29日付けのコラムで、このレースの登録馬の平均年齢が6.1歳と書いたが、登録馬の中で最年長9歳のセンゴクエースが回避。7歳のゴールデンフウジンが繰り上がって出走馬の平均年齢は5.9歳とさらに若くなった。今年15回目のばんえい十勝オッズパーク杯だが、第1回から必ず9歳以上の馬が出走していて、出走馬の最年長が7歳というメンバー構成は初めて。そのことだけを見ても、今シーズン、ばんえいの古馬戦線が一気に世代交代したことがわかる。
そうしたメンバーで期待したいのは、今後のばんえい古馬戦線の中心的存在となるであろう5歳2強の1頭、メムロボブサップ。今季初戦の前走スプリングカップでは差のある4着だったが、同期のライバル・アオノブラックと並んで先行したものの、第2障害でアオノブラックに先を越されてしまった。負けたのは障害で詰まったぶんだけ。シーズン初戦の仕上がり途上で今回は調子を上げてくるはず。
そして相手はアオノブラック。前走スプリングカップは、障害をひと腰先頭で越え、後続を寄せ付けないままの圧勝だった。4歳シーズンの三冠ではメムロボブサップを負かすことができなかったが、ドリームエイジカップ、チャンピオンカップ、ポプラ賞を制した。障害のタイミング次第では、ここもあっさりという場面は考えられる。若い5歳馬の勢いに期待したい。
メジロゴーリキは、昨シーズンわずか2勝だが、そのうちのひとつが北見記念のタイトル。そのほか帯広記念2着もあった。2019年シーズンからの成績を見ても、年を重ねて高重量戦専用タイプになったと思われる。個人的に期待していたばんえい記念は雨の軽馬場になってしまったのがまったく残念だった。そういうタイプだけに、今季初戦のスプリングカップは680キロという重量で2着には驚いた。この重量でもあっと言わせる場面があるかもしれない。
ミノルシャープは昨シーズン前半に重賞3連勝と古馬戦線で一気に台頭。しかし後半は重量を課されたこともあって着外が続いた。今季初戦のスプリングカップ3着は復調を感じさせる内容。今シーズンも注目の存在となりそうだ。
昨シーズン、重賞への出走はなかったマツカゼウンカイだが、オープン特別で5勝を挙げた。重賞戦線でも上位に食い込んでくるかもしれない。
◎9メムロボブサップ
○4アオノブラック
▲5メジロゴーリキ
△1ミノルシャープ
△10マツカゼウンカイ
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