッキーは、豪腕さや派手なアクションよりも、繊細な手綱さばきやバランス、位置取りの上手さが売りの人が多いように思う。
地方競馬で唯一、所属競馬場を持たず、さすらいのジョッキーとして活躍している内田利雄ジョッキーは、私から見ても、女心がわかる人だと思う。年齢関係なく、内田さんは、女性を女性として扱ってくれる。栃木でも群馬でも、勝負服を洗濯してくれるおばちゃんや、お茶を入れてくれるおばちゃん達にも大人気!女性を女性として扱うのは、簡単なようで、とっても難しい。下手にマネすると、ただのかっこつけになり、女性からも男性からも総スカン・・なんて事もある。そこえいくと、内田さんはちょっと違う。
レースで邪魔されて機嫌悪くても、負けて悔しくても、そういう周りの人達に、いつも笑顔で話しかけていた。私は女扱いされると、けっこう痒いのですが・・職員・調教師・厩務員・ファンと、みんなから好かれていた。
現在の、「さすらいジョッキー」は、内田さんだから出来る事。同じ腕があったとしても、あの人柄がなければ絶対に成り立たない!!
月曜日、盛岡クラスターカップに騎乗する。ホームグラウンドなしで、大きいレースに騎乗依頼が来るというのは、本当に凄い事!私が総理大臣なら、国民栄誉賞ものですよ!
これからも、バツグンの技術と、エンターテイナーぶりを発揮して、ジェントル内田を全国にアピールしてほしい♪
ブリッコするわけではないですが・・ワタクシ、昆虫が苦手であります。
下乗り(騎手学校に合格する前の、騎手を目指している人)の頃には、調教師の息子さんと一緒にカブトムシを獲りに行ったりしましたが、騎手デビューし、生まれて初めて「ゴキ」さんと対決してからは・・あの脚の動きといい、造りといい・・考えただけで寒い・・。以来、「ゴキ」さんだけでなく、昆虫全般アウトですね。
昨日、私の部屋の玄関の前で、蝉が死んだふりをしていた。ひっくりかえって息絶えているのかと思いきや、玄関に近づこうとすると、悲鳴のような鳴き声を発しながら、バタバタと暴れまわる。そんなこんなで15分も部屋の前で立ち往生・・結局蝉さんは、死に場所を求め階段を落ちて行きました。
はぁ〜・・夏は昆虫の季節ですからね・・と思っていたら、今日の名古屋で気になるレースを発見。
その名も、「オオクワガタ特別」と「ヒラタクワガタ特別」。いかにも、夏!って感じ。
「オオクワガタ特別」の方は、すべての出走馬が前走で勝利している、ちょっと凄いメンバー構成。それぞれ戦ったクラスは微妙に違うけど、こういう番組も面白いですね。
さてさて、暑さにやられ、ついに何年も伸ばしていたロングヘアをバッサリ切りたくなってしまいました。黒くした事もあり、ミゾオチのあたりまであるその長さは、さすがに重いよな、と。
でも・・髪は「女の命」!毎日大切にトリートメントしてきたのに・・う〜ん、どうしよ・・真剣に悩んでいるわけです。男子はこういう事悩まないのかな?きっと、ロン毛から短髪にする時は、一大決心でしょ?と、わからぬ男心を想像したりして。
私が最後に髪を短くしたのは、騎手の学校に入所した18歳の秋・・学校では、男子は坊主・女子はショートが規則なので、泣く泣く切ったのでした。あれから10年・・10年も経ったのか・・複雑・・。
よし!切っちゃお!!でも、ショートは似合わないからなぁ〜。悩むなぁ〜。
そうそう、女子はいくつになっても、髪を切った時には男子に気付いてほしいもの。現役時代はヘルメットをかぶっていたので誰も気付いてくれなくて、自分で発表していたけど、いつも何センチかしか切ってないので、「わかんねーよ!」と突っ込まれてました。
みなさんは、奥様や彼女、職場の女子なんかが髪を切った時、ちゃんと気付いてますか?以外とコレ、ポイント高いですよ。
暑いですねぇ・・いよいよ夏本番!みなさま、いかがお過ごしですか?
