田中淳司厩舎はこの日、園田プリンセスカップにも2頭が遠征するが、こちらも4頭出し。しかもエトワール賞を圧勝したタイセイバンデットに、1年半ぶりの復帰戦を快勝したポアゾンブラック、さらに元中央オープンのメイショウノーベル、サトノプリンシパルという陣容。さすがにこれだけのメンバーがいれば、園田への遠征馬には地元騎手を起用ということがわかる。
中心は、やはりその田中淳司厩舎の中でまだ底を見せていないタイセイバンデット。中央と行き来しながら6歳でもまだキャリア12戦。本格化したのはようやく今年。船橋に遠征した習志野きらっとスプリントこそスアデラの力が抜けていて差のある2着だったが、地元に戻っての前走エトワール賞は後続を寄せ付けないまま逃げ切り圧勝だった。今後、全国区での活躍が楽しみになる存在だ。
全国区の活躍といえば、ダートグレード制覇まで何度もあと一歩のところまでいったポアゾンブラックが復帰初戦を快勝した。とはいえ目一杯の仕上げをするには依然として脚元が不安なため、これがラストランになるとのこと。
他地区からは大井のワディが遠征。大井に移籍しての2戦は結果を残せていないが、今年2月には中央オープン勝ちの実績。コーナーの緩い広いコースなら力を発揮するかもしれない。大井に所属して短期免許で騎乗中のライアン・クアトロ騎手にも期待だ。
エトワール賞の好走組、シセイカイカ、レッドペリグリンは、ともに近走勝ち星から遠ざかっており、ここも連下争いまで。
中央元オープンのメイショウノーベル、昨年の道営スプリント2着だったコールサインゼロなども上位を狙える。
◎6タイセイバンデット
◯1ポアゾンブラック
▲10ワディ
△3シセイカイカ
△4レッドペリグリン
△5メイショウノーベル
△9コールサインゼロ
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かつてであれば2歳馬がこの秋のまだ早い時期から移籍もせずに長距離遠征することなどはほとんど考えられなかったが、グランダム・ジャパンのボーナスを狙ってか、この園田プリンセス賞にも4年前から毎年のように北海道から遠征してくるようになった。
とはいうものの、長距離輸送をともなって誰でもが遠征してくるというわけでなく、過去4年で北海道から遠征してきた計10頭は、角川秀樹厩舎が7頭、田中淳司厩舎が3頭と、近年ホッカイドウ競馬のリーディングを争っている両厩舎だけ。そんな中でもこの4年で地元の吉行龍穂厩舎のトーコー軍団(昨年のナンネッタも馬主は同じ)が2勝と強さを見せている。そのほか、田中淳司厩舎が2勝で、角川秀樹厩舎は2着1回、3着2回。さらに無視できないのは笠松勢で、この4年で2着2回、3着1回。北海道からの遠征がなかった5年前は笠松所属馬が1着3着だった。
今年は笠松からの遠征こそないが、北海道からは田中、角川勢が各2頭ずつ、さらに大井から1頭が参戦してきた。
地元馬に3戦3勝という馬もいるが、やはりホッカイドウ競馬の2歳馬の経験値は高く、2歳オープンで掲示板内の好走を見せているバモスの能力が高そうだ。
さらに未勝利からアタックチャレンジを連勝しているサラヒメも好調。ただこの馬は1200メートル以下のコーナーを2つ回る競馬しか経験がなく、さらに連勝したのが1000メートル戦ということでは、1400メートルへの距離延長が気になるところ。
重賞ではやや力が足りないエグジビッツだが、3走前の2歳オープンでは、その後にJRA札幌のすずらん賞を制したリュウノユキナの4着という成績がある。
大井から遠征のアクアレジーナは、デビュー2戦目の前走は3番手追走から直線で抜け出す強い競馬を見せた。
フレッシュチャレンジを勝ったのみのシンキングタイムだが、中央の芝に挑戦した経験での上積みがあればあっと言わせる場面もあるかもしれない。
地元3連勝中のセイヴァーベナは、それら実績馬の間に割って入れるかどうか。
遠征勢の評価を高くしたが、北海道の4頭にはいずれも地元兵庫所属騎手が騎乗しており、地元騎手の活躍にも期待したいところ。
◎5バモス
◯2サラヒメ
▲3エグジビッツ
△10アクアレジーナ
△6シンキングタイム
△1セイヴァーベナ
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