兵庫サマークイーン賞のトーコーヴィーナスは、マイペースで逃げて直線でも単独先頭、ほとんど勝ったかというレースだったが、ゴール寸前で高知のディアマルコにとらえられた。その勝ち負けとは関係なく、グランダム・ジャパンの古馬女王を狙って中9日でここには出走予定だったようで、今度こそ負けられないところ。外目の枠に入ってしまい、内のエトワールドロゼとの先行争いがポイントになりそう。
同じく兵庫サマークイーン賞からの出走となるのが船橋のケンブリッジナイス。その兵庫サマークイーン賞は半年ぶりの休み明けもあって、勝負どころで失速してしまった。今回はひと叩きして臨む一戦、距離短縮もこの馬にはプラス。
トライアルからA1特別を連勝して臨むのが地元のオープンベルト。南関東のB1で頭打ちだったという実力で、上記2頭が相手となるとやや厳しいが、ここ2戦の充実ぶりなら勝負になりそう。
クラカルメンは1年以上勝ち星から遠ざかり、B1でもやや苦戦という近況。とはいえこの条件は合いそうで、連下争いなら。
昨年8番人気ながら逃げ切ってあっと言わせたのがエトワールドロゼ。それ以来勝ち星はないが、トライアルでオープンベルトに1馬身差2着と食い下がっており、内枠からマイペースの逃げに持ち込めれば昨年の再現も。
◎10トーコーヴィーナス
◯5ケンブリッジナイス
▲12オープンベルト
△1クラカルメン
△2エトワールドロゼ
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牝馬同士ならサプライズハッピーの実績が断然だ。2歳時にはプリンセスカップなど重賞2勝を挙げ、3歳でも留守杯日高賞を制した。そのほか金杯2着、岩手ダービーダイヤモンドカップ3着など牡馬とも互角のレース。さらに前走フェアリーカップは古馬牝馬が相手でも3着と善戦した。1800や2000メートルで強い相手と対戦経験があるのも、このメンバーならアドバンテージだ。
ノーノーイエースは、2000メートルの岩手ダービーダイヤモンドカップでサプライズハッピー(3着)に3/4馬身差の4着。その後のここ2戦は短距離戦を使われているが、南関東から戻っての4戦で2着2回、4着2回ということでは、ここでも力を発揮できそう。
チャイヨーは2走前のウイナーカップで重賞初制覇を果たし、続く前走の1600メートル戦でも勝利。実績的にはサプライズハッピーに次ぐものだが、岩手ダービーダイヤモンドカップで10着惨敗があるように、この距離では不安もまた大きい。
前走がチャイヨーにクビ差2着(テルノマイヒメと同着)だったプリンセスポケット、あやめ賞を制しているディックカントウ、昨秋門別から転入後9戦してすべて4着以内のテルノマイヒメらが連下候補。
ただ、▲以下は距離に不安のある馬がほとんどで、この距離でも粘りがきく馬が上位にからんできそう。
◎9サプライズハッピー
◯10ノーノーイエース
▲7チャイヨー
△3プリンセスポケット
△4ディックカントウ
△5テルノマイヒメ
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A級馬による1800メートルのS2重賞。8頭立てでA1格付けはヴィルトグラーフだけ。とはいえ格下から連戦連勝という馬も2頭いて、上位拮抗といえそうなメンバー。
シンゲツは高知から転入して下級条件からクラスを上げ、目下14戦連続連対中。1750&1800メートルを中心に使われており、まだまだ底を見せていない。近走使われている1750メートル戦で1分53~54秒台なら十分勝負になる。前走B-2組特別は辛勝だったが58キロを背負ってのもので、今回55キロなら格上相手でも勝負になる。
ヴィルトグラーフは、前走A級の大分川賞ではコウユーヒーローをクビ差でしりぞけ、3着のマイネルマルシェには大差をつけた。今回、そのときのライバル、コウユーヒーローが登録だけで不在とあっては、ここでも期待は大きい。
その大分川賞で大差の3着だったマイネルマルシェだが、そのときは高知からの転入初戦。続く前走吉野ヶ里記念はS1重賞とあってさすがに相手が強かった。転入後3戦目の上昇に期待したい。
エリモブリーズはもう3年近くも勝ち星から遠ざかっていて、昨年秋に佐賀に転入してからも勝ち星に恵まれず。とはいえA級で2着3着が計12回。ここ2戦は1400メートル戦だが、ともに勝ち馬とはコンマ1秒差で、調子は悪くない。
目下5連勝中のコスモガラサだが、今年3月以降は1400メートル戦ばかりを使われてきた。久々のこの距離には不安がある。
◎7シンゲツ
◯3ヴィルトグラーフ
▲1マイネルマルシェ
△4エリモブリーズ
△8コスモガラサ
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内回りコースで有利になるのがイーグルパス、リシュリューと見た。
今回と同じコースで争われたウィナーズチャレンジを勝っているのがイーグルパス。3番手追走も早め先頭から、最後は3頭の接戦となったがしぶとく粘った。その粘りを今回も見せる。
リシュリューは1700メートルで行われたウィナーズチャレンジに出走。マイペースの逃げからそのまま粘り込むかに思えたが、うしろから来たエニークラップス、ミルグラシアスに交わされた。最内枠に入って再びマイペースの逃げに持ち込めば、今度は短い直線で粘り込むのではないか。内国産種牡馬が多くなったなかで、イーグルパスの父はサマーバード、リシュリューはトビーズコーナーと、ともに輸入の新種牡馬だ。
ウィナーズチャレンジで連続2着だったミルグラシアス、直線で長くいい脚を使って差し切ったエニークラップスは、どちらかというと外回りに向いたタイプに思える。
栄冠賞で直線馬群を縫うように伸びて3/4馬身差の2着と見せ場のあったヒガシウィルウィンにも素質を感じる。ただ距離延長がどうだろう。
◎2イーグルパス
◯1リシュリュー
▲8ミルグラシアス
△3エニークラップス
△9ヒガシウィルウィン
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