
メムロボブサップの現役最強は疑う余地がないが、今回はB1格付けの5歳牝馬ミュウと最大110kgというハンデ差をどう考えるか。近5年で見ると、昨年最大100kg差のトップハンデだったメムロボブサップが6頭立てで5着、2023年も最大100kg差のアオノブラックが7頭立て7着、2021年もオレノココロ、メムロボブサップが最大90kg差で、それぞれ5、7着に敗れている。それが今回110kg差はいかにも厳しい。
そこで中心に推したいのは、メムロボブサップより30kg軽い810kgのキングフェスタ。今シーズン重賞勝ちはないものの、ドリームエイジカップ2着を含め休養明けの9月以降8戦連続連対で崩れていない。ドリームエイジカップでは、今回と同じ30kg差でメムロボブサップに敗れているが、そのときのメムロボブサップは最大で40kg差。今回は110kgも差がある軽量の若馬がハイペースでレースを引っ張ることになるため、トップハンデの馬には余計に厳しくなる。
同じ810kgで、北斗賞、旭川記念を制したクリスタルコルド、4歳シーズン三冠を制したタカラキングダムが相手の有力候補。
メムロボブサップは人気になるであろうことを考えると、あまり積極的には狙いたくない。
前走2着で復活の兆しならインビクタも。帯広記念を制したコウテイは◎◯▲より10kg重い820kgがどうか。
◎1キングフェスタ
◯5クリスタルコルド
▲4タカラキングダム
△3メムロボブサップ
△9インビクタ
△6コウテイ
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ユメノホノオは3歳以降、圧倒的な能力を示し、負けたのは2着が2回だけ。福永洋一記念は典型的な人気薄の逃げ馬となったグッドヒューマーに逃げ切りを許し、珊瑚冠賞は早めにレースを展開したガルボマンボにセーフティリードを許してしまった。1600メートルは必ずしも適距離ではないが、最近ではスタートでそれほど出遅れることもなくなり、おそらくゆったり流れてまくりも生かせるこの距離なら中心はゆるぎない。
近走の能力面でいえば、相手筆頭は重賞初挑戦の大高坂賞を制したマイネルシトラスだろうが、中団からまくっていくユメノホノオと同じような脚質で果たして勝負になるかどうか。であれば、今回も単騎マイペースの逃げが叶いそうなグッドヒューマーの逃げ粘りに期待する。前述のとおり昨年の福永洋一記念でユメノホノオを寄せ付けず負かしており、2走前の横浜特別では黒船賞2着ヘルシャフトの追撃を振り切って見せた。
なんとも評価に悩むのがプリフロオールイン。圧倒的なレースぶりで勝ち続けてきたのが、園田の楠賞、さらに大高坂賞ではいともあっさりという惨敗。両レースとも前が競り合う厳しい流れに巻き込まれたといえなくもないが、果たして敗因はどこにあったか。「今回はハナにこだわるつもりはない」というコメントも出ているように、グッドヒューマーが逃げてすんなり2番手でペースを落とせれば、さてどうだろう。人気を落とすのであれば狙ってみたい。
昨秋、黒潮マイルチャンピオンシップを5馬身差で圧勝したグラティアスグー、建依別賞2着、名古屋に遠征してゴールド争覇を制したバリチューロらも馬券圏内の可能性は十分。
◎5ユメノホノオ
◯6グッドヒューマー
▲4マイネルシトラス
△8プリフロオールイン
△3グラティアスグー
△10バリチューロ
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中央3勝クラスで頭打ちになったインベルシオンだが、兵庫に転入しての充実ぶりが目立つ。重賞初挑戦だった園田金盃は、逃げたツムタイザンを負かしにいったぶん、マルカイグアスの格好の目標になってしまった。続く前走新春賞は2番手から3コーナー過ぎで抜け出すと、マルカイグアス以下を完封。今回は能力比較が難しい遠征勢も相手になるので頭固定とはいかないが、連軸として期待する。
オディロンは一昨年中央のダートオープンで入着実績があり、休み明け転入初戦となった2400メートルの特別戦を勝利。ゴール前で2着馬に3/4馬身まで差を詰められたが、早めに抜け出してしまったぶん遊ぶようなところがあって、着差以上の完勝だった。一度使われての上積みがあれば勝ち負けまで期待できそう。
昨年中央3勝クラスから高知に移籍したロッキーサンダーは、重賞初挑戦となった高知県知事賞では、勝負どころでユメノホノオを追いかけていって、直線では突き放されたものの最後まで脚は使っていた。遠征競馬でレベルの高さを示している高知勢だけに侮れない。
