パッパカの土佐春花賞は、3コーナー手前で逃げていたバーントシェンナの直後に迫ると、直線ではフリビオンも加わっての3頭の接戦をゴール前で振り切った。大外枠からのスタートで、徐々に位置取りを上げていったということでは、一番強い競馬をしたのがこの馬。続く2走前にはB-2のファイナルレースを勝利。前走B-1特別ではさすがに相手が強かったが、今回の出走馬で古馬B級戦を勝っているのはこの馬だけ。能力の高さがうかがえる。
ワンダフルメモリーは、遠征した東海クイーンカップこそ6着に敗れたが、中央未勝利から転入して高知では3戦3勝。しかも前走3歳-1組戦は大差圧勝。不良馬場とはいえ1300メートルの勝ちタイム1分22秒7というのは相当速い。未知の魅力も含めて一発がありそう。
2歳時には黒潮ジュニアチャンピオンシップと金の鞍賞を制しているのがフリビオン。土佐春花賞は接戦の3着に敗れたものの、その後は古馬C2級、C1級と連勝。まだ底を見せていない。
バーントシェンナは、黒潮ジュニアチャンピオンシップでフリビオンの2着、土佐春花賞ではパッパカの2着。それぞれハナ、クビというわずかの差。さらにその土佐春花賞のあとは古馬C2戦を2連勝。状態アップなら逆転も。
シュタルクは中央未勝利からの転入初戦が2着に3秒差をつける大差圧勝。その勝ちタイム1分25秒5(1300メートル、良馬場)は、土佐春花賞の勝ちタイムよりコンマ1秒速い。一気に世代の頂点に立つ可能性もある。
◎4パッパカ
◯1ワンダフルメモリー
▲6フリビオン
△2バーントシェンナ
△3シュタルク
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単に能力の比較では、あやめ賞から留守杯日高賞を連勝したダンストンレガーメが抜けている。しかし問題は、果たして芝がどうなのかということ。大活躍のフリオーソ産駒ではあるが、芝となるとさらに疑問符がついてしまう。とはいえ重賞で上位争いをしている馬がほかに何頭かしかないメンバーだけに、ここは信じるしかない。
あやめ賞では大差のしんがりに敗れたダズンフラワーだが、芝での巻き返しが期待できそう。盛岡の芝では、ジュニアグランプリ制覇を含め3戦2勝。中央挑戦の福島2歳ステークスも勝ち馬から1秒1差の6着は好走というべきもの。叩き2戦目での上積みにも期待だ。
大井から転入初戦のソーディスイズラヴも初めての芝がどうかだが、門別、大井でそれぞれ1勝ずつという実力なら能力的に上位といえそう。
リュウノチーノは昨年10月の若駒賞以降冴えないが、若鮎賞ではダズンフラワー(3着)に先着しての2着。ジュニアグランプリでもダズンフラワーからコンマ4秒差の4着で、芝で巻き返す可能性はある。
ミスターシーバスも盛岡の芝で2戦して1着、2着。前走水沢戦で、デビュー勝ち以来の2勝目。状態アップなら侮れない存在。
◎8ダンストンレガーメ
◯1ダズンフラワー
▲12ソーディスイズラヴ
△6リュウノチーノ
△7ミスターシーバス
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