吉野ヶ里記念でまさかの着外となったノーフィアーの評価がカギとなる。それ以前の能力を発揮できれば実力断然は間違いないが、夏は暑さがこたえたらしく、3カ月ぶりの実戦ということでは不安があり、やはり本命とするのは難しい。
ここは大井B級から転入して7戦連続連対というチェキラに期待してみる。たしかに今回は格上挑戦の重賞初挑戦だが、ここ2戦の1400メートル戦が良馬場で1分29秒台というのは優秀。しかも逃げて他馬に厳しくマークされながらも粘り込むレースぶりも評価できる。どれかに負けるにしても差をつけられることはないと思う。
ハッピーハッピーは、中央馬相手のサマーチャンピオンを度外視すれば、6月以降の近4走で3着以内と好走。しかも吉野ヶ里記念は昨年が2着で今年が3着。地元同士の重賞なら安定して上位が期待できる。
ここのところ急に気温が下がり、ノーフィアーは体調万全とはいわないまでも、八割程度戻っていれば再び圧勝という可能性もありそうだが、さてどうだろう。
このレース連覇がかかるのがフォークローバー。ただ今年7月に復帰して以降の成績がいまひとつ。前走周防灘特別でハッピーハッピーに先着する2着で復調と見るかどうか。
昨年霧島賞を制して、今年春に転入したテイエムノサッタだが、A級特別では入着が精一杯。前走2着も900メートル戦では評価は難しい。連下争いにからめるかどうか。
◎5チェキラ
○4ハッピーハッピー
▲9ノーフィアー
△10フォークローバー
△3テイエムノサッタ
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ひまわり賞を圧勝したゴールデンヒーラーは、それを含めて重賞5勝は断然の成績。しかも牡馬相手のやまびこ賞を勝ち、不来方賞でも2着。再び牝馬同士の対戦なら負けられないところ。
ひまわり賞は、ゴールデンヒーラーから10馬身差の2着がホワイトブライドで、さらに10馬身離れての3着にファイントリック。その序列は動かせそうもなく、その間に入ってくるのが、移籍を繰り返して各地の重賞を転戦しているビルボードクィーンとベニスビーチ。
石川ダービーでは強風にあおられて惜しくも2着だったビルボードクィーンは、その後の着順はよくないが、2走前は園田の古馬B1特別で、前走は着順こそ6着だが牡馬相手に勝ち馬から4馬身半ほどの差ならむしろ好走といえる。馬券では1着という可能性も考えたい。
ホワイトブライドはひまわり賞のあとのイーハトーブマイルが、その後不来方賞を圧勝するマツリダスティールの2着で、前走古馬A三組特別完勝なら、ひまわり賞のときより力をつけているといえそう。
ベニスビーチは、あやめ賞でゴールデンヒーラーの2着があり、金沢のMRO金賞では、菊水賞(園田)を勝ったシェナキングにクビ差2着。そしてサラブレッド大賞典を制した。ダービーグランプリ(10着)度外視ならここでも上位争い。
ひまわり賞3着だったファイントリックも、前走古馬A二組特別で接戦の3着なら上昇期待だ。
◎8ゴールデンヒーラー
○6ビルボードクィーン
▲4ホワイトブライド
△5ベニスビーチ
△1ファイントリック
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