岩手のベンテンコゾウが北海道の三冠を制するかどうか注目となるところ。北斗盃、北海優駿と戦ってきた馬たちは勝負付が済んだような感じもするが、その二冠には出走していない馬も4頭が最後の一冠に挑んできた。
ベンテンコゾウにとっては北海優駿以上に強力な地元勢の包囲網が予想され、三冠初出走組からスーパーステションに期待してみる。今シーズンはスタートがやや遅れて5月31日の3歳戦を快勝し、2戦目の古馬C1以下特別も圧勝。続く前走では北海優駿3着だったモンサンルリアンの2着。とはいえ、逃げて直後でぴたりと目標にされる厳しいレースだった。そこを経験しての上昇に期待する。
ベンテンコゾウは、二冠目の北海優駿では距離不安が言われたが、むしろ距離が伸びて強いレースをした。今回もおそらくスカイロックゲートが逃げて、続くのはスーパーステションか。ベンテンコゾウはその2頭を追う形になって、うしろからモンサンルリアンなどにマークされる展開。北海優駿よりさらに厳しいレースになりそうだ。
ストーンリバーは、北斗盃2着に北海優駿は5着。2歳時の活躍のあとも移籍せず門別にとどまることが表明され、北海道の3歳戦線での活躍が期待されていたが、今のところ3歳になってタイトルには手が届いていない。このまま終わってしまうような馬とも思えず、前走古馬のA1~A3級というクラスで揉まれた(3着)ことでのパワーアップが期待できる。
モンサンルリアンは、一冠目の北斗盃ではハイペースを2番手で追走して最下位に沈んだが、4番手に控えた北海優駿は直線でも粘って3着。その後の前走では一騎打ちの末にスーパーステションを競り落とした。力をつえけているという見方もできるが、今シーズンすでに5戦は使いすぎのような気もする。
イーゼルは中央未勝利から転入して、門別では3カ月弱の間にすでに6戦。ただこれまでは楽なメンバーとの対戦がほとんどで、前走7馬身差の圧勝と勢いがある。
スカイロックゲートは前走、古馬B3級との対戦で逃げ切っているように、マイペースの逃げに持ち込めれば北海優駿(2着)に続いての粘り込みも期待できる。
◎4スーパーステション
◯3ベンテンコゾウ
▲6ストーンリバー
△5モンサンルリアン
△8イーゼル
△2スカイロックゲート
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