2011年にこのレースを制したのが、その後に金沢の王者となるナムラダイキチだったが、2012、2013年は名古屋の川西毅厩舎が連覇。そして一昨年はトーコーポセイドン、昨年はバズーカと兵庫勢が連覇。今年さらに3連覇を目指して兵庫から遠征してきたのがエイシンニシパだ。菊水賞は1番人気に支持されるも水の浮く不良馬場の乱戦で3着。兵庫ダービーは人気のマイタイザンをピタリと2番手でマークし、直線で競り落としたものの、ノブタイザンの大駆けに遭ってクビ差2着。ハイペースでマイタイザンが7着に沈んだことを考えると、2着だったとはいえいちばん強いレースをしたのがエイシンニシパだった。一昨年のトーコーポセイドンは兵庫ダービー3着、昨年のバズーカはスポット的に名古屋に移籍して東海ダービーを制し、このレースへは兵庫に戻っての参戦だった。それらと比べてもエイシンニシパの実績は劣ることはない。
相手は地元のザウアー。北日本新聞杯は10番人気という低評価ながら2着。その実力は遠征した東海ダービー3着でも示した。重賞勝ち馬が、2歳時に盛岡の知床賞を制したリックカグラだけというメンバーだけに、地元の意地を見せたいところ。
笠松のハードルソングは、デビューが今年の2月ながら4勝を挙げて着実にクラスを上げてきた。前走中央との条件交流は4着だったが、地元最先着。3歳のこの条件の交流は圧倒的に中央馬が強いことを考えれば、まだ底を見せていない。
リックカグラの近走は中央馬との対戦や東海ダービー遠征で結果が出ていないが、2月から3月には3歳1組特別を連勝している。重賞勝ち馬がほかにいないというメンバーだけに、上位食い込みも可能だろう。
スマイリーキュートは、北日本新聞杯3着のあと、3歳A1特別2着、3歳A2戦を勝利と調子を上げて臨む一戦だ。
◎5エイシンニシパ
◯8ザウアー
▲12ハードルソング
△6リックカグラ
△2スマイリーキュート
MRO金賞の出走表はこちら