トライアルのハーベストカップは好位から直線で抜け出したコスモロングソードが、逃げたユイノルフィに4馬身差をつけての圧勝だった。しかし今回は北海道、南関東から計5頭の遠征があって、それほど簡単なレースにはならないだろう。
遠征馬にとっては芝がどうかという未知数の部分はあるが、短距離路線の層が厚い北海道のモリデンシーザーに期待してみる。今シーズン大井から移籍後、勝ち星こそないものの重賞で勝ち馬から1秒前後の差。そのスピードなら、芝さえこなせば通用すると思うのだが。デビュー3年目で、すでに通算140勝を挙げている地元の鈴木祐騎手にも期待したいところ。
遠征馬でもすでに芝適性を示しているのがスタークニナガ。3歳馬同士、芝1700メートルのオパールカップを勝ったが、古馬相手のせきれい賞(芝2400メートル)はさすがに距離が長かった。中央オープンの朱鷺ステークスはさすがに勝負にならなかったが(11着)、そこで厳しいペースを経験して力をつけている可能性はある。
コスモロングソードは、ハーベストカップを勝ったときのように自分のペースでレースができるかどうか。
ジョーオリオンは、中央時代に芝短距離の1000万条件を勝っており、南関東でも昨年川崎1400メートルの準重賞勝ちという実績なら、能力的には◎○よりも上という可能性は十分に考えられる。
園田FCスプリント勝ちのあるエイシンテキサス、ハーベストカップで2着に逃げ粘ったユイノルフィ、大井から北海道に移籍して2戦目のポルターレなどが連下候補。
◎10モリデンシーザー
○12スタークニナガ
▲5コスモロングソード
△14ジョーオリオン
△8エイシンテキサス
△7ユイノルフィ
△9ポルターレ
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フセノピュアは、デビューからの2戦とも後続を寄せ付けずの逃げ切りで、特に前走JRA認定のアッパートライは直線半ばから追うのをやめての楽勝だった。その1400メートルの勝ちタイム1分30秒4は、今回のメンバーでは園田プリンセスカップを勝ったときのリリコに次ぐ速いタイム。まだ底を見せていないという現状でもあり、期待できそう。
園田プリンセスカップで7番人気ながら勝利となったのがリリコ。この馬もこれで4戦3勝、2着1回と、まだまだ成長が見込めそう。
アヴニールレーヴは、園田プリンセスカップで10着と大敗したが、2番手をとったものの向正面から徐々に後退してまったく能力を発揮できなかった。水の浮く不良馬場で走る気をなくしてしまった可能性はあり、ここは見直す必要がある。
前走アヴニールレーヴの2着だったテツ、園田プリンセスカップ4着だったムーンコムレードらは、よほど力をつけていない限り連下争いまで。
◎12フセノピュア
○8リリコ
▲9アヴニールレーヴ
△11テツ
△4ムーンコムレード
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東海ダービーでまさかの2着に敗れたサムライドライブだが、復帰戦となった秋の鞍(名古屋)であらためて能力の違いを見せた。そして今回は初めて名古屋を出てのレースで、サムライドライブにとっては初めて異なる環境での競馬となる。そこがどうか。
そしてサムライドライブには、ほかにいくつかの不安もなくはないので、本命はクリノヒビキとしてみた。園田オータムトロフィーは先行勢の直後に控えて計ったように差し切り勝ち。ここにきての充実ぶりがうかがえる。
園田オータムトロフィーで2着だったオータムヘイローも能力的に差はなさそう。ここまで3頭の勝負と見る。
地元笠松勢では、秋の鞍で接戦の2着争いとなって4着だったユーセイスラッガー、中央未勝利から転入してそれぞれ連勝中のアリイタヤス、エマブルームに食い込む余地があるかどうか。
◎1クリノヒビキ
○4サムライドライブ
▲7オータムヘイロー
△6ユーセイスラッガー
△2アリイタヤス
△3エマブルーム
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6頭立てだが道営記念に向けて楽しみなメンバーが揃った。
今シーズン古馬重賞負けなし4連勝のスーパーステションか、久々に北海道に戻って復活のハッピースプリントかという争い。
ここはレースを重ねるごとにレースぶりが安定してきたスーパーステションに期待してみる。前走旭岳賞は、レース序盤からドラゴンエアルと一騎打ちとなって、楽な手応えのまま直線で突き放した。もし、瑞穂賞、道営記念と連勝して門別の古馬中長距離重賞完全制覇となれば素晴らしい記録だ。
一方のハッピースプリントは、門別に復帰しての初戦で、こちらは3コーナーからスティールキングとの一騎打ちとなって、直線で楽に振り切った。転入馬が道営記念に出走するには移籍後3戦以上が必要だが、震災で開催中止となったぶんは出走したものとしてカウントされるとのことで、ここから道営記念と、むしろゆったりしたローテーションで臨めることになる。
やはり門別復帰初戦を勝利したタービランス、◎○との対戦となると分が悪いスティールキングらがどこまで迫れるか。
◎5スーパーステション
○3ハッピースプリント
▲4タービランス
△1スティールキング
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キスミーローズは、門別コースのタイムが出るようになった後半の8月デビューで、1000m戦を2連勝。ともに逃げ切りで、今度はフルゲートの多頭数で揉まれる競馬になったときにどうかという心配はあるが、スピードの違いで押し切れると見る。
アークヴィグラスは、フルールカップ、リリーカップと牝馬の重賞を2連勝。5着に負けた2戦はかなり時計のかかる馬場状態だっただけに、中央馬相手となって、むしろ速い決着でこそ勝負になりそう。リリーカップでは互角のスタートから4番手に控えての差し切りで、さまざまな展開に対応できるのも強み。
中央勢は4頭いずれも1勝馬だが、補欠から繰り上がったデンバーテソーロに期待。ダート初戦の3戦目、直線で他馬を寄せ付けなかった伸びは圧巻だった。
函館2歳ステークス4着で芝への適性を見せたエムティアンだが、門別のダートでも3戦2勝、2着1回。前走先着されたエムオータイショウは、この世代の期待馬の1頭だけに、その敗戦も評価を落とすものではない。
フローラルカップは4着だったタイムゴールドだが、3連勝している1200メートルに戻ってあらためて期待ができそう。
スティールティアラ、パレスラブリーら重賞好走組も展開ひとつで能力面で差はなさそう。
◎12キスミーローズ
○16アークヴィグラス
▲15デンバーテソーロ
△11エムティアン
△1タイムゴールド
△7スティールティアラ
△14パレスラブリー
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