
年々じわじわと賞金が上がり、今年ついに1着1000万円となったこのレース。南関東から大挙5頭が参戦してきた。
オメガレインボーは重賞勝ちこそないのものの、昨年のフジノウェーブ記念ではアタマ差2着。オグリキャップ記念の僅差3着も、先着された2頭はダートグレードの好走馬だった。休養明けのここ2戦は結果がでていないが、上位馬は南関東のトップレベル。9歳での重賞初勝利も期待できそう。
サヨノグローリーは重賞初制覇となった一昨年7月のプラチナカップ以降、勝ち星がないが、昨年のこのレースが2着で、前走浦和・ゴールドカップでも差のない3着。今回は鞍上岡部誠騎手ということでも期待は大きい。
アウストロは下級条件から順調に勝ち上がり、重賞初挑戦となったゴールドカップでは、上記◎◯のほか人気のスマイルウィもしりぞけての勝利。秋元耕成騎手にとっては南関東重賞初制覇となった。舞台を名古屋に移して、その能力を再び発揮できるかどうか。
地元期待は笠松で重賞3勝のセイルオンセイラー。前走名古屋記念2着は、地元名古屋で初めての好走。果たして今回あらためて地元名古屋コースの適性と、相手強化で能力が試される一戦。
ボンディマンシュも南関東の重賞で上位の実績なら入着を狙える。
ベストリーガードは南関東のオープンでは結果を残せなかったが、名古屋移籍後、ベイスプリント制覇を含め2戦目から3連勝と調子を上げてきた。
昨年8番人気でこのレースを制したメルトは、前走でも名古屋記念を制したが、今回はいかにも相手が強い。
◎11オメガレインボー
◯2サヨノグローリー
▲10アウストロ
△6セイルオンセイラー
△12ボンディマンシュ
△8ベストリーガード
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北海道、船橋、大井、高知、佐賀から重賞実績馬が参戦し、高いレベルで大混戦といえそうなメンバー。
ホッカイドウ競馬のスプリントチャンピオン、スペシャルエックスが年末の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIで4着好走から再度の兵庫遠征。姫路競馬場は初めてだが、園田には過去4回と輸送は慣れたもの。1400メートルは5戦して勝ち星はないが、とはいえそのうち3戦がダートグレードで、地方重賞の2戦も楠賞、オグリキャップ記念と、全国から強豪が集う重賞。グレードでの上位実績もあり経験値が高い。
園田チャレンジカップで人馬とも重賞初制覇となった高知のイモータルスモークで、手綱は引き続き大山龍太郎騎手。兵庫ゴールドカップではエコロクラージュにクビ差、笠松グランプリでも北海道のストリームにクビ差と惜しいレースが続いたが、佐賀のゴールドスプリントでは見せ場をつくれず7着。10番枠ながら内を進んで馬場の重いところに閉じ込められ苦しい競馬になった。能力上位は間違いない。
大井のロードグラディオは、中央からの移籍初戦こそ8着だったが、その後は10戦5勝、2着4回、3着1回と、南関東の短距離オープンで常に僅差で上位争い。明けて9歳、半年ぶりの実戦で引き続きその能力を発揮できるかどうか。
兵庫ゴールドカップを制したエコロクラージュは、兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIはさすがに相手関係が厳しく7着。地元で地方馬同士ならあらためて上位を狙える。
中央2勝クラスから転入して園田で5連勝のスマートセプターは重賞初挑戦でどこまで。
船橋のカジノフォンテンは前走佐賀遠征で約3年半ぶりの勝利。短距離に活路を見出したが、今回は相手強化の一戦。
中央オープンから転入初戦となるオールパルフェは、大きな着順が続いていたが、それでも勝ち馬との差は1秒前後。昨年5月以来の実戦と初ダートがどうか。
そのほか、サイレンスタイム、ダイリンウルフ、スマイルサルファーらは印が回らなかったが、馬券圏内があっても驚けない。
◎5スペシャルエックス
◯11イモータルスモーク
▲6ロードグラディオ
△9エコロクラージュ
△1スマートセプター
△12カジノフォンテン
△10オールパルフェ
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実績最上位はハクアイアシスト。ネクストスター佐賀は6着に敗れたものの、その後は3戦2勝。フォーマルハウト賞は3着だったものの、先着された2頭は今回登録のみで回避。何より今回のメンバーでは中距離で実績のある馬が少ないなかで、1750メートル戦で2戦2勝という経験は大きい。
