
この時期の2歳馬の全国交流レースには北海道からの遠征が目立ち、このレースも過去10年で北海道からの遠征馬が5勝。しかし今年は北海道からの遠征がなく8頭立て。同じく毎年北海道勢の活躍が目立つ川崎のローレル賞(11月8日)でも登録のあった北海道所属馬がすべて回避となり、今年遠征が少ないのは何か理由があるのだろうか。
そういうわけで北海道勢不在というメンバーなら、中心は大井から遠征のボヌールバローズ。デビュー戦を逃げ切り、1番人気に支持された2戦目の特別戦では、4コーナーを好位で回って、さあ、ここからというところで伸びなかった。遠征競馬で巻き返したいところ。父は産駒がダートで大活躍のヘニーヒューズ、母の父ディープインパクトという血統的にも期待だ。
相手には兵庫のアドワン。5番人気ながら制した園田プリンセスカップでは母カクシアジとの母仔制覇となり、このレースにも同じく母仔制覇がかかる(当時はプリンセス特別)。母は北海道からの遠征だったが、アドワンは兵庫から同じ路線を歩む。
北海道からの遠征馬はいないものの、イグアスワークは北海道デビューで名古屋に移籍。初戦を快勝したあとの前走2歳1組の特別戦は惜しくも2着だったが、あらためて能力が試されるところ。
地元勢では目下3連勝で準重賞・秋風ジュニアを制したマイロマンスが相手強化でどんなレースを見せるか。
◎6ボヌールバローズ
○4アドワン
▲1イグアスワーク
△5マイロマンス
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西日本ダービーを制して無敵の快進撃を続ける3歳牝馬スーパーバンタムが、いよいよハクサンアマゾネスと直接対決となる。
が、ハクサンアマゾネスは一昨年第1回のこのレースを制して以降、連対を外したのはいずれもダートグレードで、金沢で地方馬同士の敗戦は2着2回だけ。今年5歳で、すでに重賞は13勝。スーパーバンタムにとって古馬初対戦が金沢の現役不動のチャンピオンでは、さすがに壁が高そう。
とはいえスーパーバンタムも初遠征となった西日本ダービーを制して重賞5連勝で、2歳年末から目下8連勝中と底を見せていない。女王ハクサンアマゾネスに対してどんなレースを見せるか。
そのハクサンアマゾネスに昨年5月の徽軫賞で土をつけたのがネオアマゾネス。ハナをとって4コーナー手前ではハクサンアマゾネスに迫られたが、直線で振り切って3馬身差の完勝だった。前走A1特別は4着だったが、そのときの勝ち馬ファストフラッシュも今年4月の金沢スプリングカップでハクサンアマゾネスを負かしたことのある馬。1500メートルは徽軫賞を連覇している舞台で、展開ひとつでチャンスはある。
笠松から参戦のビルボードクィーンは僅差での好走続き。昨年秋の加賀友禅賞(5着)以来の重賞挑戦でどこまでやれるか。
名古屋から遠征のダイセンハッピー、佐賀から転入2戦目のアイメイドイットらも上位食い込みを狙えそう。
◎9ハクサンアマゾネス
○11スーパーバンタム
▲7ネオアマゾネス
△5ビルボードクィーン
△6ダイセンハッピー
△8アイメイドイット
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