このレース3連覇のかかるハクサンアマゾネスに待ったをかける馬が果たしているのかどうか。ハクサンアマゾネスは今シーズン初戦の桜暦特別で2着に敗れたが、勝ったオヌシナニモノは短距離路線へ。今シーズン、中央3勝クラスから転入してきたソーラーフレア、同2勝クラスから転入してきたガムランがライバルとなりそうだが、前者は金沢競馬移転50周年記念で、後者は金沢スプリングカップでそれぞれハクサンアマゾネスに完敗。ということでは、やはりハクサンアマゾネスの軸は堅そう。
そして5月23日の薫風特別では、逃げて直線でも先頭のソーラーフレアをガムランが差し切った。ただ、ソーラーフレアは転入初戦に1900メートルのスプリング特別で8馬身差圧勝があっただけにソーラーフレアを上にとった。中央の3勝クラスではダート短距離を使われていたが、今回さらなる距離延長でどうだろう。その薫風特別では、2着ソーラーフレアから3着馬には8馬身差がつけていただけに、やはりこの2頭が対抗格といえそう。
中央オープンから転入してきたトランスナショナルは、前走利家盃ではハクサンアマゾネスに7馬身差をつけられての2着。中央時代は4勝のうち3勝がダート1800メートルだけに、この距離はよさそう。
2020年に2600メートルの北國王冠を制したのがスギノグローアップ。今シーズンはB1級に降級されてのスタートとなったが、2着のあと2連勝と調子を上げているだけに上位食い込みの可能性も。
◎7ハクサンアマゾネス
○8ソーラーフレア
▲10ガムラン
△11トランスナショナル
△9スギノグローアップ
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開催日程との兼ね合いで、盛岡開催では1000メートル、水沢開催では850メートルでの争いとなるこのレースだが、キラットダイヤは水沢開催となった一昨年、昨年と連覇。しかも岩手では、JBCスプリントを別とすれば、1200メートル以下では7戦全勝と圧倒的なスピードを見せている。前走船橋1200メートルのA2B1戦では4着に沈んだが、前半馬に持っていかれるような感じで飛ばし過ぎて直線脚が上がってしまった。盛岡コースでは1200メートルでも圧勝しているが、やはり能力を発揮するのは1000メートル以下。水沢850メートルなら3連覇濃厚といえそう。
カタナは中央オープンから名古屋を経由して転入し、水沢850メートルのスプリント特別/ハヤブサ特別で3戦3勝。今回キラットダイヤとは、水沢850メートル無敗同士での対戦となる。が、勝ちタイムを比較すると、カタナは良50秒6、稍重50秒3、不良50秒2に対して、キラットダイヤは良50秒0、稍重49秒6ということでは、やはりキラットダイヤに分がありそう。カタナにとっては岩手での重賞初挑戦でどこまで迫れるか。
エイシントゥランは前走再転入初戦の盛岡・スプリント特別が5着で、岩手では盛岡コースのみの経験。これまで3勝が、2歳時に門別1000メートルで2勝と、3歳時に園田820メートルで1勝。水沢850メートルという舞台なら期待できそう。
カッチャオは昨年のこのレースでは差のある6着だったが、水沢850メートルでは5勝を挙げており、2走前に盛岡1000メートルのオープン・ハヤテ特別を逃げ切っているだけに、8歳ではあるが昨年より充実と見てよさそう。
トーセンキャロルは昨年、1800メートルのひまわり賞、2000メートルのOROオータムティアラを連勝。とはいえ前走盛岡1000メートルのスプリント特別で、2着カタナに0秒3差の4着と好走。水沢850メートルは初挑戦となるが、短距離で新たな可能性を示すかどうか。
◎4キラットダイヤ
○8カタナ
▲6エイシントゥラン
△5カッチャオ
△9トーセンキャロル
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