ヘッチャラは2歳シーズンから世代重賞にはほとんど皆勤の出走を続け、3着以内を外したのは障害を越えて勢いをなくしてしまったばんえい菊花賞(9着)だけ。しかしながら2着、3着ばかりでなかなか勝ちきれず、ようやく重賞初制覇となったのが、昨年3月、4歳で出走したポプラ賞で、8月にははまなす賞も制した。柏林賞、銀河賞も、ともに勝ったキングフェスタと同重量のトップハンデで2着、3着。障害も確実に越えてくるだけに、勝てずとも連軸としては信頼できる。
重賞では4着が最高という成績のツガルノヒロイモノだが、ここの来ての充実ぶりがすばらしい。昨秋はオープン特別4連勝で、特に12月11日のターコイズ特別では、重量差があったとはいえ、アオノブラック、メジロゴーリキ、インビクタら、帯広記念有力馬を相手にして勝った。前走3着で連勝は止まったが、勝ったのがメムロボブサップで、一般戦のオープンならあまり参考にならない。勢いでは最上位だが、1番枠がどうだろう。日によって馬場状況が変わるので当日になってみないとわからないが、ヤングチャンピオンシップでは1番人気となった1番枠のアヤノダイマオーが前半から流れについていけない感じだった。今の時期に1番枠はリスクがあるので対抗まで。
世代最強のキングフェスタは2歳シーズン、3歳シーズンともに二冠で、4歳シーズンはここまで二冠を制し三冠に王手をかけている。ただ銀河賞のあと、オープン特別やドリームエイジカップでは、ツガルノヒロイモノやヤマカツエースに先着を許しているという近況。大一番で本来の力を発揮できるかどうか。
ヤマカツエースも重賞タイトルは2歳時のヤングチャンピオンシップだけだが、柏林賞3着に、銀河賞2着。さらにドリームエイジカップでも古馬一線級相手に3着と健闘。押し出されて△だが能力差はない。
3歳時にばんえい大賞典、はまなす賞を連勝したクリスタルコルド、ばんえい菊花賞2着があるヤマノコーネルらも連下なら。
◎3ヘッチャラ
○1ツガルノヒロイモノ
▲7キングフェスタ
△8ヤマカツエース
△5クリスタルコルド
△6ヤマノコーネル
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中央オープンで好勝負していた実力で転入してきたアラジンバローズは、佐賀に遠征して鳥栖大賞を制し、名古屋の東海菊花賞では2着に敗れたものの、勝ったアンタンスルフレはその後南関東に移籍して2600メートルの金盃トライアルを制したという長距離での好調馬。前走A1A2特別はゴール前でサンビュートにアタマ差まで迫られたが、それも北海道から転入した古馬トップホース。2キロの斤量差があったことを考えれば着差以上の強さだった。今回トップハンデとはいえ、その前走と同じ58キロなら問題にはならないだろう。
3歳時はまるまる休養がありながら見事復活を遂げたツムタイザン。復帰してからはほとんど勝ち負けという成績を続けて徐々にクラスを上げ、ついに昨夏、摂津盃を制し、2歳時以来のタイトルとなった。ただそのときが55.5キロで、前走園田金盃で惜しくも2着が56キロ。その間格下相手の特別戦を58キロで制しているが、今回57.5キロを背負ってどうだろう。
昨年のこのレースが重賞初制覇で、連覇を狙うのがアキュートガール。その後勝ち星がないとはいえ、園田金盃では勝ったスマイルミーシャに0秒6差、3着ラッキードリームにアタマ差4着ということでは復調気配と見ていいだろう。昨年より2キロ重くなるが、前走園田金盃と同じ54キロで、状態アップなら勝負になる。
エイシンビッグボスは一時期短距離路線で善戦していたが、昨秋久々の1700メートルとなった姫山菊花賞では7番人気ながらラッキードリームに1馬身半差2着。前走園田金盃は4着アキュートガールから離された5着だったが、今回ハンデ55キロなら上位食い込みの可能性も。
六甲盃、摂津盃、姫山菊花賞で掲示板のナムラタタ、中央2勝クラスから転入して2連勝のあとの前走でアラジンバローズの3着だったトリプルスリルらも連下争いなら。
◎11アラジンバローズ
○5ツムタイザン
▲3アキュートガール
△6エイシンビッグボス
△7ナムラタタ
△2トリプルスリル
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