ハクアイアシストが勝った佐賀若駒賞は、縦長の展開からのロングスパートで、直線先頭に立っていたムーンオブザエースを差し切ったが、プレミアムカインドはさらに後方からハクアイアシストを追ってきてとらえきれず3着。それでも3コーナーあたりからの追い脚はハクアイアシストに劣るものではなく、実際上り3ハロンも39秒9で同じ。クビ+2馬身差は位置取りの差だったとも考えられる。ゆえに逆転の可能性もあり。
唯一の遠征馬が高知のアイベット。ここ2戦は勝ち馬から差をつけられたが、3着だった潮菊特別の勝ち馬リケアカプチーノは、その後ネクストスター高知で2着、満天星特別を勝った。ネクストスター高知は10着惨敗だが、勝ったドライブアウェイは古馬重賞なみの勝ちタイム。それゆえ実力比較が難しい。ただ高知の馬は自場で重賞実績がなくても、佐賀遠征であっと言わせることはこれまで何度もあった。昨年の勝ち馬グラインドアウトもネクストスター高知では10着だった。軽視はできない。
アニーブレイクは、前走900メートルのウインタースター賞を快勝。スタートから3頭が前で競り合いとなって、直線で振り切った。中央時代を含めて中距離の経験はないものの、上記有力馬に逃げ馬がいないだけに、スローペースで折り合って直線だけの勝負になれば可能性はありそう。
◎4ハクアイアシスト
◯6プレミアムカインド
▲3アイベット
△7アニーブレイク
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実績最上位はサクラヒメだが、過去のヒロインズカップでは、一昨年が1番人気820kgで5着、昨年も1番人気810kgで3着。ともにトップハンデで、勝った馬より40kg重かった。その勝ち馬は、ともにA1で勝ち負けをしていた実績。今回、それに該当しそうなのは30kg差ではあるがスイ。昨年5月のカーネーションカップは、サクラヒメと20kg差で2着。そこから重量差が広がったなら、逆転可能と見る。
もちろんサクラヒメのあっさりがあっても驚けないが、アローリキヒメはここ2戦に目をつぶればA1特別で好走があっての30kg差。前哨戦のレディースカップではサクラヒメと10kg差で3着だっただけに、今回は重量差でかなり有利になる。
昨年の勝ち馬がダイヤカツヒメ。前述のとおりサクラヒメより40kg軽い770kgでの勝利。レディースカップではサクラヒメと10kg差で5着に敗れていて、今回も10kg差で800kg。前走A1-1組混合の準重賞を勝っているとはいえ、その重量は楽ではない。
レディースカップでサクラヒメと同重量で2着だったシンエイアロイも重量差がつけば差を詰められそう。
重量差を生かせば、ニシキマリン、ピュアリーナナセまで。
◎7スイ
◯2サクラヒメ
▲8アローリキヒメ
△5ダイヤカツヒメ
△4シンエイアロイ
△1ニシキマリン
△3ピュアリーナナセ
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笠松から遠征のプチプラージュに期待する。北海道所属として出走した金沢シンデレラカップを勝利し、その後、勝ち星がないとはいえ、3着だったジュニアキングは、勝ったミランミランが川崎・鎌倉記念2着馬で、2着コパノエミリアは門別の2歳牝馬重賞で好走していた実力。前走ライデンリーダー記念も4着ではあったが、勝ったページェントはその後、新春ペガサスカップでデビューから4連勝としたカワテンマックスと競り合って2着。ハイレベルなメンバーと戦ってきた経験は大きい。
高知のドライブアウェイは、金の鞍賞でまさかの惨敗。それまで一方的なレースで勝ち続け、ネクストスター高知の勝ちタイムは古馬重賞並み。それゆえ金の鞍賞はスタートで出遅れたとはいえ見せ場もつくれなかったのは意外だった。ネクストスター高知より7秒以上も走破タイムが遅かったので実力を発揮していないのは確かだが、果たして初めての遠征競馬でどうか。
チョッパスニーはデビュー4戦目での初勝利から3連勝。前走で連勝は途切れたが、門別の重賞で2着2回のベラジオドリームにアタマ差2着ならむしろ評価できる。確実に力をつけている。
フセノオーロラはデビュー以来3着以内を外さない善戦を続けてきたが、前走園田ジュニアカップで差のある5着。敗因が距離であれば、1400メートルに戻る今回は見直してみる。
セクシーキャットは、デビュー戦は2着だったが、のちに兵庫ジュベナイルカップを制するラピドフィオーレにハナ差。2戦目を7馬身差で圧勝し、その後も3着以内を外していない。さらなる上積みがあれば上位争いも。
高知でデビュー2戦目で勝利を挙げたイットウショウグウも侮れない。
◎2プチプラージュ
○6ドライブアウェイ
▲5チョッパスニー
△4フセノオーロラ
△9セクシーキャット
△8イットウショウグウ
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