白山大賞典JpnIIIに向け、笠松、兵庫、高知から計5頭の遠征があり、好メンバーが揃った。
アクロマティックは、昨年11月以降で地方馬に先着されたのは、兵庫大賞典でのエーシンクリアーだけ。名古屋への遠征でもきっちりと力を発揮しており、遠征競馬も問題はない。すでに6歳だがどこまでタイトルを重ねるか、これからが楽しみな存在だ。
エーシンクリアーは、勝ち切れないレースも多いものの、3走前の兵庫大賞典は9馬身差で圧勝しているように、勝つ時は強いレースをする。一昨年、昨年と佐賀のはがくれ大賞典連覇があるように、この馬もむしろ遠征で力を発揮するタイプ。昨年のこのレースはジャングルスマイルに完敗の2着だったが、今回は主戦の田中学騎手に戻っての好勝負に期待したい。今年、兵庫勢は金沢でMRO金賞、読売レディス杯と2つの重賞を制しており、この2頭も強力だ。
全国区の活躍が期待されているグルームアイランドだが、ここ2戦は消化不良のレースが続いている。百万石賞はナムラダイキチを目標にレースをしたら、その前にいたジャングルスマイルの脚が止まらなかったというレースだったので仕方ないにしても、前走A-1特別は3コーナー手前の勝負どころからの行きっぷりがまったく悪く、ゴール前でようやく伸びたものの、重賞実績のないヒロノプリンスを捉えきれずというレースだった。今年春先までの調子に戻していれば、圧勝まであっておかしくないのだが。
百万石賞5度目の制覇を果たしたジャングルスマイルは、それ以来3カ月ぶりの出走。エーシンクリアーやグルームアイランドを負かしたことがあるとはいえ、これだけ揃ったメンバーの中でどんなレースを見せるか。
高知のブランクヴァースは、ここ4戦の惨敗はいずれもダートグレード。高知県知事賞をブービー人気で勝っているように、この距離なら侮れない。
◎11アクロマティック
◯6エーシンクリアー
▲7グルームアイランド
△1ジャングルスマイル
△10ブランクヴァース
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