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斎藤修地方競馬雑誌「ハロン」編集長。「夕刊フジ」木曜発 売版に海外および地方競馬のコラム『Global&Local Racing』を連載中。ドバイワールドC、ブリーダーズC、それからシンガポールと香港の国際レースに毎年必ず足を運ぶのが最近10年ほどのライフワーク。1964年生まれ。

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ジュニアグランプリは実績あるパラダイスフラワーから

 ダービーグランプリは、期待が大きかっただけになんとなく消化不良な感じのレースだった。
 スタート後の隊列がほとんど変わることなくそのままゴール。見せ場は最後にマンオブパーサーがバンブーエールをクビだけ交わすところくらいだった。
 オウシュウクラウンは返し馬からあまりいい状態ではなかったそうだ。ダイヤモンドカップで楽勝したサイレントエクセルがクビ+1馬身半差の3着だけに、本調子だったらと残念でならない。
 さて、2歳馬による芝の全国交流・ジュニアグランプリ。このレースがまだ「東北ジュニアグランプリ」だった00年の第2回を制したのがネイティヴハートだった。その馬がまだ現役で、しかも中央のバリバリオープン馬と互角に戦っているのだからまったくもって恐れ入る。
 04年9月の東京盃GII(10着)を使って以降は、約2年にわたって中央のみを使われているというのもすごい。そしてもっとすごいことに、今年は5戦してすべて掲示板を確保し、賞金を稼いでいるということだ。
 昨年は6戦して8着が最高という成績で、これでよく現役を続け、ここまで立て直したものと思う。
 今年のジュニアグランプリは、遠征馬はホッカイドウのエミーズスマイルのみで、12頭立てとなった。
 成績を見てまず目に付くのが、デビュー戦は2着に負けたものの、その後4連勝のパラダイスフラワーだろう。今回とまったく同じ舞台の若鮎賞を勝っているのも心強い。
 相手には、そのパラダイスフラワーをデビュー戦で破り、若鮎賞でもクビ差の2着に迫ったセイントセーリング。
 前走、3戦目でようやく初勝利だが、徐々に力をつけてきているホッカイドウのエミーズスマイルも押さえておきたい。
 あとは期待を込めてメイセイオペラ産駒でデビューから2連勝のオペラダンディ、それから前走水沢で10馬身ちぎったローランメモリーまで。
 ◎パラダイスフラワー
 ○セイントセーリング
 ▲エミーズスマイル
 △オペラダンディ
 △ローランメモリー

2006/09/22
重賞予想
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なるか、岩手勢初のダービーグランプリ制覇

 さて、ダービーグランプリだ。
 岩手からは何年かおきに全国区での活躍馬が出てくるが、不思議なことに96年に中央との交流となって以降、このダービーグランプリでは地元岩手勢からは連対馬が1頭も出ていない。00年にトニージェント、01年にバンケーティングが3着に入っているのみだ。
 ここ10年の岩手の活躍馬といえばメイセイオペラとトーホウエンペラーだ。
 メイセイオペラはダービーグランプリ10着だったが、命の危険さえもあった頭蓋骨骨折から復帰したばかりで、出走できたことだけでも奇跡的だった。トーホウエンペラーはといえば、こちらはデビューしたのがダービーグランプリはとうに終わった3歳の大晦日だった。
 そして、地元岩手勢が活躍していないばかりでなく地方勢全体が苦戦していて、中央勢がほぼ上位を独占し続けている。中央との交流以降、地方馬の勝利はなく、2着に97年のフドオー(船橋)と、00年のミツアキサイレンスが入っているのみだ。
 ジャパンダートダービー(大井)で上位入線した南関東勢の遠征が少ないのは、この時期は地元のレースに専念することが多く、いくら秋の3歳ダート王決定戦とはいえ、スケジュール的に遠征は難しいのだろう。
 昨年はジャパンダートダービー2着のメイプルエイト(船橋)がダービーグランプリに遠征し、期待されたもののレース直前で出走取消となったのはなんとも残念だった。
 そんな中、岩手勢、というより地方勢初勝利の期待がかかるのが、オウシュウクラウンだ。ジャパンダートダービーは直線鋭い伸びを見せ、地方馬最先着となる3着に食い込んだ。舞台が地元の盛岡コースとなれば、負けるわけにはいかない。
 もう1頭の注目馬はナイキアースワーク。ジャパンダートダービーは1番人気ながら4着に敗れたが、道中後方の位置取りから直線だけで4着まで押し上げた。
 勝つのは、このどちらかだと思う。
 ただ、この2頭での決着はないような気もする。これといった根拠はないのだが。
 連下には、いずれも前走1000万クラスのダートを勝ってここに臨むマンオブパーサーとシルクウィザード。ジャパンダートダービー2着のバンブーエールは、展開に恵まれた感じで、今回は押さえまで。
 ◎オウシュウクラウン
 ○ナイキアースワーク
 ▲マンオブパーサー
 △バンブーエール
 △シルクウィザード

