10月9日の有明海特別、10月30日の佐賀オータムスプリントで勝ち星を分け合ったスパーダ、タガノキトピロに、大井から再転入初戦の筑後川特別を楽勝したダイリンウルフと、3頭甲乙つけがたい争いとなりそう。
タガノキトピロは2020年秋に中央1勝クラスから転入し、佐賀では18戦14勝。3着以内を外したのは昨年の吉野ヶ里記念(7着)だけ。ここ2走、向正面で位置取りを上げていくときの手応えが抜群で、特に有明海特別では馬が行きたがるのを田中純騎手がなんとか抑えてというレースぶり。安定して能力を発揮し崩れることがないが、スタートに不安があり、前走2着はスタートで後方に置かれてしまったぶんもあった。普通に走れば能力最上位。
スパーダは中央オープンから大井を経由して転入し、5戦3勝、2・3着各1回。前走佐賀オータムスプリントは直線タガノキトピロとの一騎打ちで競り落とした。◎との勝ち負けは展開ひとつ。
ダイリンウルフは大井から再転入初戦だった前走が、抜群の手応えのまま3〜4コーナーを大事に外を回して直線後続を振り切った。大井ではB2クラスまでだったが、確実に力をつけて戻ってきた。
ミスカゴシマは、一昨年、昨年と吉野ヶ里記念連覇があるように、古馬になってからは1400メートルの舞台で高い能力を発揮してきた。ただここ3戦が案外の結果だけに、調子を戻しているかどうか。
サンドスピーダーは、前走筑後川特別ではゲート内膠着したかというほど出遅れたが、4コーナーからはダイリンウルフを追うように伸びて2着を確保。連下争いなら。
キタカラキタムスメはムラのある成績だが、今年の吉野ヶ里記念で2着があったように、得意のこの距離なら穴として狙うのもおもしろそう。
◎3タガノキトピロ
○2スパーダ
▲1ダイリンウルフ
△10ミスカゴシマ
△5サンドスピーダー
△8キタカラキタムスメ
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定量戦ゆえ格付け上位馬が当然有力となり、過去5年の成績を見ると、1〜3番人気馬のうち2頭が馬券にからんだのが4回と、まずは上位人気馬が中心。ただ毎年1頭は5番人気の以下も馬券にからんでおり、ヒモ荒れも考えておきたい。
今回のメンバーで格付け最上位はピュアリーナナセ。B2特別を勝って、メンバー中唯一B1格付けでの出走。黒ユリ賞を制し、ばんえい大賞典でも3着と、重賞実績でも最上位。ただ能力的に抜けているというほどでもなく、10コースということもあり、あくまでも連軸。
相手筆頭はサツキヤッテマレ。黒ユリ賞3着に、イレネー記念では牝馬最先着の5着という重賞実績。夏以降、着実に入着を重ねてB4からB3へとクラスを上げてきた。
ピュアリーナナセが勝ったB2特別のサロマ湖特別は3歳牝馬が3着まで独占し、2着シンエイアロイ、3着ニシキマリンは、ここでも上位争いが期待できる。
ホクセイサクランボは、B3クラス3連勝でB2昇級戦となった前述サロマ湖特別は8着だったが、障害次第の面があり、すんなり越えられれば上位を狙える。
ダイヤカツヒメはB3昇級初戦の前走が5着だったが、黒ユリ賞で2着の実績があり、人気がなければ穴としての魅力あり。
◎10ピュアリーナナセ
○3サツキヤッテマレ
▲5シンエイアロイ
△7ニシキマリン
△4ホクセイサクランボ
△2ダイヤカツヒメ
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