今年の東海地区のこの世代は確たる主役が存在せず、重賞では勝ったり負けたりが続いていた。牡馬では駿蹄賞から東海ダービーを連勝したドリームズラインが一歩抜け出した形だが、牝馬はいまだ混沌とした状況。ここは園田に遠征してのじぎく賞を1番人気の支持にこたえて制したアペリラルビーの実力があらためて試されるところ。
兵庫から遠征のミスミーチャンは、中央未勝利から移籍して目下3連勝中。ここまで一線級との対戦はなく、ここ2戦はハナ、クビという僅差での勝利だけに能力はまだ未知数。底を見せていないということでは、あっと言わせる場面もあるかもしれない。
ライスエイトの前走、木曽川特別の勝ちタイム、良馬場1分26秒9は、そのまま古馬重賞でも通用しそうなタイム。2走前にイスタナの2着に敗れているように1600メートルの距離がどうかだが、前走の走りからは以前よりも力をつけたことがうかがえる。
東海クイーンカップでアペリラルビーに2馬身差をつけて勝ったのがメモリーミラクル。今回のメンバーでは唯一の重賞2勝馬だが、何が何でもという逃げ馬だけに、成績にムラがあるのは仕方ない。今回も内枠に入ったライスエイトとのハナ争いがどうなるか。
イスタナは今回と同じ笠松1600メートルでは、ライデンリーダー記念を勝って、新緑賞でも2着と好走。2走前にも3歳特別でライスエイトに1馬身半差をつけて勝っている。得意の舞台で一発あるかもしれない。
カツゲキマドンナは、園田クイーンセレクションでの差し切りは見事だったが、その後は勝ちきれないレースが続いている。前走東海ダービーはスタートでの落馬で、空馬のまま3番目にゴールに入線しているように、目一杯走ってしまった反動が心配。
◎9アペリラルビー
◯7ミスミーチャン
▲4ライスエイト
△6メモリーミラクル
△10イスタナ
△5カツゲキマドンナ
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