A級の900メートル戦で3戦2勝、2着1回と実績を残しているのがロトヴィグラス。2着に負けた昨年11月の筑後川特別も、3/4馬身差で先着されたのは、一昨年、昨年とこのレース連覇を果たしているドラゴンゲートだった。重賞タイトルはまだないものの、今年1月、1300メートルの新設重賞ゴールドスプリントでは、ミスカゴシマに先着しての2着で、勝ったのが当時快進撃を続けていた高知のダノングッドなら評価を落とすことにはならない。前述ドラゴンゲートが引退したとあっては、佐賀ワンターンの王位継承はこの馬だろう。
ペガッソは距離経験こそないものの、B級からA級の準重賞まで目下3連勝と、ここに来て調子を上げてきた。高知から昨夏転入後は足踏みが続いたが、ここに来て高知のA級でも上位争いをしていた実力をようやく発揮しはじめてきた。金山昇馬騎手には重賞初勝利のチャンスもありそう。
キタカラキタムスメもA級の900メートル戦で2戦して1着と2着。3月の佐賀スプリングダッシュではロトヴィグラスに2馬身半差の2着。佐賀1300メートルでは4戦4勝という成績だけに、やはり距離は短いほうがいいのだろう。前走佐賀ヴィーナスカップは10着だったが、遠征勢が強力だっただけに参考外。好調持続といえそう。
高知A級から転入後9戦4勝でA級でも勝ち星のあるブルベアパンサー、同じく高知から転入して2戦目となった前走で強い勝ち方を見せたアイメイドイットらも上位食い込みの可能性は十分。
◎8ロトヴィグラス
○3ペガッソ
▲4キタカラキタムスメ
△2ブルベアパンサー
△7アイメイドイット
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一昨年盛岡1000メートルの舞台でこのレースを制したコンサートドーレに、今回と同じ水沢850メートルで昨年このレースを勝ったキラットダイヤ。同厩舎・同馬主の2頭が揃って出走してきた。
超短距離戦の適性を考えると、キラットダイヤの連覇濃厚に思える。中央時代の成績を見ても1000メートル戦はすべて3着以内で、1200メートル以上になると二桁着順という極端な成績だった。岩手転入初戦の1400メートル戦では3着に負けたが、2戦目となった昨年のこのレースを勝利。その後は盛岡1200メートルの重賞でも圧倒的なスピードで3連勝と距離への融通を見せた。今季初戦となった1400メートルの栗駒賞でもハナ差2着と好走し、叩き2戦目での狙いはやはりここだろう。
昨年のこのレースでキラットダイヤの3着だったコンサートドーレだが、決して水沢850メートル戦がダメというわけではない。それどころか負けたのは昨年のこのレースだけで、ほかに4勝を挙げている。ただ昨年のレースぶりを見ると、スタート後の二の脚の速さの差は歴然。それでも最後まで食い下がっていただけに、仮に捨て身の覚悟でキラットダイヤを負かしに行くような馬がいればコンサートドーレにも出番もありそうだが、そのような馬は見当たらない。
昨年まで水沢850メートルでは勝ち星がなかったカッチャオだが、冬休み明け後はこの距離のみを6戦して4勝、2着1回。最速の勝ちタイムが50秒9で、◎○が50秒台前半で走っていることを考えると、2頭の間に割って入るまではどうだろう。
5月10日の850メートル戦でコンサートドーレの3着だったアークオブメジャー、南関東で800〜900メートルを使われ転入初戦となるケイティディライトらも連下争い。
◎3キラットダイヤ
○4コンサートドーレ
▲8カッチャオ
△6アークオブメジャー
△9ケイティディライト
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