ミスカゴシマはここまで地元佐賀では4戦して負けなし。小倉の芝に挑戦したフェニックス賞でも、勝ち馬からコンマ9秒差の6着とまずまずの好走を見せた。何より前走JRA認定競走のパフォーマンスが素晴らしい。この時期、佐賀の2歳戦では圧倒的に強い北海道や中央からの転入馬相手に勝利。1400メートル=1分27秒8という勝ちタイムも、この時期の2歳戦としてはかなりの好タイム。地元デビュー馬相手のここは断然の存在だ。
ボディハッカーは、ここ2戦のJRA認定競走では差のある敗戦だが、先着されたのは前述ミスカゴシマのほかは、北海道やJRAからの転入馬。前走も離されたとはいえ走破タイムは1分29秒9。今回のメンバーで、1400メートルの持ちタイムで1分30秒を切っているのは、ミスカゴシマとこの馬だけ。
ミヤノクリステンもミスカゴシマには歯が立たなかったが、前走逃げ切り7馬身差圧勝が印象的。力をつけた。
新馬戦を勝っただけだが未知の魅力でエアーポケット、デビュー戦でミスカゴシマ相手に3着に食い下がり、その後も好走が続いているムーンパスリターンらも上位争いが期待できそう。
◎6ミスカゴシマ
○2ボディハッカー
▲8ミヤノクリステン
△7エアーポケット
△1ムーンパスリターン
九州ジュニアチャンピオンの出走表はこちら
この世代の北海道勢はレベルが高い。北海道三冠のリンゾウチャネルは登録だけで残念がら回避となったが、その三冠戦線で好走を続けたリンノレジェンドが大井の黒潮盃を勝ったことで、そのレベルの高さが証明された。金沢、兵庫、そして地元岩手の3歳重賞路線での活躍馬も顔を揃えたが、ここは負けられない一戦だ。
相手はかなりの混戦だが、地の利も考えて地元のヤマショウブラック。前走不来方賞で直線半ばから一気に伸びて差し切ったのには驚かされた。南関東で強い相手に揉まれた経験が生かされたのだろう。ただ黒潮盃ではリンノレジェンドに2秒差をつけられての7着だっただけに逆転までは難しそう。
不来方賞で、上記ヤマショウブラックにわずかハナ差、差し切られたのがニューホープ。金沢在籍時のMRO金賞では、今回も出走しているバンローズキングス、タンクティーエーらの後塵を拝しているが、その後の岐阜金賞勝利、不来方賞で力をつけた印象だ。
タンクティーエーは、前走サラブレッド大賞典では3コーナーで先頭に立つと、直線後続を突き放しての圧勝。ただMRO金賞では兵庫・笠松勢を相手に4着という結果だっただけに、遠征競馬で実力を発揮できるかはやや疑問。
兵庫ダービーを制したバンローズキングスだが、その後のMRO金賞、園田オータムトロフィーと惜敗し、ここで上積みはどうだろう。
兵庫ダービー3着、秋の鞍2着のオオエフォーチュンも、○以下の馬たちとなら互角の勝負も可能。
◎4リンノレジェンド
○2ヤマショウブラック
▲10ニューホープ
△1タンクティーエー
△7バンローズキングス
△5オオエフォーチュン
ダービーグランプリの出走表はこちら