NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
B級馬による1750メートルのS2重賞。いきなり余談だが、前日のB級1400メートルの特別が水仙特別で、見た目はまったく違うものの、響きとしてはすごくまぎらわしい。
前開催の師走賞を勝ったキタサンシリーズが23日のA級S2重賞・宝満山賞に希望投票していて、その2〜4着馬による争いとなりそう。
コウザンヒキリは1番枠から躓いたような感じのスタートで後方2番手まで下げてレースを進めることになり、しかし向正面からのロングスパートでゴール前では2着のスラッシュをとらえようかという脚色だった。勝ったキタサンシリーズを別とすれば、もっとも強いレースをしたのはこの馬。そもそもキタサンシリーズに続く2番人気に支持されており、今回は巻き返しがかかる一戦。
スラッシュは好位2番手キープで、人気のキタサンシリーズより早め早めの競馬で、そのとおり3コーナーで先頭に立っていたが、直線ではあっさりとらえられての2着。B級特別はすでに3勝を挙げており、ここでも当然勝ち負けが期待できる。
テイエムサンピラーは、5月から6月にかけて、B級のS2重賞と特別で3連勝があったが、その後はやや落ち込んだ。ただここ2走は復調気配にあり、あまり実績のない中距離の舞台でどうか。
トモジャクールは、2走前の初冬特別ではコウザンヒキリに僅差の2着で、キタサンシリーズ、スラッシュらに先着していた。師走賞ではやや離れての4着だったが、引き続き上位争いの実力はある。
そのほかはやや能力差のあるメンバーで、ここまで4頭の争いと見る。
◎2コウザンヒキリ
○6スラッシュ
▲12テイエムサンピラー
△5トモジャクール
仙酔峡賞の出走表はこちら