NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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岩手競馬は2023年度から正月開催がなくなり、桐花賞が行われる大晦日の開催を最後に、3月の特別開催まで冬季休催となっている。それゆえ長らく年明けの3歳重賞として行われていた金杯は、2023年度から年末の2歳重賞として実施されるようになった。
ディオニスは5月のデビュー戦から3カ月の休養を挟んで2連勝。いずれも楽勝だった。3戦目で臨んだネクストスター盛岡は、勝ったラウダーティオとの差を詰めきれず1馬身差で2着だったが、今回そのラウダーティオは不在。続く前走南部駒賞は4着だが、北海道勢が上位を占めるなか、地元馬では唯一掲示板を確保した。今回のメンバーでは頭ひとつ抜けた存在といえそうだ。
そのディオニスを負かす可能性があるとすれば、門別から転入2戦目のモカットモネ。門別では10月にようやく未勝利戦を勝ち、その後2歳の条件戦を2戦して転入。門別では1000メートルのみを使われていたが、岩手初戦は水沢1600メートル戦で、後方から徐々に位置取りを上げるロングスパートで差し切った。一度使われての上昇があればチャンスはありそう。
イタズラベガは、ネクストスター盛岡は9着だったが、続く寒菊賞で2着。勝ったのはこの世代の牝馬最強セイクリスティーナで、そこから7馬身離されたが、3着のセロームには3馬身差をつけた。前走岩手デビュー限定の水沢1400メートル戦は5着で、今回そこで先着された馬も出ているが、そのレースでは逃げて2番手の馬に突かれ、先行勢には厳しい展開だった。今回、内目の4番枠に入ってマイペースの逃げに持ち込めれば粘り込む場面もありそう。
ネクストスター盛岡でディオニスに次ぐ3着だったのがラブコラージェン。寒菊賞は3コーナーあたりで手応えをなくし最下位だったが、道中ずっと内に閉じ込められたままの厳しい展開。前走水沢1400メートル戦ではマイペースで逃げて2着と好走した。そのほか、若駒賞、ネクストスター盛岡、寒菊賞でいずれも掲示板を確保しているロジータサンライズ、寒菊賞3着だったセロームらは連下争いなら。
◎2ディオニス
◯9モカットモネ
▲4イタズラベガ
△10ラブコラージェン
△6ロジータサンライズ
△1セローム
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