Odds Park 競馬

新規会員登録

斎藤修の重賞ピックアップ

斎藤修の重賞ピックアップ トップ
斎藤修NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。

カテゴリ

  • 思うこと (52)
  • 注目馬・注目レース (6)
  • 遠征記 (21)
  • 重賞予想 (4102)
  • 重賞回顧 (6)

最新記事

  • 【5/1園田・兵庫チャンピオンシップJpnII】3連勝で充実ぶり見せるマテンロウコマンド
    (2025/04/30)
  • 【4/29笠松・新緑賞】前走惜しい3着からマルヨハルキ
    (2025/04/28)
  • 【4/27水沢・栗駒賞】注目のヘリオス転入初戦
    (2025/04/26)
  • 【4/27金沢・利家盃】中日杯の雪辱なるかナミダノキス
    (2025/04/26)
  • 【4/20佐賀ヴィーナスカップ】強敵相手の経験からミルニュイ
    (2025/04/19)
  • 【4/20水沢・留守杯日高賞】南関東牝馬路線で善戦フリーダム
    (2025/04/19)
  • 【4/20金沢・ノトキリシマ賞】能力の高さ見せるビバロジータ
    (2025/04/19)
  • 【4/17笠松・飛山濃水杯】連勝の勢いでフクノユリディズ
    (2025/04/16)
  • 【4/15水沢・赤松杯】ここは通過点フジユージーン
    (2025/04/14)
  • 【4/13高知・二十四万石賞】距離を味方にロッキーサンダー
    (2025/04/12)

過去の記事

月別

  • 2025年4月 (18)
  • 2025年3月 (17)
  • 2025年2月 (15)
  • 2025年1月 (15)
  • 2024年12月 (21)
  • 2024年11月 (26)
  • 2024年10月 (20)
  • 2024年9月 (21)
  • 2024年8月 (20)
  • 2024年7月 (20)
  • 2024年6月 (19)
  • 2024年5月 (18)

年別

  • 2025年 (65)
  • 2024年 (230)
  • 2023年 (228)
  • 2022年 (227)
  • 2021年 (238)
  • 2020年 (234)
  • 2019年 (214)
  • 2018年 (228)
  • 2017年 (265)
  • 2016年 (263)
  • 2015年 (257)
  • 2014年 (262)
  • 2013年 (245)
  • 2012年 (201)
  • 2011年 (197)
  • 2010年 (202)
  • 2009年 (213)
  • 2008年 (188)
  • 2007年 (126)
  • 2006年 (103)

おすすめコンテンツ

  • 日々の覚え書き
  • オッズパーク【Odds Park】
  • オッズパーク競馬
  • オッズパークLOTO
  • みんなの地方競馬
  • 重賞レース&ダートグレード競走特設サイト
  • 地方競馬予想情報

カレンダー

  • ▸ オッズパーク競馬とは?
  • ▸ オッズパーク競馬利用ガイド
  • ▸ 競馬を知ろう
新規会員登録 (無料)
▸ 地方競馬ならオッズパーク
地方競馬の重賞情報 斎藤修の重賞ピックアップ(オッズパーク) RSS
<< 【10/27名古屋・ゴールドウィング賞】ダイセンハッピーの能力を評価 | 【10/29名古屋・ゴールド争覇】中央オープンの実力ならダノンフェイス >>
【コラム】ダービーグランプリ今昔(後編)
ツイート

 かなりかなり日にちが経ってしまったが、10月4日に行われたダービーグランプリは、地元岩手のフレッチャビアンカが、1番人気の浦和・ティーズダンクに4馬身差をつけての快勝となった。
 
 単騎で逃げた地元のグランコージーが直線でも先頭で見せ場をつくったが、4コーナーを回るところでまだ3馬身ほど差があった2番手で並んだ3頭の追い比べから突き抜けたのがフレッチャビアンカだった。ラチ沿ぴったりを回って抜け出したところなどは、さすがに今年岩手のリーディングを争う高松亮騎手の見事な騎乗だった。
 
 さて、ダービーグランプリ今昔の前編(こちら)は、中央との交流になった最初の年、1996年まで触れた。
 
 1998年のダービーグランプリで断然の注目となっていたのは、名古屋・名古屋優駿(GIII)、旭川・グランシャリオカップ(GIII)、中山・ユニコーンステークス(GIII)、大井・スーパーダートダービー(GII)と、当時行われていた3歳馬のダートグレードで破竹の4連勝としていたウイングアローだった。
 
 そして迎えたダービーグランプリは、ウイングアローのダートグレード5連勝を見届けるレース、と思われていた。しかしその日の盛岡競馬場は雪が降り続き、第5レースまでで打ち切り(ダービーグランプリは第10レース)。当時、大井で行われていた交流GIIのスーパーダートダービーが10月30日という日程的な兼ね合いもあったのだろうが、山の上にある盛岡競馬場で11月23日という開催では雪のリスクもあった。
 
