地方馬は名古屋から4頭の遠征があって一応フルゲートにはなったが、地方重賞の勝ち馬はいても近走特別戦でも勝ちきれずという馬がほとんどというメンバー。唯一、アンタンスルフレは昨年秋に北國王冠、東海菊花賞を含め3連勝のときの勢いがあれば中央勢の一角崩しの期待にもなったが、近走の成績ではなんとも厳しい。ゆえに馬券圏内は中央勢の争い。
メイショウフンジンは昨年のこのレースで2着。逃げてケイアイパープルにぴたりとマークされる厳しい展開も、直線ではケイアイパープルを振り切り、最後はウィルソンテソーロに半馬身交わされたもののよく粘った。ただ前走マーキュリーカップJpnIIIでは1番枠で内に包まれ惨敗したように、自分の形に持ち込めないともろいところもある。今回は外目の枠でもあり、ほかに逃げる可能性はダイシンピスケスだけで、よほど2頭で競り合ったりしなければ昨年の雪辱が期待できそう。
ダイシンピスケスは1勝目、2勝目が地方の条件交流で、その後足踏みが続いたが、ここに来てオープンの仁川ステークスまで3連勝と力をつけた。今回はそれ以来7カ月ぶりの実戦がどうかだが、栗東の坂路でしっかり時計を出しており、それなりの仕上がりにはありそう。
JpnII勝ちのあるディクテオンは、1頭だけ他の牡馬より3kg重い57kgを背負うのがどうか。前述2頭が競り合ってハイペースなら末脚勝負のこの馬にチャンスが巡ってくる。
近走いまひとつのテンカハルだが、昨年、日本テレビ盃JpnIIでウシュバテソーロの2着、浦和記念JpnIIでディクテオンの3着があったように、地方の長距離戦は能力を発揮できる舞台。
サンマルパトロールも初勝利が地方の条件交流で、ここに来て2勝クラス、3勝クラスと連勝の勢いでどこまで。
中央5頭は、先行するメイショウフンジン、ダイシンピスケスに、直線末脚勝負のディクテオン、テンカハル、サンマルパトロールと、脚質がはっきり分かれているだけに、ペースや展開がカギを握りそう。
◎9メイショウフンジン
○8ダイシンピスケス
▲7ディクテオン
△2テンカハル
△12サンマルパトロール
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