ラブバレットは東京スプリントJpnIIIで6着に負けたあとどこを使うか迷っていたようだが、昨年使ったさきたま杯JpnIIではなく、ここに出走してきたのは、おそらくコーナー2つの1200メートル戦にこだわってのことだろう。回りは逆だが、昨年のクラスターカップJpnIIIでタイム差なし、コースレコードでの2着がこの馬の能力の高さを示している。今回、中央勢は実績馬2頭が59キロを背負い、ほか2頭は重賞実績がないというメンバーだけに、ここはあらためての期待だ。
テーオーヘリオスは3走前のコーラルステークスがモーニンに3/4馬身差の2着で、前走天王山ステークスでオープン初勝利。ここまでの勝ち星はダート1400メートル以下。重賞タイトルを狙える能力はありそう。
芝・ダートにこだわらず1200メートル戦を中心に使われているのが、今年10歳になったスノードラゴン。このレースには過去3回出走して、2、3、3着。GIのスプリンターズステークスを制したあと、59キロを背負うようになっても崩れていない。門別コースにも適性があるのだろう。
中央オープンから移籍して昨シーズンは勝利が挙げられなかったサトノプリンシパルだが、冬休みが明けて今シーズンはともに楽勝で2連勝。8歳だが復調を感じさせるレースぶり。勝ち負けになってもおかしくない。
このレース連覇がかかるのがニシケンモノノフ。シルクロードステークスGIII、フェブラリーステークスGIでの惨敗は仕方ないにしても、東京スプリントJpnIIIの8着は斤量もあったか。ここはさらに重い59キロを背負わされるだけに連下争いまで。
ダート1200メートルで5勝を挙げているコパノマイケルは、重賞初挑戦となった前走黒船賞JpnIIIは10着に敗れたが、中央でも1400メートル戦は2度走って結果が出ていなかった。1200メートルに戻って巻き返しなるかどうか。
◎5ラブバレット
○3テーオーヘリオス
▲10スノードラゴン
△6サトノプリンシパル
△9ニシケンモノノフ
△14コパノマイケル
北海道スプリントカップの出走表はこちら
兵庫のこの世代は勝ったり負けたりで主役不在の混戦。デビューからの2勝がいずれも重賞というトゥリパの存在もそれを象徴している。
ならばここに来ての充実ぶりが感じられるクリノヒビキを狙う。重賞初挑戦が兵庫チャンピオンシップJpnIIで、地方最先着の6着。続く前走の3歳AB特別は、ほとんど重賞実績がないメンバーという相手にも恵まれたが、3コーナーで先頭に立つと、あとは後続勢の脚色を確認しながらの楽勝だった。その前走1700メートル戦の勝ちタイム1分53秒2は、良馬場に限ればメンバー中の持ちタイムで最速。 重賞初制覇に期待したい。
相手にはレコパンハロウィー。後方から末脚勝負の馬だけに、展開やペースに左右される面はあるが、名古屋の若草賞制覇を含めここのところ崩れることなく、安定して結果を残している。遠征競馬で1800メートル戦をすでに3回も経験しており、脚質的にも距離延長は歓迎。
トゥリパはここまでの2勝がともに重賞。菊水賞は出遅れもあっての10着だった。それもあってのじぎく賞では10番人気という低評価だったが、大井のアクアレジーナとの追い比べを制した。目下地方全国リーディングで単独トップを独走している吉村智洋騎手の勢いにも期待だ。
アゼツライトは、菊水賞では後続を寄せ付けないまま逃げ切り圧勝。今回、ほかに逃げそうなのは隣のラザレフくらいで、マイペースの逃げに持ち込めば菊水賞の再現もあるかもしれない。
コーナスフロリダも菊水賞では出遅れた。3コーナーで2番手まで押し上げたが、そこまでに脚を使ってしまい、直線では一杯になって4着。デビュー以来初めて連対を外すこととなった。ここは巻き返しのかかる一戦だが、勝ちきるまではどうだろう。
◎9クリノヒビキ
○12レコパンハロウィー
▲10トゥリパ
△2アゼツライト
△11コーナスフロリダ
兵庫ダービーの出走表はこちら