他地区からの遠征馬4頭はいずれも中距離で実績を残してきた馬たち。中でも佐賀のトゥルスウィーは北海道から移籍後8戦7勝で、3着に負けたのは1400メートルの飛燕賞だけ。2000メートルの九州ダービー栄城賞は、2番手から3コーナー過ぎで前をとらえると、直線は後続を寄せ付けないまま圧巻のレースだった。山口勲騎手には、2018年スーパージェット以来の佐賀所属馬による高知優駿制覇がかかる。
園田・のじぎく賞で直線抜け出し3馬身差で完勝となったのがクレモナ。パールプレミアが掛かりぎみに緩みのないペースで逃げ、それを勝負どころでみずからとらえに行って競り落としたレースぶりは評価できる。父クラグオーは父系で4代続く内国産の貴重な血統ということでも、このレースだけでなく今後の活躍を期待したいところ。
金沢のビルボードクィーンは、中央1勝クラスのダート1800メートル戦でも好走していた実力で、石川ダービーでは3番手以下を大きく離してのアイバンホーとの一騎打ちに敗れたが、レース直前から襲来した雨と強風に直線であおられてのクビ差。この馬もスタミナ勝負で能力を発揮する。
地元高知の期待は、目下4連勝で黒潮皐月賞に続く二冠がかかるハルノインパクト。距離延長がどうかと言われ、前走初めての1800メートル戦を勝ったとはいえ、人気薄の逃げ馬が2着に粘るスローペースでのもの。中距離での実績がある遠征馬相手では楽なレースにはならないと見て連下候補まで。
ブラックマンバは前がやりあって末脚勝負になっての期待だが、これといった逃げ馬がいないメンバーでその展開が期待できるかどうか。ただ遠征有力馬が互いを意識して早仕掛けになればそういう展開を望めなくもない。
◎12トゥルスウィー
○2クレモナ
▲7ビルボードクィーン
△1ハルノインパクト
△11ブラックマンバ
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昨シーズン後半は負担重量にも苦しめられ不振が続いたミノルシャープだが、ここ2戦のレースぶりは復調といっていい。昨シーズン快進撃が始まったのがこの北斗賞で、今年もここからの復活を期待したい。
復調といえばもう1頭、アアモンドグンシン。休み明けだった昨年のドリームエイジカップでは、あと数センチでゴールというところで座り込んでしまい競走中止。続くオープン2組も最下位となってどうなるかと思ったが、その後は格下相手に2連勝でシーズンを締めくくった。そして前走大雪賞が今シーズン4戦目での初勝利。このメンバーでも増量なしの770キロなら勝負になる。
ばんえい十勝オッズパーク杯2着のあとも連対を続けているメムロボブサップは、アオノブラックとともに、5歳ながらもはや古馬戦線の中心的存在。古馬一線級の重賞でプラス10キロを課されてどうか。ちなみにプラス20キロでトップハンデ790キロのアオノブラックは見送った。
今季4連勝で一気に台頭してきたのがウンカイタイショウ。古馬重賞はこれが初挑戦だが、その勢いは侮れない。
センゴクエースは、この重量では若馬に先に行かれてしまうと勝負にならないが、タイミング次第ではあっさりというパターンも。
◎1ミノルシャープ
○6アアモンドグンシン
▲2メムロボブサップ
△8ウンカイタイショウ
△10センゴクエース
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冬休み明け初戦がいまいちでシアンモア記念では人気を落としたエンパイアペガサスだったが、直線では人気2頭と追い比べとなって、ヒガシウィルウィンにはクビ差及ばなかったものの、チャイヤプーンに1馬身3/4差をつけて2着を確保した。今回、ひと叩きされての上昇に加え、距離延長の2000メートルなら中心視できる。
ヒガシウィルウィンは今季初戦の赤松杯こそ5着だったが、シアンモア記念ではあらためて勝負強さを見せた。ただベストはやはり1600メートルと思われ、エンパイアペガサスの2着だった桐花賞以来、2度めの水沢2000メートルがどうか。
チャイヤプーンは、シアンモア記念の直線3頭の追い比べでは内に刺さるクセを見せたぶん遅れをとって3着。それでも前走あすなろ賞では、逃げたパンプキンズとの追い比べをアタマ差で制した。岩手ダービーダイヤモンドカップ、ダービーグランプリを制した相性のいい水沢2000メートルの舞台に期待だ。
パンプキンズは大外枠でもおそらく単騎逃げが叶いそうで、マイペースで逃げてどこまで粘れるか。
◎3エンパイアペガサス
○6ヒガシウィルウィン
▲4チャイヤプーン
△9パンプキンズ
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