この世代は牡馬に対して牝馬はやや低調だが、牝馬では単独最多の6勝を挙げるのがスマイルカナ。前走はトップクラス不在のメンバーとはいえ3歳A-1戦で牡馬相手に勝っちきったことは評価できる。牝馬では唯一ナナカマド賞に出走して5着という実績でも頭一つ抜けている。2歳牝馬の特別戦、白菊賞、いちい賞ではともに僅差2着と敗れていたが、今度こそ負けられない一戦だ。
いちい賞でスマイルカナを負かしたのがクリスタルイプセ。とはいえそのときはスマイルカナだけが他馬より5キロ重かった。前走3歳A-1戦ではスマイルカナに僅差の2着で、そのときも5キロ差があった。定量となるここはあらためてナンバー2という存在。
2頭からはやや離れるが、前走3歳A-2戦で僅差2着好走のマルホンマユヒメ。
白菊賞でスマイルカナを負かしたアアモンドミヤビは、その後苦戦が続いていたが、12月に2歳A-3戦を勝って3勝目。1、2着か6着以下かという極端な成績だけに、ここ3走が冴えなくてもあなどれない。
前走3歳A-1戦でスマイルカナの5着だったヤマノヒメ、賞金的にはクリスタルイプセに次ぐ3番手のジェイミユウらも上位に食い込んでくる可能性はある。
◎5スマイルカナ
◯4クリスタルイプセ
▲1マルホンマユヒメ
△3アアモンドミヤビ
△6ヤマノヒメ
△7ジェイミユウ
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一時期調子を落としていたガルボマンボだが、11月の黒潮マイルチャンピオンシップで復活。高知県知事賞では一騎打ちの末、ユメノホノオに半馬身差で屈したが、負けて強しという内容ではあった。そのライバル不在となればこのレース連覇濃厚といえそう。
高知県知事賞で1番人気に支持されたロードブレスは、向正面からユメノホノオと一緒に進出したが、3コーナー過ぎで一杯になって5着。中央オープンから転入しての2連勝は、B級までとはいえ重賞でも通用しそうなパフォーマンスを見せていた。中央時の実績からマイルはやや距離不足かもしれないが、あらためて真価の問われる一戦だ。
グッドヒューマーは、1月の大高坂賞を勝って10歳での重賞制覇。休養からの復帰戦となった昨年6月以降、重賞も含めて距離を問わず常に3着以内に好走。前走出走取消の影響が気になるところだが、底を見せていないだけにあっさりまであるかもしれない。
モダスオペランディも前走黒潮スプリンターズカップ2着で復調気配。
兵庫B級から転入して下級条件から勝ち上がってきたデシジョンは高知での重賞初挑戦でどこまでやれるか。
◎10ガルボマンボ
◯5ロードブレス
▲7グッドヒューマー
△9モダスオペランディ
△8デシジョン
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