ダート競馬の体系整備で12月からこの時期に移行された名古屋グランプリJpnII。同じく4月上旬に移行された川崎記念JpnIから、この名古屋グランプリJpnII、そして6月下旬の帝王賞JpnIという、春の古馬中距離路線の中核を担うレースとなった。
おそらくそのローテーションを辿ると思われるのがノットゥルノ。川崎記念JpnIは3番手を追走したものの見せ場をつくれず6着だったが、これまで一度も3着以内がない左回りはやはり鬼門だったか。ただ右回りでは4勝、2着4回。大井ではジャパンダートダービーJpnIを勝ったほか、東京大賞典GI、JBCクラシックJpnIで2着という実績がある。今回、メンバー中唯一別定58kgを背負うが、佐賀記念JpnIIIでは59kgで圧勝しているだけに問題にはならないだろう。
一方で、昨年12月のこのレースから連覇がかかるのがディクテオン。川崎記念JpnIは4着だったが、メンバー中唯一上り38秒台の自慢の末脚を発揮し、勝ったライトウォーリアにコンマ2秒差まで迫った。前回の名古屋グランプリJpnIIに続いて鞍上となる地元の岡部誠騎手は、いずれも中央馬でこのレース5勝目がかかる。
3番手には補欠から繰り上がって連闘で臨むレッドファーロ。昨年6月には東京2100メートルのスレイプニルステークスで3着、休養を挟んで京都1900メートルのカノープスステークスでも勝ち馬とコンマ2秒差の4着というオープンクラスでの好走があった。今回、当時の鞍上・横山典弘騎手に戻るのは心強い。ただダートでの好走が中京・東京という左回りに集中しているのがどうだろう。
キリンジは地方のダートグレードで2着が3回。とはいえ佐賀記念JpnIIIでは勝ったノットゥルノとは4馬身差で、そのとき4kg差あった斤量が今回2kg差となることでは条件的には厳しくなる。
JRA3勝クラスを勝ったばかりのエクセスリターンは地方初参戦。この馬も後方から末脚勝負というタイプで、地方の小回りコースでそれが発揮できるかどうか。
地方馬では、登録のあったアナザートゥルースやマンダリンヒーローが出ていればある程度期待できたが、揃って回避。中央オープン実績があり、高知移籍初戦のヒロイックテイルが状態上向きなら馬券圏内も。
◎10ノットゥルノ
○4ディクテオン
▲3レッドファーロ
△11キリンジ
△1エクセスリターン
△2ヒロイックテイル
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