2006/09/16
重賞予想
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ばんえい大賞典は、カネサVSホクショウ

 ばんえいの3歳三冠の第1弾、ばんえい大賞典。
 ばんえい競馬は昨年度から通年開催になり、開催期間が延びたことで重賞も全体が少しずつうしろにずれて開催されている。このばんえい大賞典もこれまでは7月の開催だったのが、昨年からは2カ月ほど遅くなった。
 ところで、ばんえい競馬の3歳三冠は昨年まで、ばんえい大賞典→ばんえいダービー→ばんえい菊花賞の順だったのだが、今年はダービーと菊花賞が入れ替わりダービーが最終戦となった。おそらく菊花賞をうしろにずらしてしまうと、「菊」の季節ではなくなってしまうからだろう。
 ちなみに今年は、ばんえい菊花賞は11月19日に北見で、ばんえいダービーは12月24日に帯広で行われる。
 さて、同世代同士の争いなので、まず出走馬をクラスごとに分けてみる。

 ●390万
 ホクショウダイヤ
 ニシキセンプー
 ●320万
 カネサテンリュウ
 ●270万
 ナカゼンスピード
 ●220万
 ニシキユウ
 ホッカイコマヨシ
 カップオー
 コーネル
 アアモンドゴールド
 ユキノショー

 やはり格付けでも最上位となっているホクショウダイヤが抜けた存在。今シーズンは旭川で6戦6勝のあと、岩見沢でも320〜390万のクラスで8戦4勝2着3回とほぼ完璧な成績。しかしトップハンデの670kgが気になるところ。最近5年では、01年のヨコハマボーイがトップハンデで勝っているだけで、その後はことごとくトップハンデの馬が負けている。
 実力や勢いでは間違いなくホクショウダイヤだが、やはりトップハンデは本命には推しにくい。
 ということでカネサテンリュウを中心にしてみたい。前走はまなす賞は4着だったが、そのときに先着されたニシキユウ、アアモンドゴールド、ナカゼンスピードなどとの重量差を比較してみると、はまなす賞のときに比べて今回のほうが有利になっている。ホクショウダイヤ以外のメンバーに負けることはないと思う。
 ◎カネサテンリュウ
 ○ホクショウダイヤ
 ▲ニシキユウ
 △ナカゼンスピード

2006/09/15
重賞予想
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ウイニングバーで祝杯!するのはどの馬主さん?

