土曜日の水無月賞に続いて行われる吉野ヶ里記念へのステップ競走。こちらはA2級馬9頭の登録があったが、レース成立ギリギリの5頭立てとなってしまった。
中央から再転入後、A2の一般戦まで1400メートル戦で5連勝中のイッセイイチダイか、南関東のB3級を2連勝しての転入初戦となるベルモントナイトかという争い。
南関東のB級で勝ち負けという実力なら、佐賀のこのクラスでいきなり勝負になってもまったくおかしくはないが、一方のイッセイイチダイは中央から戻って楽勝続きでまだ底を見せていないという状況。であれば、イッセイイチダイの可能性に期待する。
ベルモントナイトは近走、1500、1600メートルを中心に使われているが、1400メートルでも19戦して9連対と力を発揮できる舞台。あとは佐賀コースに適応できるかどうか。
3着争いは、2走前の九千部山賞でウルトラカイザーの2着があったロードフェリーチェか、休養明け後の今年A2戦で4着までというミスタージャックか。
◎4イッセイイチダイ
◯1ベルモントナイト
▲2ロードフェリーチェ
△3ミスタージャック
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オールザベストは前走やまびこ賞は惨敗だったが、2歳時の門別時代にはやはり1700メートル戦で大敗していた。しかし1200〜1600メートルではまだ3着以内を外したことがない。距離面では馬名のとおりに「すべてがベスト」というわけにはいかないが1400メートルなら能力を発揮できる舞台。水沢戦で先着されたのはベンテンコゾウ、サンエイリシャール、キングジャガーで、いずれも今回は不在ということであれば、ここは金杯以来の重賞2勝目が狙えそうだ。
グラマシーも同様。岩手ダービーダイヤモンドカップの惨敗は、たしかに一気の相手強化だったが、距離適性もあったかと考えれば、留守杯日高賞2着などまだまだ底を見せていない。父はマンハッタンカフェだが、母父ディキシーランドバンドは早熟・短距離という産駒が少なくなく、実際に母のフェアリーステップもマイル戦までしか経験がなかった。1400メートル戦は名古屋で3歳2組戦までしか経験がないが、ここはあらためての試金石となりそうだ。
コスモポラリスは今回が中央からの転入初戦。浦和で中央未勝利の条件交流戦を制しており、いきなり通用しても驚けない。
ニードアフレンドは、金杯、あやめ賞でともに3着と、重賞でもまずまずの好走。今回、オールザベストのほかに重賞勝ち馬は芝2400メートルのサファイア賞を制したブラックロードだけというメンバーなら、ここでも上位を狙えそう。
ここ2戦の3歳戦で2着、2着と好走しているダンストンリアン、サファイア賞は勝ったものの適性がどのあたりにあるのかいまひとつつかみどころのないブラックロードらもハマれば上位争いにからんできそう。
◎3オールザベスト
◯2グラマシー
▲6コスモポラリス
△8ニードアフレンド
△7ダンストンリアン
△10ブラックロード
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