中央未勝利から移籍して5連勝で道営スプリントを制したジャスパーシャインは、3歳ながら一気にホッカイドウ競馬の短距離チャンピオンに上り詰めた。その道営スプリントは、スタートでダッシュがつかず離れた最後方からの追走となったが、3〜4コーナー中間でようやく集団のうしろにつけると、直線豪快に伸びて並ぶ間もなく差し切った。そのレースぶりからはまだまだ能力の底を見せていないと考えられる。ただ北海道スプリントカップJpnIIIを制したメイショウアイアンがJBCスプリントJpnI遠征で不在だったため、今回、笠松の地で初対決となる。中央ではダート・芝で中距離を経験しているが、北海道移籍後は1200メートルのみを使われてきただけに、コーナーを4つ回る1400メートルへの対応がカギになりそう。ただタイムの速い笠松のダートは合いそう。
中央芝のオープンから名古屋に移籍したメイソンジュニアは、その初戦となった笠松の東海クラウンでは、後方からレースを進めると、3コーナー過ぎで楽な手応えのまま先団に取り付き、直線で突き放した。勝ちタイムの1分27秒2は重賞で勝ち負けするにはややもの足りないが、そのレースぶりから強敵相手ならタイムは詰められるだろう。
エイシンエンジョイは昨年のこのレースでは激しい流れの好位追走で10着に沈んだが、年が明けて同じ笠松1400メートルの白銀争覇を制した。その後も4着以内を外さない堅実な成績で、連軸としての狙いならこの馬かもしれない。
ナリタミニスターは、7月の金沢スプリントカップ、9月の園田チャレンジカップ、そして10月の名古屋・ゴールド争覇と、重賞を3連勝。快進撃の勢いはまだまだ衰えない。
メイショウアイアンは、コーナー4つの1400メートルは昨年の浦和・JBCスプリントJpnI(9着)以来。能力は認めるが、コース適性的にどうだろう。
ウラガーノは、兵庫から移籍初戦の秋桜賞こそ大井のサラーブから差のある2着だったが、新設のベイスプリントを制した。前走ゴールド争覇では4コーナー手前で失速してしまったが、それが実力ではなく、巻き返しのかかる一戦。
◎4ジャスパーシャイン
○10メイソンジュニア
▲3エイシンエンジョイ
△9ナリタミニスター
△5メイショウアイアン
△6ウラガーノ
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