ルールソヴァールは中央オープンから転入して2連勝。初戦が直線はほとんど追うところなく、2着のクラキングスに2秒の大差をつける圧勝。続く前走でも直線を向いて先頭に立つと、追ってきたヤマノファイトに1馬身半差での完勝。最後は差を詰められたが、本気で追っていたわけでもないし、58kgを背負っていたこともあった。今回の2000メートルの距離は一昨年佐賀記念JpnIIIを制しており、道営記念に向けてここは負けられない一戦だ。
相手には、一戦ごとに驚きのレースを見せている3歳馬コパノリッチマン。一気の距離延長だった北海優駿では、逃げたシンボを早めにとらえに行って直線でもそれほどバテることなく3着。王冠賞では早め先頭から北海優駿を制したアベニンドリームを振り切って見せた。大井に遠征した黒潮盃では、南関東の強豪相手に、勝ったインペリシャブルには離されたが、それでも2着に好走。今回、重賞では古馬初対戦となるが、ここでもそうした驚きをみせてくれそう。
ヤマノファイトは南関東から戻って5カ月ぶりの実戦となった前走がルールソヴァールの2着。そこを使われての上積みがあれば、あっと言わせる場面はあるかもしれない。
メイショウウタゲは中央オープンからの転入初戦を大差で勝ったが、続く前走が重賞クラスの一線級を相手に5着。9歳だけにここで上位争いまであるかどうか。
春のコスモバルク記念を制したドラゴンエアル、同2着でその後赤レンガ記念を制したステージインパクトは、それぞれ9歳、8歳という年齢で、ともにその後が一息という成績。秋になっての巻き返しがあるかどうか。
◎8ルールソヴァール
○6コパノリッチマン
▲4ヤマノファイト
△1メイショウウタゲ
△11ドラゴンエアル
△2ステージインパクト
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兵庫3歳のタイトルには手が届いていないものの、イチライジンに期待する。大晦日の園田ジュニアカップを7馬身差で圧勝し、明けて3歳になっても2連勝。しかし期待された菊水賞では4着、兵庫ダービーも1、2着の争いからは離されての3着だった。園田オータムトロフィー・トライアルのクリスタル賞でも4着に負けたことから本番には出走せず、こちらに矛先を向けてきた。各地から重賞勝ち馬が参戦してきたが、ここを勝ち切るだけの能力はあると見る。
佐賀のミスカゴシマは、初の古馬重賞となった吉野ヶ里記念での差し切りは見事だった。ただ、負けないだろうと思われた同世代同士の対戦で、2000メートルの九州ダービー栄城賞3着、ロータスクラウン賞でも3着だったということでは、距離の不安がある。展開にも左右されるだろうし、初めて手綱をとる山口勲騎手が笠松の1900メートルをどう乗り切るか。
金沢のフジヤマブシは、東海と金沢の世代チャンピオンと思われたニュータウンガール、ハクサンアマゾネスをMRO金賞でまとめて負かして見せた。ただ2頭の一騎打ちになったかと思えたところ、4コーナー9番手から豪快に差し切った。いわば漁夫の利的な勝利。今回はアウェーの舞台で真価が問われるところ。
湾岸スターカップで復活を果たしたインザフューチャー、佐賀の二冠で上位を争ったエアーポケットなど、楽しみなメンバーが揃った。
◎12イチライジン
○7ミスカゴシマ
▲8フジヤマブシ
△9インザフューチャー
△3エアーポケット
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