姫山菊花賞は、好ダッシュから逃げたタガノウィリアムが直線を向いても先頭で、人気のジンギはこれをとらえきれなかったばかりか、転入2戦目のラッキードリームにまとめて差し切られてしまった。前もうしろも気にしながらという展開で、タガノウィリアムの淀みのないペースに惑わされたかもしれない。ジンギにとっては、2020年の姫山菊花賞でエイシンニシパの2着に負けて以来、じつに2年ぶりに兵庫所属馬に先着を許した。今回はあらためて兵庫の古馬中距離ナンバーワンをアピールしたいところ。
姫山菊花賞を制したラッキードリームは、ジンギ、シェダルに続く3番人気で、それほど警戒されることもなく、下原理騎手も気楽な立場で臨めたかもしれない。今度はライバルからある程度マークされる立場になってどんなレースを見せるか。
タガノウィリアムは、2走前の摂津盃ではスタートでダッシュがつかず、後方からとなって見せ場なく最下位。やはりこの馬は快足を飛ばして逃げるしかなく、前走姫山菊花賞以上に他馬のマークは厳しくなるかもしれない。
スマイルサルファーは佐賀に遠征した鳥栖大賞こそ前をとらえきれず3着だったが、地元に戻っての前走は見事に逃げ切り。今回のメンバーでは好位に控えてという展開になりそうで、前が競り合ったときに勝機をつかめるか。
エイシンニシパは、得意の佐賀・はがくれ大賞典を今年も勝って4勝目。その後、地元に戻っての兵庫大賞典はジンギの3着で、前走A1A2特別は、勝ったスマイルサルファーに3馬身差をつけられての2着。今回は年明けの新春賞5連覇、6勝目に向けて格好をつけておきたい一戦。
◎8ジンギ
○6ラッキードリーム
▲4タガノウィリアム
△5スマイルサルファー
△3エイシンニシパ
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