トライアルのすずらん賞は、ゴール前3頭の競り合いとなって見ごたえがあった。メイショウオセアンが逃げ、ピタリと2番手でマークしていったコスモジョイジョイがとらえて振り切ったと思ったところ、そのうしろで構えていたイーグルカザンが漁夫の利とばかりに差し切った。いちばん強い競馬をしたのは、前の目標を負かしにいったコスモジョイジョイだ。続く前走のA一特別でも2着だったが、勝ったのがユッコなら仕方ない。強い相手との対戦で一戦ごとに力をつけ、ここは重賞初制覇のチャンスと見る。
すずらん賞を制したイーグルカザンは、中央からの転入初戦が赤松杯圧勝だった。その赤松杯と同じ水沢1600メートルの舞台なら再度の期待。
怖いのは今季初戦を迎えるナリタポセイドン。昨年秋に中央オープンから転入して3連勝。9カ月ぶりの実戦でどこまで仕上がっているか。
メイショウオセアンのすずらん賞は、コスモジョイジョイにぴたりとマークされる厳しい展開で、ゴール前で脚が上ってしまった。中央での勝利は1400メートル以下のみ。すずらん賞は最後のひと踏ん張りがきかなかった感じだが、平坦の水沢コースなら転入2戦目での巻き返しは十分に考えられる。
栗駒賞、岩鷲賞でラブバレットの2着だったガッサンプレイ、コスモジョイジョイの2着に敗れたあと再び2連勝と立て直したチェリーピッカーらは押し出された形での△だが、能力的に差はなさそう。
◎9コスモジョイジョイ
○4イーグルカザン
▲10ナリタポセイドン
△5メイショウオセアン
△8ガッサンプレイ
△3チェリーピッカー
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ヴィーナスアローの石川ダービーは、前が競り合ってハイペースになったところを中団でじっと待機。単独で抜け出したヤマミダンスは最後に脚が上がり、吉原騎手は狙いすましたように差し切った。前走MRO金賞は後方まま見せ場がなかったが、展開ひとつ。今回は再び吉原騎手の手綱となって期待大だ。
サッキーヘラクレスは、北日本新聞杯2着、石川ダービー3着のあと、3歳の準重賞と古馬C1戦を勝利。MRO金賞こそ着外だったものの充実ぶりがうかがえる。金沢のこの世代、北日本新聞杯まではヤマミダンスが圧倒していたが、その後ヤマミダンスは歯車が噛み合わなくなった感じで惜敗を続け、3歳重賞線戦はレースのたびに勝ち馬が変わる混戦。今度はこの馬の順番かもしれない。
そのヤマミダンスだが、石川ダービーはハイペースに巻き込まれて直線失速、MRO金賞は伏兵ムーンファーストに逃げ切りを許した。そして前走加賀友禅賞は、まったくらしくないレースぶりで5着。能力があることは間違いないが、この悪い流れを断ち切れるかどうか。
ゴールドハリアーも北日本新聞杯3着、石川ダービー2着、加賀友禅賞では大接戦の3着と、いつ重賞を勝ってもおかしくない実力はある。
MRO金賞を9番人気で逃げきたムーンファーストは、ゆったり流れるこの距離で、再びマイペースに持ち込めればチャンスはあるかもしれない。
◎1ヴィーナスアロー
○7サッキーヘラクレス
▲3ヤマミダンス
△6ゴールドハリアー
△11ムーンファースト
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