昨年まで4月から10月まで約半年をかけて争われていたグランダム・ジャパン古馬シーズンだが、今年から、2月から5月の古馬春シーズン、7月から11月の古馬秋シーズンに分けて行われることになった。その古馬春シーズンに合わせて高知に新設されたのが、牝馬重賞・レジーナディンヴェルノ賞。イタリア語で『冬の女王』という意味だそうだ。兵庫から3頭、船橋、笠松から各1頭が遠征してきた。
船橋のフークエンジェルはデビュー2戦目の2歳時に1勝を挙げたのみだが、牝馬限定の重賞でたびたび好走してきた。昨年3歳時は浦和・桜花賞3着、水沢・留守杯日高賞3着などの成績で、グランダム・ジャパン3歳シーズンは、惜しくも表彰に手が届かず4位だった。それでも秋にはロジータ記念で4着など、南関東の重賞でも上位を争った。そのレースぶりからここでは能力上位。あとは初経験となる高知の深い砂をこなせるかどうか。
昨年ジャパンカップに出走して話題になったのがクリノメガミエース。重賞勝ちは一昨年3歳時に笠松に遠征してのぎふ清流カップがあるのみだが、昨年は佐賀ヴィーナスカップ、兵庫サマークイーン賞でともに3着。年明けにはコウノトリ賞でスマイルミーシャの2着に善戦した。今年から兵庫の牝馬には4月に兵庫女王盃JpnIIIという大きな目標ができただけに、このあたりで重賞タイトルを獲っておきたいところ。
地元勢の期待はミニョンだろうか。大井から転入して当初は大敗が続いたが、その後下級条件から10戦連続で3着以内の好走を見せ、昨年には牝馬シリーズの準重賞・ミラク特別で2着、前走、同ベラトリックス特別で3着と健闘。重賞初挑戦で遠征馬相手にどこまでやれるか。
マルグリッドは昨年、佐賀のル・プランタン賞を制し、地元ののじぎく賞2着、そして関東オークスJpnIIでも5着に好走し、グランダム・ジャパン3歳シーズンの女王となった。ただ前走コウノトリ賞では2着クリノメガミエースからかなり離れて5着だっただけに巻き返しなるかどうか。
コウノトリ賞でマルグリッドに先着、2着クリノメガミエースに3馬身半差の3着だったアイヤナらも上位を狙える存在。
◎5フークエンジェル
◯8クリノメガミエース
▲3ミニョン
△9マルグリッド
△4アイヤナ
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