目下のところこの世代の牝馬で先頭を走っているのがアバシリルビー。9月のいちい賞では3着だったものの、その後は一度も牝馬に先着されていない。のみならず、12月には2歳A-1戦も制している。
一方でエンゼルフクヒメはいちい賞を勝って以降、A-1戦では常にアバシリルビーより5キロ重い重量で苦戦を強いられてきた。
それでも北見産駒特別で3着に敗れてヤングチャンピオンシップに出走できなかったアバシリルビーに対して、エンゼルフクヒメはヤングチャンピオンシップで5着だったとはいえ580キロという重量を経験した。全馬にとって一気の重量増となる今回、その経験が生きると見て本命とした。
昨年末以降、脚元の不安もあって不振に陥ったアヴエクトワだが、先行力は相変わらず健在で、雪予報が出ているだけにチャンスはあると見る。
A-1でも好走歴があるアーティウィングにフォルテシモ、ここに来て調子を上げてきたニセコヒカルらも圏内。
◎6エンゼルフクヒメ
○5アヴエクトワ
▲3アバシリルビー
△8アーティウィング
△10フォルテシモ
△2ニセコヒカル
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サクラレグナムが11歳でも元気だ。9歳春に大井から転入して以降、高知で地方馬に先着を許したのは、昨年の黒船賞JpnIIIでのエイシンバランサー(兵庫)と、建依別賞のケイマだけ。その能力の高さは、昨年末の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIで、あわや勝ったかという3着でも示した。前走大高坂賞でも、スペルマロン、ウォーターマーズを相手に余裕を持っての勝利。今回はその2頭以上に有力といえる馬はなく、能力面では頭ひとつ抜けている。唯一の不安を挙げるとすれば、高知ではまだ経験していない1600メートル戦。
相手はスペルマロンかウォーターマーズか。高知県知事賞、大高坂賞、黒潮スプリンターズカップと3戦連続の直接対決では、常にスペルマロンが先着。ただウォーターマーズは、高知県知事賞では馬体をぶつけられたり、大高坂賞では内枠ゆえ道中で内に閉じ込められたりとという厳しいレースが続いた。能力的に差はなく、ウォーターマーズが巻き返す余地は十分と見て上位にとった。
ほかはやや差があるが、3頭のうちいずれかが崩れたときの3着候補として、黒潮スプリンターズカップで6着に負けるまで連続連対を続けてきたアースグロウか、大高坂賞で4着だったピオネロか。
ただ上位3頭に人気が集中すると思われ、馬券の手を広げるのは難しい。
◎2サクラレグナム
○6ウォーターマーズ
▲3スペルマロン
△5アースグロウ
△7ピオネロ
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