今年は夏休みを作ろうかどうしようかまだ考え中ですが、群馬にある、父の両親と母の両親と、現役時代飼っていた猫の『マリリン』のお墓参りには行く予定です。
私にとって、お墓参りはかなり重要な事。群馬にいる時は、悲しい事があった時、嬉しい事があった時など、いつも報告に行っていた。おじいちゃん・あばあちゃんを早くに亡くしているせいか、お墓そのものが、私の祖父母のような気がしている。お墓参りがめんどくさいなどと思った事は、1度もない。逆に行かないと、落ち着かないのであります。
今回のお墓参りの目的は、もちろんお盆である事もあるけれど、新しいホームページを開設した事と、新しい目標に向かって進みだした事を報告するため。ちなみに、新ホームページは左下にリンクしてあるので、是非覗いて見て下さいね。新しい目標とは・・まだ形にもなってないので書く事は控えますが・・。
私はよく、「やりたい事がハッキリしてて羨ましい。」と言われる。常に夢や目標があるので、「人生に迷いがない。」と言った人もいた。とんでもないです。
死ぬほど憧れたジョッキーになってからも、昔からの夢だった「書く」という仕事を始めてからも、「これでいいのだろうか?」「もっと頑張れるんじゃないか?」などと考えながら、ゆらゆらゆらゆら揺れている。
群馬の英雄である、元BOOWYの布袋寅泰さんが、『俺たちのR25時代』という本の中で、
「失敗のない人生なんてつまらない。駆けて、転んだら、また起きればいいだけ。負ける事も大事だよ。」
と語っている。胸に響く、言葉だと思った。
でも私自身、まだその境地には達していない。失敗したくないし、駆けたら転びたくない。まだまだ器が小さいなぁ・・と思うけど、そんな自分が好きだったりもする。
先日、久し振りに悔し涙を流した。ジョッキーを辞めて以来、初めて人前で泣いた。駆けて、転んでしまったわけです。転んだ以上、起き上がらなければならないし、自分にはそれが出来ると信じている。そんな、自信過剰なところも好きだったりする。
転ぶ事は嫌いだけど、転んで立ち上がろうとする時、私の迷いや揺れはいつもなくなっている。今の私の胸の内を祖父母や愛猫に話したら、きっと「また燃えてるな」と笑ってくれると思う。
さてさて私事が長くなりましたが・・地方競馬も、転んで、立ち上がろうとしている時だと思う。今月8日から北海道で、マルチやフォーメーションの馬券が買えるようになる。9日には園田・姫路で、13日には盛岡でも発売される。
私の予想を見た人は知ってると思いますが、私の買い目はフォーメーションが多い。馬券については素人の私が買い目を予想する時、フォーメーションほどお手軽なものはないと思っている。マルチやフォーメーションは、ついつい買い目が多くなるのが難点ですが、この機会に馬券を買うユーザーが増える事を期待したい。
新しい馬券を発売すると、機械を揃えるために莫大な資金がかかる。地方競馬は、痛みを伴いながら、立ち上がるための模索を続けている。どんどん新しい事にチャレンジして!とは、今の地方競馬には言えない。でも、思い切ってチャレンジする時には、自信を持って、大胆に突き進んでほしい。そして私自身も、そんな人間でありたい、と思っている。
行って来ました!亀田興毅戦in横浜アリーナ!!
ものすごい熱気と殺気で興奮し、最後は感動して涙を流して来ました・・。
私は今まで、ジョッキーの体型は、ボクサーに近いと思ってた。事実、亀田興毅選手の前座で登場した軽量級のボクサー達は、ジョッキーにかなり近い体型をしていた。でも、同じ軽量級でも世界チャンピオンをかけて争った、亀田興毅選手とファン・ランダエタ選手の体は、明らかに違う。 これが世界を目指す体か・・と溜め息が出るほど、全く脂肪のない、張り詰めた筋肉だった。
筋肉は、脂肪の4倍重い。だからジョッキーは、無駄な筋肉はつけないし、鍛え過ぎたりもしない。亀田選手のように、あれだけの筋肉をまとって50kg以下に減量するのは、想像を絶する苦労だろう。などと勝手に想像しながら、感極まっていたわけですが。
亀田兄弟といえば、派手なリップサービスというか、有言実行ですよね。全盛期の辰吉選手もそうだったけど、あんな風に自信満々に語ると、勝ってる時はいいけど、負けると悲惨。自分で自分を追い込んでいるようなもの。だからこそ、こんなにも盛り上がっているんだろうけど、絶対に、無言実行の方がプレッシャーが少ない分、楽だと思う。今までの日本の美意識においても、自信を表に出さない事が美徳・・みたいな感じだったし。亀田兄弟のパフォーマンスには、色々言う人もいるけど、私は勇気ある行動だと思う。
ディープインパクトで皐月賞を制し、武豊騎手が人差し指を立てた時も、同じように思った。いくら自信があっても、あの行動をとった事で、プレッシャーは大きくなる。
だけど・・ファンにとったら、とってもワクワクする。すっごく盛り上がる。一つの、エンターテイメントになる。
地方競馬にも、大きなレースで有言実行するジョッキーが現れたら・・競馬の場合は、競走馬というパートナーが必要だし、お金が絡んでいるので、不用意な発言は出来ないけれど・・。でも、もしも自信があったら、内なる闘志ではなく、「地方競馬をナメるなよ!」なーんて決めてほしい。
私は1度だけ、レース前に「絶対勝ちます!!」と宣言した事がある。その時は1番人気ではなかったし、連勝中の強い馬がいて、しかもリーディング上位のジョッキーが騎乗していた。プレッシャーで、ゲート裏で吐きそうになったけど、宣言通り勝つ事が出来たので、ものすごい自信になった。ただ、あまりのプレッシャーのキツさに、「もう2度と、あんな事は言わないぞ・・」と心に誓ったのも事実。
今月は、14日盛岡「クラスターカップ」・15日佐賀「サマーチャンピオン」・17日旭川「ブリーダーズゴールドカップ」と、交流重賞が続く。例によって、中央勢が注目される事が予想されるけれど、地方のジョッキーたちのコメントにも、細心の注意を払いたい。
「相手は強いけど、調子はいい」とか、「精一杯頑張ります」とかじゃなく、「俺の馬が1番強い!」なんて強気なコメントがあったら、絶対買っちゃうだろうな。
基本的には、「俺について来い!」的なタイプは苦手な私ですが、亀田選手に感化され、しばらくは強い男に魅かれる予想。相変わらず単純な、28歳夏の始まり・・