昨年の東海三冠馬フークピグマリオンは、ウインター争覇、東海ゴールドカップと古馬相手でも完勝。これまで唯一の他地区遠征だった楠賞5着は、距離不足と思われるが、再度の遠征で強力メンバー相手にどこまでやれるか。
昨年終盤、3歳ながら古馬初対戦の園田金盃を制したマルカイグアスだが、今回は押し出される形での△まで。新春賞はインベルシオンに3馬身半差をつけられたが、うしろに構えて勝負どころで前との差を詰められなかった。早め進出ならインベルシオンに対して再度の逆転という可能性もありそう。
◎7インベルシオン
◯9オディロン
▲4ロッキーサンダー
△12フークピグマリオン
△10マルカイグアス
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高知からリケアカプチーノが初めての他地区遠征。ここまで6戦4勝、2着2回で、先着されたのは、先日兵庫クイーンセレクションであらためて圧倒的な強さを披露したドライブアウェイだけ。1800メートルの満天星特別では2着に3馬身差、3歳初戦の土佐水木特別では、佐賀に遠征してフォーマルハウト賞を制したトサノマイヒメを5馬身ちぎって見せた。すでに距離もこなしており、あらためて高知のレベルの高さを示す一戦となりそう。
対する地元勢筆頭はページェント。ライデンリーダー記念で重賞初制覇を果たし、新春ペガサスカップではカワテンマックスと3コーナー過ぎから馬体を併せての追い比べとなってクビ差で屈したが、相手はデビューから4連勝と底を見せていない実力だけに、負けて強しの内容だった。前走笠松のゴールドジュニアでは、3コーナーで抜け出したケイズレーヴを直線で競り落とした。着差は3/4馬身だが、着差以上の完勝。一戦ごとに力をつけている。
兵庫でデビューから7戦、3着以内を外していないのがキングスピカ。初めての1700メートル戦となった2走前のアッパートライでは3コーナーでとらえた逃げ馬を直線で競り落とし、追ってきた2着馬に3馬身差つける完勝。大晦日の園田ジュニアカップは、デビューから4連勝としたオケマルに7馬身差をつけられたものの、3着馬には4馬身差をつけての2着。初遠征でも上位争いの期待だ。
新春ペガサスカップで2着ページェントに次ぐ3着だったエバーシンス、佐賀から遠征のエムティピース、門別時代から1700メートルを中心に使われ、転入4戦で3着以内を外したのは新春ペガサスカップだけというアキヨシパワーらは連下の争い。
◎2リケアカプチーノ
◯5ページェント
▲4キングスピカ
△9エバーシンス
△1エムティピース
△12アキヨシパワー
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コンフォートデイズは門別1勝から転入して初戦こそ3着だったものの、2戦目は3コーナー先頭から楽に後続を突き放し、良馬場1分30秒8は好タイム。続く前走ホワイトスター特別はスタートいまいちでも向正面で徐々に位置取りを上げて先頭に立つと、追ってきたエムティピースを振り切った。そのエムティピースも門別1勝からの転入で、佐賀ではここまで5戦1勝、2着3回という成績。コンフォートデイズは、佐賀では世代一線級との対戦は初めてとなるが、2連勝からのさらに上昇があれば一気の突破もありそう。
人気は佐賀若駒賞1、2着馬だろうか。勝ったハクアイアシストはネクストスター佐賀で6着があるだけでそれ以外はすべて3着以内。2着だったムーンオブザエースはここまでオール連対。佐賀若駒賞は、中団から先に仕掛けたムーンオブザエースが3コーナー過ぎで先頭に立ったが、後方から徐々に位置取りを上げてきたハクアイアシストが長く脚を使ってゴール前で差し切った。ただ1400メートルのネクストスター佐賀ではムーンオブザエースが、圧倒的に強かったミトノドリームの2着があるように、これまでの対戦成績から1400メートルが舞台ならムーンオブザエースに分がありそう。
ここまで3頭の勝負。ゴーオールザウェイは、佐賀若駒賞9着だったが1400メートルに戻って巻き返しがあるかどうか。ロトファイターはデビュー2連勝のあと一気に相手強化となった佐賀若駒賞で4着はまずまずの内容。前走スタートで落馬したエイシンサフランは、あらためて初めての1400メートルがどうか。以上3頭が連下争い。
◎10コンフォートデイズ
○9ムーンオブザエース
▲5ハクアイアシスト
△11ゴーオールザウェイ
△7ロトファイター
△1エイシンサフラン
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