ネクストスターの新設によって、1カ月ほど時期を繰り上げての実施となった九州ジュニアチャンピオン。地元デビュー馬限定という条件は変わらない。
デビューから3連勝のムーンオブザサマーが圧倒的だ。前走デネブ特別はスタートから先頭に立つと、3コーナーから徐々に後続との差を広げ、2着に2秒1の大差。直線でもムチを入れて追われていたのは、今後のことを考えてのことだろう。
素質の高さを感じさせるのが、デビュー戦を逃げ切ったウルトラノホシ。そのデビュー戦は、スタートこそ互角だったが、200メートルほども進んだところであっという間に後続を3馬身ほども引き離した。その後も徐々に差を広げ、直線を向いて軽く気合を入れられたが、直線半ばでは鞍上がうしろを振り返る余裕。900メートルの勝ちタイム55秒6は、ムーンオブザサマーのデビュー戦よりコンマ5秒遅かったが、最後は流すような感じでのゴールだった。すでに距離経験も積んでいるムーンオブザサマーにどこまで迫れるか。
グッドタイミングは2着に5馬身差をつけて直線独走となったデビュー戦のタイムが55秒7。ウルトラノホシとはコンマ1秒差だが、こちらは直線しっかり追われてのものだけに、タイム差以上に能力差はありそう。中央芝に挑戦したフェニックス賞は、佐賀勢では最先着の6着だが、勝ち馬から1秒1差はまずまずの好走。芝のスピード競馬を経験しての上積みがあれば、◎○に迫るシーンがありそう。
リュウノブライダーは、前走アルタイル特別ではムーンオブザサマーの5着だったが、スタートで躓くような感じで出遅れて最後方からとなっただけに見直しは必要。
ヴァイスネリケの前走デネブ特別10着も、スタートで大きく出遅れてのもの。
アルタイル特別でムーンオブザサマーにコンマ5秒差で3着だったトゥールリーも上位争いの一角。
◎3ムーンオブザサマー
○4ウルトラノホシ
▲1グッドタイミング
△2リュウノブライダー
△9ヴァイスネリケ
△5トゥールリー
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