 オータムカップ(笠松)の枠順を見た瞬間、「これは!レッドストーンとマヤノオスカーの1点か?」と思った。
 しかし、よくよく見ると中央から移籍初戦の馬が3頭もいてなんとも難解。
 その中央からの移籍馬だが、タカラシャーディー(牡6)は、3歳時に毎日杯を制したがそれ以降勝ち星がなく、今年は京都金杯7着、エプソムカップ9着と2戦のみ。ちなみに、その毎日杯で2着だったのは、今年のゴドルフィンマイルを制し、シェイク・モハメドにトレードされたユートピアだった。
 セイウンニムカウ(牡4)は、3歳時にアーリントンカップ2着があるものの、近走は1000万条件で苦戦。
 タイキサファリ(牡8)は重賞実績はなく、ここ2年は障害を中心に使われていた。
 ちなみにこの3頭のダート経験はというと、タカラシャーディーがデビューしたホッカイドウ競馬でダートを4戦したのみで、中央に移籍してからは芝のみを使われていた。セイウンニムカウはデビュー戦でダートを使って(2着)以降はすべて芝のレースに出走。タイキサファリはダートの500万クラスを2勝している。
 移籍後の調子などはわからないものの、馬券の対象として加えるならダート実績のあるタイキサファリのような気がする。実績ではタカラシャーディーが断然だが、一昨年は3戦、今年は2戦のみと、順調に使えていないのが気になる。
 ここはやはり、ダートグレードではイマイチだが東海地区なら断然の力を発揮するレッドストーンと、前走イヌワシ賞でビッグゴールドを破ったマヤノオスカーの2頭が中心で間違いないと思う。
 ◎レッドストーン
 ○マヤノオスカー
 △タイキサファリ
 △タカラシャーディー
 ところでこの日、オータムカップのひとつ前のレースでJBCに向けた「カウントダウン50」が行われる。
 それにともない、「JBC大使」となっている佐々木竹見氏が笠松競馬場を訪れ、さまざまなイベントが予定されているようだ。
 中でも気になるのが、「ウイニングバーで祝杯を!」という企画。
 シャンパンルームが用意され、オータムカップの優勝馬関係者が、佐々木竹見氏や応募のあったファンとともに乾杯するという企画。
 日本の、特に地方競馬は、こういった勝利オーナーを祝福するようなホスピタリティがきわめて少ないように思う。
 予算がそれほどかかることではないのだから、こういうことはどんどんやったほうがいいと思う。

2006/09/12
重賞予想
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キャリアの浅い2歳戦はレース映像で予想

 兼六園ジュニアカップの過去の勝ち馬からは、レジェンドハンター、フジノテンビーなど全国レベルの活躍馬が出ていて、とくに東海地区の馬たちの活躍が目立つ。ところが今年は、他地区からの遠征は笠松と兵庫から1頭ずつのみで、出走は9頭とやや寂しい感じ。
 ところでいきなり話はそれるが、キャリアが1〜2戦しかないような馬がほとんどの2歳戦の場合、競馬新聞だけで予想するのはなかなか難しい。やはり実際のレースぶりを見たいところ。
 それが今なら、オッズパークのサイトでレース映像を見て確かめることができるようになった。まったくもってありがたいことである。
 というわけで勝負になりそうな馬の映像を順番に見てみると……
 ローランウェイクの前走は2コーナーでほとんど最後方の位置取りながら、向正面からずっと追いどおしで4コーナーで先団にとりつき、最後まで粘っていたクリスタルペガサスを差し切った。
 ブラックムーンの前走、1400メートルのJRA認定レースは、後続を引きつけての先行策で、3コーナーから徐々に後続を離しにかかり、直線でムチを2発入れられただけでみるみるうちに突き放した。
 デビューから2連勝のエバータイムは、直線一騎打ちとなったクリスタルペガサスをゴール前でようやく振り切った。
 笠松のマツノメガミのデビュー戦、800メートルの認定レースは、他馬とのスピードの違いを見せつけ楽々と逃げ切り勝ち。
 兵庫のユキノキラリもデビュー戦の認定レースでは、楽に先手を奪うと、直線では後続との差を広げるばかり。
 さて、この中で他馬を圧倒していたのは、笠松と兵庫からの遠征馬と、地元ではブラックムーン。中でも目についたのは、ゼンノエルシド産駒の兵庫・ユキノキラリだ。重心の低い走りで、直線半ばではすでに手綱をゆるめられた状態で、追えばまだまだ伸びそうな雰囲気。
 地元のブラックムーンも後続を引き離すと、最後は流すような感じだった。
 この2頭の組み合わせが本線で、離れた3番手に笠松のマツノメガミ。
 ローランウェイクは最後方からの差し切りという2歳馬離れしたレースぶりだが、かなりズブい感じで、今後の成長に期待したい。
 ◎ユキノキラリ
 ○ブラックムーン
 ▲マツノメガミ
 △ローランウェイク

2006/09/11
重賞予想
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