ばんえい菊花賞は人気薄の牝馬のワンツーで馬券的には波乱となったが、8着のウンカイタイショウでも勝ち馬から5秒4しか差がなかったという大接戦。なかでももっとも強いレースをしたのが3着のミノルシャープ。別定20キロ増でも第2障害を越えてからグイグイ伸びていた。今回は定量戦だけにチャンスは大きい。10番枠に入ってしまったが、先週あたりは端枠でも好走する馬がそれなりにいただけに、枠順には目をつぶることにする。
ナカゼンガキタは、ばんえい菊花賞が最低人気での2着で、それだけならフロックと言われてもしかたないが、その後2連勝でばんえいオークスを制し、ここにきての充実ぶりを示した。定量戦になっても勝負になると見る。
ジェイワンはこの秋不振が続いたが、ここ2戦で復調気配。2歳シーズンの三冠で2着、3着、2着と上位争いしていた実力を見せる。
ばんえい菊花賞を制したコウシュハサマーは、その後A1級に格付けされては苦戦も仕方ないところ。ただ牝馬同士定量のばんえいオークス4着ではやや評価を落とした。
ばんえい菊花賞は1番人気の支持を受けながら6着に敗れたメジロゴーリキだが、それでも勝ち馬とは2秒3差。その後B1級の決勝を2度勝っているだけに能力的にもヒケをとらない。
ばんえいオークスでナカゼンガキタに差のない2着だったシンエイボブも引き続き好調。
◎10ミノルシャープ
○5ナカゼンガキタ
▲2ジェイワン
△7コウシュハサマー
△8メジロゴーリキ
△9シンエイボブ
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3歳ながら佐賀の次代を担う存在のスーパーマックスにとって、負けるわけにいかないレース。地元佐賀ではいまだ負けなし。S2重賞とはいえ古馬との対戦となった大分川賞や韓国岳賞などでも他馬をまったく問題にせず圧勝。前走芝のチャレンジカップGIIIでも見せ場たっぷりの5着だった。佐賀のみならず、いずれ地方を代表するような活躍も期待できそう。
相手はキョウワカイザーかウルトラカイザーかだが、後者に期待する。門別から戻って2戦、デリッツァリモーネと1、2着を分け合ったが、そのデリッツァリモーネもいずれS1重賞を狙える実力の持ち主。9歳でもまだまだ衰えはない。あとは外枠に入って、内のキングプライドやスーパーマックスと先行争いがどうなるか。あまり厳しく競り合うようだと難しい。ただ今回、外枠に入っただけに好位に控えて機を伺う。
中島記念3連覇がかかるのがキョウワカイザー。近5走で4勝2着1回と絶好調だが、戦ってきた相手を見るとそれほど高い評価はできない。おそらくはスーパーマックスに次ぐ2番人気で、真っ向勝負でスーパーマックスを負かしにいくようだと厳しいレースになりそう。
コウザンゴールドは、ここ4走はパッとしない成績で、それほど目立つ存在ではなくなってしまった。それでも今年はがくれ大賞典を制しており、大レースでは依然として怖い存在。
マサヤも近走イマイチだが、昨年の中島記念は1番人気に支持され真っ向勝負での2着。大一番での巻き返しに期待する手はある。
◎4スーパーマックス
○11ウルトラカイザー
▲8キョウワカイザー
△1コウザンゴールド
△10マサヤ
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