ここまでいずれも一方的なレース内容で3連勝している金沢のヤマミダンスが断然。特に前走、グランダム・ジャパン2歳シーズンの金沢シンデレラカップでは、北海道から遠征してきたJRA認定勝ち馬らをも寄せ付けずの完勝だった。今回、相手になる笠松所属馬は、1勝馬か2勝馬で、しかも重賞や準重賞でほとんど実績がない馬ばかり。ここを勝てば、グランダム・ジャパンのポイントで単独2位になる(表彰資格のないJRA所属馬は除く)。
相手筆頭はハローマイダーリン。門別でJRA認定のフレッシュチャレンジを勝っているというだけでなく、笠松転入後はジュニアクラウン2着、ゴールドウィング賞3着と、東海地区の上位クラスとの対戦での好走が目を引く。
レッドレイジングは、秋風ジュニアやジュニアクラウンの両準重賞ではあと一歩という結果だが、2走前のJRA認定チャレンジは1分28秒台という好タイムでの勝利。ヤマミダンスにどこまで迫れるか。
門別1勝からの転入初戦を制したイスタナ、中央からの転入初戦を制したビットエポナらは連下争いまで。
◎1ヤマミダンス
○5ハローマイダーリン
▲2レッドレイジング
△9イスタナ
△7ビットエポナ
ラブミーチャン記念の出走表はこちら
イレネー記念を勝って以来出走のないフウジンライデンは登録だけで回避。牝馬のブルーオーシャンも回避して、ばんえいの3歳重賞としてはめずらしい牡馬だけの争いとなった。
ヤングチャンピオンシップを制したもののイレネー記念はまさかの4着に敗れたホクショウディープ。今シーズン始動が9月になったのは、おそらく重量を背負わされることを嫌ってここが目標なのだろう。復帰後は3戦連続して3着だが、B1級というクラスでそれほど差のない勝負をしている。前走で馬体重を1000キロに戻して馬体も充実。同世代同士で今回のメンバーなら主役を張れる。
今回の出走馬では、ばんえい大賞典を制し、はまなす賞2着のマルミゴウカイが格付け最上位。ここ2戦は苦戦しているが、それは賞金を稼いで格付けが上がったため。10キロのハンデなら問題にならないだろう。
イレネー記念3着、ばんえい大賞典2着のキタノリュウキも同世代同士なら一発はあるかもしれない。
秋桜賞を8番人気で制したツルイテンリュウ、勝ちきれないものの7戦連続して4着以内のプレザントウェーらも上位を狙えそう。
◎9ホクショウディープ
○1マルミゴウカイ
▲4キタノリュウキ
△2ツルイテンリュウ
△7プレザントウェー
ばんえい菊花賞の出走表はこちら
ナムラタイタンが5月のシアンモア記念以来、今季3回目の出走。昨シーズンも南部杯で負けたのみで、地元重賞はシーズンをまたいで目下7連勝中。これといった強敵もなく、出てくるからには負けられない一戦だ。
ナリタポセイドンは転入初戦の紅葉特別では最後方を進んで向正面ひとまくりで快勝。さすがに中央オープンの実力を見せつけた。中央では一昨年以降、芝での1戦を除いてダートの1800~2100メートルを集中して使われてきた。前走の紅葉特別も1800メートルで、今回は経験のないコーナー2つの1600メートル戦でどんなレースを見せるか。
相手筆頭はライズライン。今シーズンは2勝を挙げたのみだが、南部杯を別とすれば、先着されたのは、ナムラタイタン、ラブバレット、コミュニティ、シークロムという重賞での上位常連ばかり。ナリタポセイドンとの2着争いとなりそう。
中央1000万条件から転入2戦目のロンギングエース、岩手ではダート初参戦となるブレイズアトレイルらは連下争いか。
◎10ナムラタイタン
○5ナリタポセイドン
▲3ライズライン
△9ロンギングエース
△1ブレイズアトレイル
絆カップの出走表はこちら
スーパーマックスはデビューから4連勝。前走九州ジュニアチャンピオンは、4コーナーで先頭に立つと直線楽に突き放しての圧勝だった。既存勢力ではカヤクが2勝を挙げているものの、それ以外は1勝馬か転入初戦の馬。普通に走ってくれれば負けることはなさそうだ。
相手筆頭は北海道から転入のモスフラワー。出走取消があって、あらためて佐賀転入初戦として臨む。門別では未勝利勝ちの前にはJRA認定競走で惜しい3着が2度あった。その実力なら、◎以外の馬たちの中では実力上位といえそう。
ロトスキャンダルはデビュー戦を勝利し、シリウス特別2着のあと、九州ジュニアチャンピオンではスーパーマックスに4馬身差の2着。そのレース内容から逆転までは難しそう。
デビュー戦こそ圧勝だったが2戦目は意外な敗戦だったシュダイカ、2勝を挙げるも前走5着だったカヤクらは巻き返しがかかるところ。
◎2スーパーマックス
◯1モスフラワー
▲9ロトスキャンダル
△4シュダイカ
△3カヤク
天山賞の出走表はこちら
西日本各地の生え抜き馬によって争われる西日本ダービーは、笠松、金沢、高知、佐賀からそれぞれ2頭、名古屋から1頭が遠征、地元勢3頭との争いとなった。
本命は高知のディアマルコ。園田ではすでに、のじぎく賞、兵庫サマークイーン賞と重賞を2勝。特に後者は古馬との対戦で、その後JpnIIのレディスプレリュードで2着に逃げ粘ったトーコーヴィーナスを差し切っての勝利。地元高知では、高知優駿、黒潮菊花賞と二冠を制覇し、勢いは止まらない。牡馬相手でも同世代同士なら負けられないところ。
迎え撃つ地元勢の筆頭はマイタイザン。名古屋に遠征した秋の鞍賞での3着は、さすがに相手がカツゲキキトキトでは仕方なく、2着のエイシンニシパは門別からの移籍馬ゆえ今回は出走資格なし。地元の意地を見せたいところ。
人気がなければ狙ってみたいのは、高知のもう1頭ハルノフェスタ。高知優駿ではディアマルコに1馬身差の2着。その後勝ち星がないとはいえ、高知の古馬B級特別で上位争いという能力はあなどれない。高知のワンツーというのもありそう。
名古屋のセンターフォワードは、中央芝に2度挑戦したあと3歳1組戦を勝利。スピード競馬を経験して力をつけている可能性はある。
兵庫の古馬A2特別で2戦連続2着と好走のアサクサセーラ、同じくB1特別を勝ったタケマルビクターらは連下争いまで。
◎5ディアマルコ
◯7マイタイザン
▲8ハルノフェスタ
△12センターフォワード
△10アサクサセーラ
△6タケマルビクター
西日本ダービーの出走表はこちら