
昨年度まで名古屋では冬期にマイル争覇という重賞が行われていたが、新競馬場にはマイルのコース設定がなく、名称変更とともに開催時期も変更となった。回次はマイル争覇から引き継がれての第28回。ちなみに、トリトンといえば回転寿司のイメージだが、元はギリシア神話に出てくる海神らしい。
シーアフェアリーはここ3戦は1400メートル戦を使われているが、昨年は園田1700メートルの兵庫サマークイーン賞、兵庫クイーンカップを勝利。獲得したタイトルが牝馬重賞だけなのが気になるところだが、2走前の浦和・しらさぎ賞が南関東の強敵相手、前走佐賀ヴィーナスカップも1、2着が南関東の重賞級の馬なら仕方ない。牡馬相手でもこのメンバーなら地元初タイトルに期待する。ちなみに、シーアフェアリーの「シー」は海ではなく、See a Fairyで「妖精を見る」という意味らしい。
大井からの転入初戦となるのがマイネルティプトン。デビューした中央時代からダート1600~1800メートルを中心に使われて、近走は大井のB2特別でやや頭打ちという成績だが、それでも掲示板内で勝ち馬からは1秒以内の差。初コースをこなせれば勝負になる。
重賞で3戦続けて2着という、なんともはがゆい成績のウインユニファイド。その3戦での勝ち馬が今回は不在というメンバーなら、10歳での重賞初制覇もおおいにありそう。
湾岸スターカップでウインユニファイドに次ぐ3着だったクインザヒーロー、2020年の東海ゴールドカップを制した実績のウインハイラントらも上位争いの可能性は十分ありそう。
◎11シーアフェアリー
○3マイネルティプトン
▲10ウインユニファイド
△9クインザヒーロー
△4ウインハイラント
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ダノングッドはここ2戦が期待にこたえられていないが、2走前の東海桜花賞は出遅れ、前走福永洋一記念は、勝ったララメダイユドールが圧倒的に強かった。と、敗因ははっきりしている。なにより3走前の黒船賞JpnIIIでは4コーナーで内をうまく立ち回っての3着は見事だった。10歳でも衰えはなく、連覇は可能と見る。
相手筆頭は、船橋から兵庫に戻ってきた(ただし以前と厩舎は違う)メイプルグレイト。昨年の兵庫ゴールドカップでは、南関東の短距離路線でもトップクラスのコパノフィーリングの2着。船橋1200メートルのA2特別勝ちもあり、兵庫に戻っての初戦となった前走では、初めての820メートル戦で他馬より4キロ以上重い58キロを背負って直線での競り合いから抜け出した。その時の勝ちタムが49秒7で、ここを勝ち切るにはもう少しタイムを縮める必要があるが、前走はやや格下相手でもあり、前走以上の時計にも対応はできそう。
昨年のこのレース3着だったダノンジャスティスが、同厩舎のダノングッドとともに再度の挑戦。その昨年が、勝ったダノングッドから6馬身+クビという差だっただけに、その差をどこまで詰められるか。
スマートメイスは12戦連続3着以内という成績で、B2級からクラスを上げてきた。ここ8戦は1230メートル戦を使われており、今回は重賞初挑戦で初めての820メートル戦でもそのレースぶりには注目だ。
休養を挟んで1年以上勝ち星から遠ざかっているワシヅカミだが、内目の3番枠に入っただけにハナを主張してこのメンバーでどこまで粘れるか。
◎6ダノングッド
○11メイプルグレイト
▲10ダノンジャスティス
△9スマートメイス
△3ワシヅカミ
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