佐賀デビュー馬限定の2歳重賞。
ポリスヴィークルはデビューから2連勝。デビュー戦はダッシュがつかず3番手からとなったが、直線単独先頭に立っていたサガノオジョウサンをゴール前100メートルだけ脚を使って差し切った。続く前走はスタートからハナをとると、テイエムサガボーイに競りかけられる厳しい展開も、3コーナーで振り切るとそのまま後続を寄せ付けず、サガノオジョウサンに今度は4馬身差。直線では何度かうしろを振り返って脚色を確認する余裕を見せての完勝。レースに慣れてくればまだまだ強くなりそうだ。
ミトノドリームのデビュー戦は直線で後続を突き放し6馬身差。その900メートルの勝ちタイム54秒9は、ポリスヴィークルのデビュー戦よりコンマ1秒遅いだけ。それがゴールでは余裕をもってのタイムということであれば、可能性を感じさせる。ポリスヴィークルがそうだったように、一度使われての成長があれば脅かす場面までありそう。
8月25日の1400メートル戦で1〜3着だったカシノアップビート、エイヨーシンワ、ダブルバースデーは、互いに勝ったり負けたり。ポリスヴィークルを負かすにはもう一段階レベルアップが必要かも。
サガノオジョウサンはデビューから2戦ともポリスヴィークルの2着。前述1400メートル戦の上位馬との連下争い。
◎9ポリスヴィークル
◯2ミトノドリーム
▲7カシノアップビート
△10エイヨーシンワ
△1ダブルバースデー
△4サガノオジョウサン
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コニパはデビュー戦を勝ったのみだが、そのデビュー戦は、4コーナー手前まで引き付けて、直線では軽く追っただけで後続を突き放した。2着に2秒2の大差。勝ちタイムの1分0秒9は、今年盛岡ダート1000メートルで行われた2歳戦では最速のタイム。連戦連勝という馬がいないメンバーということであれば、この馬の可能性に期待してみたい。
唯一、北海道から転入がサンカリプソ。デビュー3戦目の初勝利は、レース中盤から馬群がばらけてやや能力差のあるメンバーではあったが、直線追い出されると後続を突き放して余裕の勝利。デビューから1000メートルのみを使われてきたが、レースぶりから距離延長にも対応できそう。
若鮎賞を6馬身差で圧勝したサウザンドマイルが不在となって、クビ、クビという3頭接戦の2着争いで先着したのがマツリダマスラオで、3着がステイクラッシー。続くJRA認定のフューチャーステップでは、ステイクラッシーが逃げ切った。若鮎賞と同じ盛岡ダート1600メートルで、稍重から良馬場となってもタイムを詰めてきた。さらなる上積みを期待したいところ。
一方のマツリダマスラオは、そのフューチャーステップでは、勝ったステイクラッシーから0秒6差の3着。その差を縮めることができるかどうか。
ポマイカイは若鮎賞では6着だったが、続く盛岡1400メートル戦では不良馬場とはいえ好タイムで僅差の2着。若鮎賞で先着された2頭に対して逆転の可能性もありそう。
◎4コニパ
○9サンカリプソ
▲3ステイクラッシー
△11マツリダマスラオ
△7ポマイカイ
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