 3週後に延期となった舞台は水沢競馬場。当時、ユニコーンステークス→スーパーダートダービー→ダービーグランプリが3歳ダート三冠となっており、ウイングアローは三冠馬に与えられる2000万円のボーナスは確実と思われた。しかし、早め2番手から直線で抜け出したナリタホマレをとらえきれず、3/4馬身差で2着。勝ったナリタホマレの鞍上マイケル・ロバーツ騎手は、前日の朝日杯3歳ステークス(当時)をアドマイヤコジーンで制しており、2日続けてのGI勝利となった。
 
 3歳ダート三冠は逃したウイングアローだが、5歳になった2000年にはフェブラリーステークスとジャパンカップダートを制し、古馬になってまぎれもないダートのチャンピオンとなった。
 
 中央との交流になって以降のダービーグランプリで地方馬が勝つことはなかったが、前出ウイングアローをはじめ、その勝ち馬からは、ダート・チャンピオン級の馬が何頭も出た。
 
 2000年のレギュラーメンバーは、翌年の川崎記念、さらに第1回JBCクラシックの勝ち馬となった。
 
 2002年のゴールドアリュールは、第4回を迎えていたジャパンダートダービーから3歳ダートGIを連勝。その年末には東京大賞典を勝ち、年が明けてフェブラリーステークスも制した。そして種牡馬となったゴールドアリュールは、ご存知のとおり日本のダート血統を塗り替えた。エスポワールシチー、スマートファルコン、コパノリッキーら、ダートGI/JpnIを制した産駒がすでに種牡馬として活躍をはじめている。地方馬ではララベルがJBCレディスクラシックを制した。さらに現役にはゴールドドリーム、クリソベリル、サンライズノヴァがいる。
 
 2003年のユートピアは、その後04、05年とマイルチャンピオンシップ南部杯を連覇。そして06年、はじめての海外遠征となったゴドルフィンマイルを制し、モハメド殿下率いるゴドルフィンに400万ドルでトレードされた。その後アメリカでG3を制し、種牡馬としてアメリカ、のちにトルコでも繋養された。
 
 2005年のカネヒキリもジャパンダートダービーからの連勝。6歳時、屈腱炎による2年以上のブランクから復帰2戦目でのジャパンCダート制覇は"奇跡の復活"と言われ、続く東京大賞典、川崎記念も勝ってGI/JpnIを3連勝。ダートGI/JpnIで計7勝を挙げた。種牡馬としては、産駒のミツバが川崎記念父仔制覇を果たしている。
 
 しかし中央との交流だったのは2006年まで。累積赤字が嵩み、その年度末には岩手競馬の存廃が論議された。一旦は廃止が決定されたが、最終的に議員の多数決1票差で存続となった。2007年のダービーグランプリは馬インフルエンザのため岩手限定となり、08、09年は休止された。
 
 それでも2010年には地方全国交流として復活(1着賞金800万円)。その年の勝ち馬ロックハンドスターは、岩手三冠馬ともなった。その後、11年カミノヌヴォー、12年ロッソコルサと地元馬が制したが、13〜16年は南関東所属馬が4年連続で制した。
 
 2017年からは地方競馬で『3歳秋のチャンピオンシップ』のシリーズがスタート。ダービーグランプリは、そのファイナルとして1着賞金も1000万円に増額され、注目度が高まった。雪が降る中で行われたその年のダービーグランプリは、のちに北海道で不動のチャンピオンとなるスーパーステション。翌18年は、6年ぶりに地元岩手のチャイヤプーンが制し、3歳秋のチャンピオンシップのボーナスも獲得した。
 
 地方全国交流として復活して以降、その2018年までは11月下旬の水沢開催(18年は延期されて12月)だったが、19年からは大幅に開催時期が繰り上げられ、10月上旬の盛岡開催となっている。これは地方の3歳の代表馬をJBCクラシックへの参戦を促そうというもの。ダービーグランプリ優勝馬が、その年のJBCに出走した場合、JBC出走奨励金として200万円が支給される。
 
 そして今年は1着賞金がさらに1500万円へと増額。その舞台で、冒頭のとおり、地元のフレッチャビアンカが勝ったという価値は大きい。フレッチャビアンカは北海道でデビューして船橋を経由し、岩手転入後は6戦5勝、2着1回と充実ぶりを見せた。
 
 かつて岩手競馬からは、メイセイオペラ、トーホウエンペラーがGI馬となって全国区で活躍したが、また強い岩手の時代が来ることを期待したい。

ツイート

2020/10/27
思うこと

トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://blog.oddspark.com/tb/mt-tb.cgi/61209
  • 会社案内
  • サイトポリシー
  • 個人情報保護方針
  • 情報セキュリティ方針
  • 免責事項
  • リンク

Copyright © Odds Park Corp. All Rights Reserved.